いろいろ試す64　- 2024年反省会 -

あっという間に2024年もおしまいです…。

副業(本業は虹裏メイド)が多忙になってしまい出来ることが少なく
なってしまいましたができる限り拾ってまいりました…！


●arm-gcc更新
arm-gccが12月10日付で更新しておりました。


今回のリリースからWindows向け64bit版のツールチェインも追加と
なっております。x86_64ってやつですね。i686が32bit版です。


なお、前回詰まってしまったGDBの挙動がおかしかった件ですが、上記の
64bit版ツールチェイン付属のARM-GDBでは修正されていました。

"tbreak main"がしっかり効いてデバッグ開始時にmain関数の先頭で
ちゃんと停止してくれます。一方で32bit版は相変わらずダメでした。
これからは64bit版を使っていきましょう。

昨今のOSは64bitが主流なので特に強い理由がない限りは64bit版の
ツールチェインを選択していくことになりますね。

…これでやっとARMマイコンデバッグ手順の更新ができる…かな？


●FatFsが0.15aに更新
ChaN'師のFatFsも先月末に更新しておりました。
小規模な変更だったので移植もスムーズにすることができました。

私のFatFs移植例にも反映しておりますのでどしどしご利用ください！
*STM32H7
*STM32H5
*STM32F7
*STM32F4


●OpenOCDのSTM32U0正式対応
ついにやってきましたね…半年以上待ちましたがー！

書き込み時のログはこんな感じです↓

> "C:¥Devz¥Coreutils¥bin¥make.exe" program

openocd  -s C:/Devz/ARM/OCD/tcl -f interface/stlink-dap.cfg -c "transport select dapdirect_swd" -f target/stm32u0x_swd_flash.cfg -c "mt_flash main.elf"

Open On-Chip Debugger 0.12.0+dev-00823-g4f2744d0f (2024-12-31-14:06)

Licensed under GNU GPL v2

For bug reports, read

	http://openocd.org/doc/doxygen/bugs.html

WARNING: interface/stlink-dap.cfg is deprecated, please switch to interface/stlink.cfg

Info : STLINK V2J45M31 (API v2) VID:PID 0483:3752

Info : Target voltage: 3.234510

Info : Unable to match requested speed 500 kHz, using 480 kHz

Info : Unable to match requested speed 500 kHz, using 480 kHz

Info : clock speed 480 kHz

Info : stlink_dap_op_connect(connect)

Info : SWD DPIDR 0x6ba02477

Info : [stm32u0x.cpu] Cortex-M0+ r0p1 processor detected

Info : [stm32u0x.cpu] target has 4 breakpoints, 2 watchpoints

Info : [stm32u0x.cpu] Examination succeed

Info : [stm32u0x.cpu] starting gdb server on 3333

Info : Listening on port 3333 for gdb connections

[stm32u0x.cpu] halted due to breakpoint, current mode: Thread 

xPSR: 0xf1000000 pc: 0x08002b28 msp: 0x2000a000

Info : device idcode = 0x10006489 (STM32U073/U083xx - Rev A : 0x1000)

Info : RDP level 0 (0xAA)

Info : flash size = 256 KiB

Info : flash mode : single-bank

Warn : Adding extra erase range, 0x08004d20 .. 0x08004fff

Info : wrote 19744 bytes from file main.elf in 0.969477s (19.888 KiB/s)

Info : verified 19744 bytes in 0.512074s (37.653 KiB/s)

shutdown command invoked



> Process Exit Code: 0

> Time Taken: 00:02

以前と変わりはほぼありませんね。


もちろんデバッグも自由自在です。

これでSTM32U0も(正式に)バリバリ開発ができるようになります！
わたしのおきぱにもOpenOCDバイナリを置いていますのでこちらも
大いにご利用ください！
…あとは昨年から放置状態のSTM32H5のフラッシュ対応待ちですね…！

また、夏にコミットされたgdbコマンド体系の再編への対応について、
ねむいさん特製フラシュ書き込み用cfgファイルは対応しておらず
書き込みとかデバッグするたびにwarning出まくりで放置状態でした。

今回のブログ記事を書くにあたりようやっと対応させてみました。
もうwarningは出ませんので安心してご使用ください。


●avrdudeがいつの間にかV8.0に
かつての停滞が嘘のようにまさに日進月歩の進化を遂げるようになった
AVRマイコン書き込みプログラムavrdudeですがV8.0まで上がっております。

ちなみに上がったの8月だったんですが更新したの紹介して
ませんでした。かなりの修正と機能追加がされております。
AVR-EBシリーズ使うならV8.0以降が必須となります。

こちらも私がビルドした最新のバイナリを挙げていますので
ご利用ください〜！


●2024年反省会
…ぇっと…今年はやりたいこと全くできなかったのですが来年は…

��2025年度版のarmマイコンビルド・デバッグ手順の作成
��STM32H5を使ったmp3プレーヤーの作成

の達成を目標にがむばっていきたいとおもいます…！！

それでは皆様良いお年を〜

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