STM32F107はぢめました

http://belogic.com/uzebox/
いつ見てもすごいなこれ






…は置いといてSTマイクロさんにサンプル請求していたSTM32F107VBT6
ねむいさんちにやってきた!!!!
うー
このSTM32F107xxxってやつは今年の7月にリリースされたSTM32の新機種、Connect
ivitiy-lineという種で、今までのSTM32の機能に加えてEthernet-MAC,USB-OTG(PHY
も内蔵),I2Sインターフェースとてんこもりになっています。NxPのLPC2388も同じ
数だけ周辺がありますが、多分どっちも使い切れんだろうね…orz


このチップはCQ-STARMに乗っかってたSTM32F103VBT6とピン・機能互換なので、その
まま載せ替えが可能です。というわけで早速載せ替え〜!
うー
まずCPUだけ。STM32F107はUSB-OTGなので以前のUSBライブラリはそのまま使用でき
ません。しかしそれ以外は互換性があります。以前のプログラムをJTAG経由で書
き込み、UART,RTC,ADC,I2Cの動作を確認。載せ替えは(物理的に)上手くいっている
ようです。

次に上記のプログラムをベースにSTM32F107VBT6(Connectivity line)用にリンカ
スクリプトやスタートアップを適用していきました。またEthernet-PHYを使用
することも考えてメインのクリスタル(HSE)は25MHzの物に差し替えています。

少しの変更で作成したSTM32F107用のプログラムですが問題なく動作しました。

うー
後はUSB-OTGのライブラリのちゃんとしたのが出そろうのを待つばかりですね〜。
それまではFreeeRTOSのSTM32F107用デモ(Ethernet-PHY制御含む)の完全動作を目標に
していきたいと思います。





あと雑多な所感とか…

STM32 Connectivity lineのMCUはシステムメモリにUART1,UART2,CAN,DFUの
ブートローダーが仕込まれているとのことで特にシステムメモリからDFUが使えると
スタートアドレスやリンカスクリプトをいじる必要もなくなりさらにやりすいかなぁ
…と思って早速試してみたのですがなぜか起動しない…orz

STマイクロのフォーラムを当たると私と同じ症状の人がいた。ううむ所詮はサンプル品
なのかはたまたerrataなのか…情報がたまるまで待ちましょうか…まぁJTAGで書き込み
とデバッグは出来るのでそちらの方法で行えばいいのですけれども(涙目で)。

STM32のコネクティビティ・ラインはブートローダーに致命的なバグがあります。


そんでもってSTM32ではJTAGで書いた消したやってるとうっかり__WFI();でループす
るようなプログラム書いちゃうとJTAGにすらアクセスできなくなってしまうのですが、
これはWFI実行したことによってJTAGの周辺回路のクロックまで止まってしまうからです。
内蔵フラッシュメモリじゃなくてシステムメモリからブートした状態からだとJTAGが
ひっかかってくれますので
改めてフラッシュの内容を全消去によって復活しますので
やっちまった時の逃げわざと思っていてください。

それともうひとつ…OpenOCDでフラッシュ書き換えたときに出てくるメッセージとかを…

> "C:/Devz/AVR/WinAVR/utils/bin/make.exe" program
openocd -f C:/Devz/ARM/OCD/daemon.cfg -f C:/Devz/ARM/OCD/tcl/interface/jtagkey.cfg -f C:/Devz/ARM/OCD/tcl/target/stm32_flash.cfg -c "mt_flash main.elf"
Open On-Chip Debugger 0.3.0-in-development (2009-09-03-18:39) svn:2663
$URL: svn://svn.berlios.de/openocd/trunk/src/openocd.c $
For bug reports, read http://svn.berlios.de/svnroot/repos/openocd/trunk/BUGS
1000 kHz
jtag_nsrst_delay: 100
jtag_ntrst_delay: 100
Warn : use 'stm32.cpu' as target identifier, not '0'
Info : device: 4 "2232C"
Info : deviceID: 67358712
Info : SerialNumber: 11111111A
Info : Description: Amontec JTAGkey A
Info : clock speed 1000 kHz
Info : JTAG tap: stm32.cpu tap/device found: 0x3ba00477 (mfg: 0x23b, part: 0xba00, ver: 0x3)
Info : JTAG tap: stm32.bs tap/device found: 0x06418041 (mfg: 0x020, part: 0x6418, ver: 0x0)
Info : JTAG tap: stm32.cpu tap/device found: 0x3ba00477 (mfg: 0x23b, part: 0xba00, ver: 0x3)
Info : JTAG tap: stm32.bs tap/device found: 0x06418041 (mfg: 0x020, part: 0x6418, ver: 0x0)
target state: halted
target halted due to debug-request, current mode: Thread
xPSR: 0x01000000 pc: 0x08001b40 msp: 0x2000c000
Info : device id = 0x10016418
Info : flash size = 128kbytes
stm32x mass erase complete
Info : Padding image section 0 with 0 bytes
Warn : not enough working area available(requested 16384, free 16336)
wrote 44704 byte from file main.elf in 2.812626s (15.521527 kb/s)
verified 44704 bytes in 1.125051s
Info : JTAG tap: stm32.cpu tap/device found: 0x3ba00477 (mfg: 0x23b, part: 0xba00, ver: 0x3)
Info : JTAG tap: stm32.bs tap/device found: 0x06418041 (mfg: 0x020, part: 0x6418, ver: 0x0)

> Process Exit Code: 0
> Time Taken: 00:05


STM32F103VBT6の時はJTAGチェーンが見つかったときに
nfo : JTAG tap: stm32.cpu tap/device found: 0x3ba00477 (mfg: 0x23b, part: 0xba00, ver: 0x3)
Info : JTAG Tap/device matched
Info : JTAG tap: stm32.bs tap/device found: 0x16410041 (mfg: 0x020, part: 0x6410, ver: 0x1)
って出てましたがさすがに違いますね(あたりまえか)
続くdevice idも
STM32F103VBT6では
Info : device id = 0x20016410となっていましたが
STM32F107VBT6では
Info : device id = 0x10016418
となっています。

あとあともうひとつ…
リンカスクリプトいぢってみて分かったのですがSTM32F107VBT6はRAM48kByte
のはずだと思ったのですが、実際には64kByteありました…。
…なんだこれ???…やっぱサンプル品だから仕様外の物もあるってことでしょうか???

Go to top of page