STM32F7を使ってみる9 -いにしえのマルチメディアカードを動かす(準備編)-

またバグ

ゲフンフゲフフン…失礼
例の副業先のトラブルは技術的なものから対人関係というさらに深刻な問題に
シフトしてしまい現在も継続中ですが意地でもこのぶろぐ更新してやります!!







さて、記憶メディアとして現在確固たる地位を築いたSDカードが世に出る少し
前にマルチメディアカード(MMC)という物が存在しておりました。可搬性に
優れるという最大の特徴を持っておりましたが後出してきたSDカードにその
役目を委ねて現在はe-MMC(エンベデッドMMC)と言う形で活躍しております。

今回はeMMCの使用を見据えて先ずは古のMMCを理解しSDカードと同様に動作
せしめる事を目的とします。

SDカードはMMCを基に物理的/電気的に互換性を持たせて作られたため、現行の
フルサイズのSDカードスロットはMMCも勿論使用可能です!




しかし軽薄短小を求めた今はmicroSDカードスロットが当たり前になりでっかい
MMCなんて挿せない!!

と言うわけでマイクロSD->SDカード変換アダプタを購入することにしました。
因みにこれ、登場した当初、電子工作でSDカードを利用した方々から総突込み
のキワモノ扱いされていたブツです。理由は言わずもがな。


なんか箱からして怪しいです。ハングルが書いてあるのに電話番号が大阪っぽい
んですけぉ・・・


中身はこんな感じです。マイクロSDカードスロットに差してなんと65cmも延長で
きます★車のダッシュボードの手の届く場所につけられます★…ですって!

なんというか「信号の反射!?波形の品質!?そんなものは見えやしねー!!
俺の眼に映るものはただひとつ!(※認識エラー※)」って感じですが日本国内で
販売してるサイトとかではひっそりとSDカード(notSDHC・SDXC)で動作させて
ください
とか気弱なこと書いてありましたそりゃそうですよねこんなに引き延
ばして動くわけが…


動…いた…!?ぇええええぇえええ・・・


sandiskのextremeマイクロSDHC8GBをわざわざSDカード変換にかまして不利な
条件で動かしてみましたが動画もこけずに再生できました…!!
すごいぞSandiskの高いやつ!

でも各信号波形が汚いダメダメな安っすいカードとかだと何やってもダメです…。
SuperTalentのSDカードがとにかくダメダメ

と、言うわけで引き延ばす線が長すぎて使い勝手も安定性も悪いので長さを
詰める事にしました。


SDカードスロット側のカバーを開けてみました。
チップタンタルと抵抗が乗っかっています。パタンを追って調べてみると抵抗は
SDカードのCLKラインに330ohmでVCCにプルアップしておりそしてチップタンタル
は+側がSDスロットの外部に繋がっているだけで他はどこにもつながっていない
宙ぶらりん状態でした…ナンダコレ

CLKラインを330ohmの抵抗値でVCCに無理糞繋げてもドライブ能力そこまでない
でしょうからGNDレベル引き切れなくなって益々安定性がわるくなるとおもうん
ですけぉ…ググってもそういう終端例はなかったです。


と言うわけで長さ詰めたついでに330ohmとチップタンタルは取っ払い、SDカード
スロット外郭のシールドはGNDに落としました。


長さ詰めてちょっとは認識するカードが出てきましたが認識しないへそ曲がりな
SDカードがまだ沢山いましたorz
計算上15cm以上引き延ばしてることになるので当たり前ですが…


今度は銅箔テープでフルシールド作戦だ!!!!!


まだあかん…


今度はCLKラインに直列にフェライトビードを投入しました!!
計算上配線路のど真ん中に置くことになり最悪逆効果になる可能性も
ありますが…!?
(※普通は直列終端はMCUのSDIO-CLK端子の最近傍に置き最大の効果を発揮させます)


最後まで粘っていた奴もようやく読めた…(もちろんHighSpeedモードです)


最終的にこんな外形になってしまいました…

でも貴重なマイクロSDスロット->SDカードスロット変換なので大事に大事に
使っていこうと思います。こういうの一個持ってると何かと便利ですものね〜


と言うわけで変換アダプタハーネスの改造だけでもう力尽きたので実際に
MMCを動かすのは次回にします…。

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