STM32 EvoPrimerを買った...
世間ではSTM32F4シリーズが発表、音系に特化したSTM32F4Discovery
なんかももうすぐ手に入るようになった昨今ですが、8月末に秋月で纏め買い
してるついでに購入してしまいました・・・。こんなの買ってしまった時点で
「私は情(に)弱(い)です」って言ってる様なもんですね・・・orz
・・・まぁいいや。
↑STM32Primer1,2の後継となるEvoPrimerです。
↑今回のはCPUカードを差し替えることによりSTM32F103系、STM32F107系、
STM8S系の評価を行うことが出来ます。
逆に言うとEvoPrimer本体だけ買っても何も出来ません!
↑ねむいさんはSTM32F103VET6が載ったPrimer2を持ってるので
STM32F107系のCPUカードを選択しました。
↑カードを挿して(めっちゃ硬い)真ん中のボタンを押すと"Welcome to STM32!"
のボイスとともに初期設定画面がでます。ちなみに初回購入時はEvoPrimer本体
からCPUカードからスタンバイ電源を供給するためのスイッチをONにして
おかないと起動の度に初期設定をする羽目になるので注意です。
↑早速中身を開いてみました。
QVGAの液晶やI2S等のデバイス盛りだくさんです。ちなみにこのQVGA液晶は
ピンの設定で8bit,16bit,SPI(←これ重要)が使用可能な逸品です!
液晶モジュールのデータシートを穴のあくほどよく見ましたがこの
モジュールはSPIの設定はできるもののSDI/SDOのピンが出ておらず実質
8/16bitしか使用できません。
しかもEvoprimerとしては8bitバスしかサポートしてません。
さらに言うとCタイプだと素直なピン配置になっておらず、わざわざ
ビットシフトしてから書かなければならない回路構成になってやがるので
描画がSPI並みにくそ遅いですorzorz
20130107衝撃の事実判明!!!
ちゃんと調査したところコントローラICはちゃんとILI9325でしたが、
なんとFPC内部でSDOがD0に、SDIがD1に直結されていてSPIでもデータの
読み書きが可能なことを確認しました!!!!
↑STM32Primer2で致命的となってしまった電源回路ですが、回路図を
見渡す限りでは対策がされている様なので今回は大丈夫だと思いますよ。
た ぶ ん
↑STM32Primer2と並んで動かしたところ。
一回りおっきくなってて持ち運びができません…。
その他EvoPrimerと同じく買ってたもののまったく触っていない物達・・・
↑LPC1227LPCXPresso(上)とLPC11U14LPCXPresso(下)ですって奥さん!
11U14の方って反対側にUSBminiBコネクタついてるわりには3.3Vの
レギュレータ無いからうかつに切り離せられないじゃないですかーやだー!
あとXmegaでよく分かられたとは思いますがねむいさんはLPC系の
ARMマイコンでDMAを使いこなす知能がないのでLPC1227の方はあつ氏や
todotani氏の作例を参考に弄ってみようと思います。
ちなみに上記二つのデバイスはSWD接続しかなく、まだVersaloonが
対応してないので手も足も出ません!・・・といいたいところですが・・・(下記に続く)
↑お次は台湾NuVoton製のcortex-M0マイコン、NUC120さんだ!
基本的なドキュメントやサンプルコードは出揃ってるのでこちらも
時間を見て・・・もちろんまったく触ってま(ry
ちなみに書き込みはNulinkと呼ばれるSWD接続可能なライタです。
KeilやIAR等の開発環境からしか使えないと思いきやCooCoxのCoFlashという
フラッシュ書き込み専用ツールを使うとスタンドアロンで書き込みできたり
します♥
↑このCoFlashというツールですがハードウエアが上記のNulinkに加え、
JTAGkey,JTAGkey2やST-Link等の有名どころにも対応してるので書き込み専用
としてもかなり使えると思います!
↑これも脊髄反射で購入してしまった・・・
ほんっとマイコンしか触ってない私ですがFPGA忘れてしまわないうちに
何とかしたいですはい・・・
GPSを試用する4
前回は秋月電子通商さんで販売されていて入手しやすく高性能なGT-723Fを
使用したGPSロガーの製作例と使用例をお伝えしましたが、今回はさらに性能の
高いGPSモジュールUP-501を入手しましたので紹介したいと思います。
UP-501とGT-723F(ついでにGM-316も)の性能比較は以下の通り。
UP-501の電圧上限が4.2Vとなっていますがこれはリポ電池を使用したものを
想定して設計されているようですね。現在の電子工作の電源電圧も3.3V物が
多くなっているご時世なので特に気にしなくてもよいでしょう。多分。
実際に使用してみましたが、GT-723Fと比較すると捕捉時/追跡時の消費電流が
30mA以下に抑えられ、なおかつ高感度になっていて悪天候時のコールド
スタートでは捕捉までの時間がかなり早くなっています。登山やトレランの
時は電源投入後の初回捕捉時間が結構重要で、ここで捕捉時間が長いと貴重な
時間を失って結果目的地に着いた後帰りのバスや電車に乗り遅れるという
かなりおまぬけなリスクが上がってしまいます!
