いろいろ試す12

年度始めになるといろいろ忙しくなります。私がほしいもの(ハードウエア)は2011年
中にあらかた買いそろえていたのでわずかな時間を見つけて目下消化中な現在です。


●NokiaのLCDたち
またまた中華掲示板から引っ張ってきたネタなのですが、もうねむいさん一部のイカ
ス思想の方々からs**kと思われてるかもしれませんがNokiaのGSM用のLCDはebayで非常
に安価に購入できます。その中でも比較的ハードル低そうなのを試してみました。


これはNokia1202用のモノクロドットマトリクスLCDです。コントローラーはSTE2007という
ものだそうです。ハードウエア的な接続や初期化手順は違いますが基本としては幅広く
応用例があるドットマトリクスLCDの代表格であるNokia5110とほとんど変わりません。


バックライトもついてますが10mAだとちょっと明るすぎですね。もう少し電流絞れると
思います。接続はi2cではなく9bit3wireなシリアルのみです。


端子の部分を拡大。
半田付けになれてない人もこれなら何とかいけるでしょう。
ebayでは最安3$前半くらいから購入できます。


こちらはNokiaのC1-01という機種で使用されているTFT-LCDです。
128x160のQQVGAサイズです。


安価なTFT-LCDモジュールのうちホビイストにも手が届くものは数年前の型落ち品や
ユーズド品しか回ってこないものですがなんと2011年製のさらぴんでした。
端子の形状は先ほどのNokia1201とほぼ同じ感覚です。またLCDのバックライト電圧
は3.2Vなので非常に扱いやすいです。


動かしてみました。
光のムラはちょっと多いですが、さすが2011年製だけあってコントラストはよいですね
こちらも9bit3wireのシリアル固定です。LCDのコントローラはSPDF45124Bかもしくは
HX8353-Cと思われます(両者とも初期化手順・コマンドは同一)


ちなみにebayで買うときの注意ですがこの液晶、大体相場は8$前後で売られていますが
形がよく似ていてピン配置も同一のものが半額くらいで売られています。
これは別のNokiaの液晶でTFTではなくCSTNなのでご注意ください(SPDF45124Bの初期化
手順と全く同じものが使えます)。


●新たなARMマイコン基板
去年の秋くらいにLPC1788の載った中華基板を購入していました。現在主流になって
いるSTM32F4と比べると見劣りはしますが、それなりの性能は持っています。



外観はこんな感じです。


OpenOCDは既に対応しています。私の公開しているスクリプトファイル群はもちろん
書き込み・デバッグまでサポート済です!

さて、LPC1788はLPCXPressoの最高品種LPC1769版には存在しないMCIインターフェース
があります。LPC2388にある奴と同じですね。レジスタの構成もほぼ同一です。
LPCWAREのサイトにはLPC1788のMCI対応のFatFsのサンプルがあるにはあるのですが、
残念ながら全くと言っていいほど使い物にならなかったのでChaN氏のLPC2388用のMCI
ドライバを参考に移植にチャレンジしてみました。

Cortex-M3以降はアンアラインド転送が(速度低下しますが)許容されていてごく単純な
ブロック転送ルーチンで事足ります。DMAのバッファから4byte単位でメインメモリに
高速にコピーするアセンブラのルーチンをこしらえてみました。

LPC1788のMCIクロックはPCLKが支配的かつ24MHz以下を要求されるため120MHzだと設定
上許容されるクロックは20MHz(PCLK=120MHzの時)になります。MCUのクロックを少し下げ、
CCLK=PCLK=96MHzの時だとMCIクロックも24MHzが設定できます。


読み取りスピードはこんな感じです。LPCWAREの奴よりは安定しましたが、残念ながら
一部のカードはMCIクロックを大幅に落としても認識ができないものがありました。
中途半端ではありますが同じくLPC1788を触られている他の方たちが安定化してく
れる事を期待して…白旗

20120905追:
安定化しました。安心してお使いください!


●公開している記事とかプログラムの見直し
私の記事は"ねむいさんの方法だと全然うまくできなかったけど(他の人が公開してる)
方法だと一発で出来た!"というご意見が圧倒的に多いですorz

ねむいさんは事態を重く見て、書きっ放しで放置せずに他の方が試して引っかかった
点を調べて即座に反映するようにしています。正直いつまでも環境構築ネタなんかに
留まってるとほんとに進歩出来なくなってしまうんですが、MTMとかの展示系やロボット
等の競技系に参加するつもりは今後も無いので最初のとっかかりとなる情報・ノ
ウハウくらいはケチらずに公開していく所存でございます。
↑英語圏漁ればこの程度の情報いくらでも転がってるだろっていう突込みは無しで!

ついでにFatFsの移植した例がどこにあるのか分からないとご指摘いただきましたので
少し前から目立つ場所に日本語以外でもわかるようにリンクを明記してます!



●そういうこともあって
私も一か所にとどまらずに新たな一歩を進んでみました!

おきぱではすでに対応したコードを公開していますが、STM32F2/4系にlibpngの移植
を行いました!詳細は次回に!

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