東海自然歩道を徃く16(田口〜四谷/四谷〜三河大野)
うn、今このページ開いた君が今がっかりしてる理由はわかる。FM3マイコン基板関連
の記事が更新されてると思ったらいつもの写真ベタベタ貼り付けてる東海自然歩道の
クッソ重い記事なんだから。でもこれ単なるハイキングではなくて、れっきとしたGPSロ
ガーの実践動作検証なのは分かる人には分かってくれていると思う(逆切れ)。
そして中部地方ステージ前半の最終区間の記録なのでじっくりと見てほしい。
●2012.03.25 田口〜四谷
さて、今期最終区間の田口〜三河大野を往くわけですが、この区間は一般的に東海
自然歩道の三大難所の一つと呼ばれています。残り二つは丹沢縦走と鍋倉山です。
尤も鍋倉山が難所だった理由は前世紀までは鍋倉山<->池田山の連登ルートだった
からで、野原谷が整備難によって廃され池田山の麓を迂回するルートになってから
は格段に難易度が低下してます。ねむいさん的にはアクセスが非常に悪くなり道も
ガタガタになってしまった鈴鹿峠周辺を新たな難所に推したいと思います。
すみません前置き長すぎましたが名古屋駅から本長篠までは格安で新幹線を利用で
きる新城・本長篠往復切符(新幹線版)を利用しました。新幹線は早いのですがすれ
違い待ちがやたらと多い飯田線が苦痛です...
やっとこ飯田線から解放されたら今度はバスで40分ほど…もうケツが痛いです…
この写真はバスの車窓から取った鳳来寺山門です。かつてはここは田口線の線路
でした。
そして終点の田口バス停に着いたころには雪が!!
三月下旬の忘れ雪ですか…
今回は先にちょっと寄り道をしてきました。以前田口に行きついた時にはスルー
していましたが田口線で使用されていた車両が保存されている奥三河郷土資料館
です。いわばもう一つの三河田口駅です。
車両内は田口線のちょっとした資料館となっています。
郷土資料本館内を見てる時間はさすがに無いので車両だけ見てこの場を去りました。
こんどこそさらば。今回もやはりタイムアタックな山行なのです。
エントリポイントの福田寺に。雪がやむどころかさらに勢いを増してきやがりました。
ルートは田口の街の外周をぐるっと回って和市へと向かいます。
なんか通行止めの橋がありましたが下を通過しクリア。
設楽ダムの"縄張り"が多数ある集落を抜けて和市へ向かう山道へ…!
雪は止みましたが標高が高まってくると今度は積雪が目立ってきます。
ルート上で一番高くなる地点で池葉守護神社に。ここからまた下って
いきます。
和市のバス停の分岐に。ここから先は岩古谷山への本格的な登山道になります。
十三曲がりと呼ばれる九十九折りの道を越えて堤石峠に。こっから先、非常に
過酷な岩尾根の縦走ルートになります!!
標高高くなるとすぐに雪が目立ってきましたが私まだこの地点では冷たい風雪に叩
かれつつも"あれ余裕じゃん"と思ってました…が!
この木組のスロープがまぢでやばかったです。晴れで乾燥していたら大したことは
無いはずですが、この日は雪解けが再び凍りつき踏ん張ろうにも踏ん張れません
また左側面の岸壁も微妙に隙間ができており寄りかかりながらの通過もできません!
このスロープは岩肌の側面に巻きつくように付いており、万が一落ちたら確実に
死にます。それでも私は勇気を絞って右側の金属の柵に自分の運命を細腕に全力を
こめて一歩一歩確実に歩を進mズルッ
ひぃゃあああぁAあaaぁああaあぁぁああぁあああぁあぁぁぁ!!
まぁでもこのブログ書いてるってことは滑ったけど落ちずに無事生還したってこと
ですね。残念でした!
と悪態付きつつもさらに難関は続きます…この季節に強い風雪くらうとは思っても
みませんでしたが、堤石峠で前もって体幹に新聞紙を巻きつけて対策しておいたので
トレランの軽装備ながらも体温の低下は避けられました。
岩古谷山の頂上に到着です…天気がいい時はここは絶景の場所で、ネット上の登山記
を散見すると年配の夫婦もダブルピースで写真を取られてたりしてますが私はとても
じゃないけどそんな余裕ありませんでした…
早く岩尾根群を越えないとゴールの滝上バス停の時間に間に合わない!
この階段の奥に昔使われていた梯子みたいな角度の旧階段があります。
ねむいさんは高所恐怖症なので視界に入れないようにしました。
なおも続く岩岩岩
雪で滑らないようにヤモリのようにへばりついて黙々と進んでいきました!
障子岩と呼ばれる地点に。ここまで来たら鞍掛山の頂上まであと少し!!!
っ着いた―!!!鞍掛山の頂上に到着です。
実は私は和市からここまで新しい足跡をずっと追いかけてきていたのですがここで
足跡の主の方たちに追いつきました。
ここから先は岩尾根から解放されひたすら下山のルートとなります。雪がところ
どころ残っているので慎重に下りました。
下るにつれ雪も無くなり道も走りやすくなってきたのでかしやげ峠を越えたら
さらに駆け下りるスピードを上げていきました!
