中華Wirelessなアレを試す4号機 -ぱちもんのぱちもんの-

新年度に入りましたので今年で6年目を迎えてしまった当ぶろぐでも
フレッシュメンの見本になるようにエンジン掛けていきますよぅ!
記事のタイトルも近いうちに紹介するブツを見越して"Bluetooth"を外して
Wireless全般にしてみました☆彡




前回の記事ではBluetooth-SPPデバイスとしては皆さんもよくご存知のアレアレ
ぱちもんの事を書かせていただきました。はっきり言って世に広まってるのはパチもん
の方が世に広く行き渡っているのではないかと思うほどですがそこのところをもう少
し突っ込んでこのモジュールを見ていきましょう。


HC-05,HC-06はCSRの"BlueCore4-External(BC417143B)"というチップが搭載
されていておしりに付いている"External"がミソで外付けのNORフラッシュ
メモリにBluetoothの基本となるスタックやアプリケーションのバイナリが
仕込まれています。
その外付けNORフラッシュにはBC417のSPIインターフェース経由で書き換えが
可能です。


主要な情報はRobin Gross氏のHC-05ハックに関するブログ記事です。
内容は至って単純かつ容易でAVRのISP書き込みのようにCSRチップをISPモードに
して、CSR提供のツールで書き換えを行うだけです。

ですがここで思わぬ壁が立ちはだかります。書き換えに必要なハードウエアの
回路図も提供されていますがLPT接続を前提としており、残念ながら今日びの
レガシーフリーなPCにはそんな旧世代のものなぞ有りません!
そんなわけでUSB接続のフラッシュ書き換えツールを探す事になりました…。
まぁAliexpressにはCSR純正ライタのぱちもんがゴロゴロしてるのですがそれを
購入すれば終わる話ですがそれを買わないでもArduinoを使用したり
FT232RのBitbangモードを利用してCSRのツールから直接書き込み可能な
LPTアクセス乗っ取りDLLが公開されてたりします。
さらにCSRの純正ライタの自作を試みる人もいました。

ねむいさんが注目したのはだいぶ前にエラッタ持ちチップ処分セールで500円で叩き売り
されていたStellaris-Launchpadを使用したUSBプログラマのエミュレーションです!

以前はStellaris-LM4Fなんて名前でしたがTIがLuminary要素が残っていたCortex-M3を
情け容赦なくすべて捨て去ってTIVA-Cに変わったというニュースを聞いたのを最後に
ずーっと積み基板でしたがここでようやく日の目を見た感じがします。

GitHubにあるプロジェクトはGCCではありませんでしたが移植は極めて容易であっさり
ねむいさんのビルド環境にも対応(コレがベースです)できました。欲しい人はメールくだち


もちろんCSR USB<>SPI converterとして認識できます♥


相変わらずのやっけつ配線ですが…


ねむいさんが生贄として使用したのは前回紹介したCSRチップがリマーク品の怪しい
HC-05です。実はこれは中のファームウェアのバージョンも2015年現在広く
流通しているV2.0ではなくV1.0のものでした。動作がいろんな面で怪しいブツです。


無事認識されました♥

ここから外付けNORフラッシュの中身を吸い出したり書き換えたりが可能です!
V2.0のファームを書き込んでみました。


無事V2.0にアップデート完了!
でもリマーク品なので動作が怪しいのは変わりません・・・。



ちなみにHC-06のぱちもんも持っていますがこちらは2014年に騙されて購入したもので
Linvor1.8と呼ばれるHC-06向けの最新のバージョンのファームが書き込まれて
いました。HC-06もHC-05もハードウエア的違いは全くなく、ファームの違いだけ
なので若干安いHC-06を買ってHC-05化することも可能です。

こんなわけでHC-05のガワだけ真似たらあとはファームウエア書き込こんでぱちもんを
作り放題なわけで、そういういきさつがあって世にはHC-05やHC-06のぱちもんが乱舞
しているわけです。

ぱちもんはぱちもん故にいろんなところが適当でたとえばモジュールごとにチューニング
されて同じにならないはずのRF周りのパラメータとかもでたらめでオリジナルは飛距離
10m保証のはずなのに障害物なくても2m位しか電波届かないとかなんかLEDの動きが
おかしいとかそもそも全く動作しないとか当たり前のようにあります。
安物買の銭失いというよくあるチャイナ・リスクに陥りやすい代物です。

結局一番安全なのはメーカから直接正規品を購入する以外にないのですが、日本国内
の技適を取得出来ていないので外部に電磁波が出て行かない環境でしか使用でき
ませんしねむいさんも外部への電磁波と騒音が遮断されたお仕置き部屋(通称:連続稼働
試験室)内でしか実験してませんので最後の最後でいつもの建前で本日の記事を
〆させていただきます!


しまった…エンジン掛けたとたんにエンストだ!

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