(↑ねむいさんはタッチの差でよく乗り遅れるんですよぅorz)。
さらにUP-501にはVBAT端子があり、SRAM上のアルマナック&エフェメリス
データを保存できるのでAGPSと組み合わせると再補足の時間をさらに早く
することができます。登山の前日にAGPSのデータをダウンロードして
なおかつ一旦捕捉動作しておけば現地で捕捉待ちでいらいらすることなく
すぐ出発することができると思います。頻繁に電源を入り切りするような
使い方や、悪天候下のときほど効果を発揮するでしょう。
GM-316にも同様にVBAT端子が存在しますがモジュールの小ささ(=パッチ
アンテナの小ささ)ゆえに外部アンテナがないと真価を発揮できないようです。
またAGPSもないのでパッチアンテナのみだと快晴時/開けた場所でも初回捕捉
時間がかなり長くかかります。ゆうに20分以上掛かります。UP-501が手に
入る今となってはこちらのモジュールは外部アンテナをつけて据え置き型の
GPS時計の中核部とするのが良ですね。(捨てるのもったいないし!)
ちょうど台風が来て大雨が降っていたので私の塒のベランダから悪天候時の
捕捉時間の比較をいくつかの条件で行ってみました。
●GT-723Fの場合
コールドスタート(AGPS無) 約14min
コールドスタート(AGPS有) 約3min
●UP-501の場合
コールドスタート(AGPS無) 約10min
コールドスタート(AGPS有) 約3min
ウォームスタート(SRAMバックアップ有,AGPS有,
捕捉確認後電源を落とし3時間置いたあと電源投入) 約25Sec
ホットスタート(SRAMバックアップ有,AGPS有,
捕捉確認後電源を落とし即再投入) 約7Sec
GT-723FのAGPS無のコールドスタートの時間は西青山〜柘植にトレランに行った
時にGPSロガーを使用した時の初回捕捉時間とほぼ同じ(スタート地点の
西青山駅はかなり強い雨)でした。また当時同時に使用していたSRAMの
バックアップが存在するスポーツガイドメイトの場合、ウォームスタートだったため
40Sec程で捕捉できてました。
ちなみに快晴時ではGT-723FとUP-501のいずれもAGPS無のコールドスタートでも
40Sec前後で捕捉します。
↑せっかくなのでAGPS用のデータのダウンロードは某BluetoothのUART
モジュール経由でワイヤレスでできるようにしてみました。
遠隔のデバッグにも結構使えますねこれ。XBeeと違って115200でも
文字落ちほとんど出ませんし。
あと気になる入手経路ですが、今年7月ごろに一般にも流通しだしたUP-501は
現在ではSparkfunから59.95USD、国内ではswitch scienceさんより5995円で
購入できます。
GT-723Fと比べると少々値段が高いのですが、実はMARY基板の企画でマルツ
さんより販売されているGB基板にはこのモジュールが使用されており、
しかも約1000円安い4980円で購入できます!
基板をそのまま使うのもよいのですが、用途がしっかりしてるのなら
私のようにモジュールだけを外して利用させてもらうのもよいと思います。
えっとこんなふう
に…モジュールの写真撮ったのが伊勢乃宮雪子ちゃんの誕生日(8/27)だったのでついでに…
GPSモジュールと基板さんが大事な部分をしっかりガードしてるので職場や学校で見てる人も安心だ!♥
ちなみに二次裏には全部見えてるVerを
…ゲフン失礼…おまけですがスポーツガイドメイトも分解したので写真お見せします。
↑表蓋を外したところ。パッチアンテナとモノグラフィックLCD基板が
見えます。
↑パッチアンテナは基板に直結です。
↑裏蓋とリポ電池をはずしたところ。左からRF用IC、GPSの心臓部のVenus6、
そしてProlificのPL2303HX(RevD)が見えます。PL2303HXのシリアルナンバを
固定化したいところですがRev.Dのチップは書き込みに6.5Vの高電圧と特別な
ライタソフトが必要なのでこの基板上では不可能です。残念。
というわけで自作のGPSロガーに使用するモジュールはGT-723FからUP-501に
切り替えて動作検証を続けたいと思います。11月から予定の東海自然歩道本線
ルートの再開時には活躍してくれるでしょう。
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