山道を抜けると一気に視界が広がり棚田が見えてきました。四谷の千枚田です。
アスファルト舗装された車道を駆け下り、仏坂峠への分岐で東海自然歩道から
離脱しました。次回のエントリポイントはここです。ただ、最寄りの公共交通
機関である滝上バス停まで5km以上あります。
時間も依然としてやばいです。15:19のバスを逃すと次は18時台(最終)。
急いで駆け下りないと…いいつつ僅かな時間を見つけしっかり千枚田の
下部ビューポイントから棚田と鞍掛山の姿をデジカメに収めました。
ひたすら車道を走る!!下りだからまだ楽ですが次回はここを登りなので今か
ら非常に気が重いです…と思慮にふけってるうちに大きい道路の交差点に出て、
滝上バス停に到着しました…間に合った…!
悪路な上に時間にも追われる厳しいルートである田口〜三河大野の前半でしたが、
何とか予定通りにクリアできました。
●2012.04.01 四谷〜三河大野
今期ラストとなる山行です。奮発してミューチケット買って名鉄で豊橋に。
前回と同じく豊橋から飯田線天龍峡行きに乗って本長篠に、さらにそこから
豊鉄バスで滝上へ…。
ご多忙に漏れず今回も帰りの飯田線に乗るための時間制限があります。
事前調査では17時には三河大野駅に着かないと次の電車は19時台になってしまい、
またまた帰りが超遅くなってしまいます…そして今回も岩尾根を進むコースで
ゆうに7時間ほど掛るらしいとのこと…。そこで私はルートの最初と最後にある
走りやすいアスファルト道を全力で走り一気に時間を稼ぐ作戦を立てて実行しました!
というわけで写真はその道中にある馬頭観音の説明板。
走って走って千枚田下部ビューポイントに到着。前回は車道を走り降りましたが、
今回は千枚田の男坂一本道を駆けあがっていきます!
千枚田の春はまだ先のようですね〜
さらに車道と合流し駆けあがって東海自然歩道とのエントリポイントに。
さらにさらに駆けあがって仏坂峠トンネル手前の登山道に!!…はぁはぁ…
でも予定時間を45分早めることができました♥
少し水分を取った後仏坂峠に。実は前回の鞍掛山からここまで千枚田を経由せず
直に来られたのですが現在はご覧のとおり崩壊しています。
急な山道をさらに登って行って海老峠に。しかしもっと登ります!
道が少しなだらかになったところで宇連山の分岐に出ました。もうこの
時点で17時の電車に間に合うほど時間を切り詰められて余裕ができたので
宇連山の頂上まで行きました。
宇連山の頂上です。
宇連山分岐に戻りどんどん下ると林道に。
大島の滝を越えたところで人間の建造物もちらほらと。
正体は棚山高原のバンガロー村の跡地です。いかにも豊かで日本がまだ元気
だった昭和中後期に出来た夢の跡って感じですね…ていうか東海自然歩道自身も
最初は土建屋さn達がうっはうはのバブリーな…
ゲフン…他の方のレポートによると、この今にも崩れそうな詰所には確か描き置き出来る
ノートがあったはずですが…ありました!
しかも数日前の書き込みまである!もちろん私も書いていきました。
さて、ここから先は再び厳しい岩尾根の道になります。標高は下がるのですが
道は遥かに険しくなります。
玖老勢峠に到着。少し小休止。
この日は前回と打って変わって晴れていてよく乾燥していたので
岩場も難なく攻略できました!
この犬戻りって書いてある個所の次の急坂がめっちゃきついです‥。
クロ岩に到着。前回と同じく岩岩岩の連続。
瑠璃山とそこからの絶景です。ここまでくれば鳳来寺山山頂まであと少し!
道の岩肌が少なくなったところで鳳来寺山山頂についに到着しました!
お次は本堂を目指して奥の院から下りていきます。途中でカラフルな登山の
格好をした人たちにも多数すれ違いました。
本堂と徳川家康が祀られているとされている東照宮です。
東照宮にあるわき道から鳳来寺パークウエィを越えて行者越に
ここからは下り一辺倒となります。
湯谷峠を越えて山道をずんずん駆け下りていくとだんだんと走りやすい
道となりアスファルトに変わったところで集落に出ます。
飯田線を一度横切りますが、正規ルートは豊橋方面とは逆方向に進路を取ります。
宇連川に掛るつり橋と荒沢不動明王です。痛恨のピンボケorz
荒沢不動明王を出て国道と合流したこの地点で東海自然歩道と離脱します。
11月から再開した時はここがエントリポイントとなります。
国道を南下して大野橋で宇連川を渡り返し、今期のゴールである三河大野駅に
ついに到着です!!スタート時の到着目標時間は最低17時5分でしたが最終的に
16時台発の飯田線に到達するかの時間(16:22)まで大幅な短縮を達成しました!
後はゆっくりと着替え身支度をして駅周辺を散策した後に17時台発の飯田線に
ゆられて豊橋(から京都に)帰りました
というわけで最後までギリギリでしたが今期で中部地方の前半となる岐阜・愛知県内の
ルートをほぼすべて走破しました!続きは気温が低くなる11月からの再開となります。
それまでは私事も相まってトレランのような大きな負荷がかかる運動はお休みです。
しかし山"歩き"くらいはできるので京都周辺の山を現在も歩き回っています。
田口〜四谷 GPSログ
四谷〜三河大野 GPSログ
おしまいっ
…といいたいところですが実は岐阜県内にあと1ルート残ってるんですよね…
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