いろいろ試す28
おいおいついにGW来たと思ったらもう一ヶ月経っちまいましたよどういうことだYO!
●STM32L0シリーズを使う
数年前に買ったのですけど暖めすぎて腐っちゃいましたてへ♥
STM32L0シリーズはCortex-M0+をコアに持つ低消費電力特化型のARMマイコンとなって
おります。
この評価ボードSTM32L0538-Discoveryも低消費電力に特化した作りとなっています。
主役のSTM32L0は基板裏面にあります。
目玉はこの電子ペーパーです。電源を切っても表示内容が保存されるという優れもの
ですが通常のドットマトリクス液晶のように簡単には扱えずかつ画面書き換えも長い
時間掛かるのでもっぱら静止画表示に留めておくのがまともな使い方といえます。
L0シリーズ初期のSTM32L053C8が使用されております。
この電子ペーパーのドライバにはSTM32L152が使用されてたりします。
こちらが表示して2ヶ月経過した後の画面です。電源を落としても表示内容が保た
れるのですが時間の経過と共にやはり薄れていきます。おもなターゲットとされて
いる店舗の価格表示板での使用を考えたら十分すぎる保持時間ともいえます。
でも白黒なのはウケるのでしょうか????あとはテキストリーダー用途とか??
フリーの開発環境から使う場合はおなじみOpenOCDで内蔵フラッシュに書き込みます。
※L0シリーズはかなりクロック落とさないとコケまくります。気を付けてください。
> "C:¥Devz¥Coreutils¥bin¥make.exe" program
openocd -s C:/Devz/ARM/OCD/tcl -f target/stm32l0discovery_flash.cfg -c "mt_flash main.elf"
Open On-Chip Debugger 0.10.0+dev-00143-gf6449a7-dirty (2017-05-20-14:25)
Licensed under GNU GPL v2
For bug reports, read
http://openocd.org/doc/doxygen/bugs.html
adapter speed: 300 kHz
adapter_nsrst_delay: 100
Info : The selected transport took over low-level target control. The results might differ compared to plain JTAG/SWD
none separate
srst_only separate srst_nogate srst_open_drain connect_deassert_srst
Info : Unable to match requested speed 300 kHz, using 240 kHz
Info : Unable to match requested speed 300 kHz, using 240 kHz
Info : clock speed 240 kHz
Info : STLINK v2 JTAG v28 API v2 SWIM v18 VID 0x0483 PID 0x374B
Info : using stlink api v2
Info : Target voltage: 3.240553
Info : stm32l0.cpu: hardware has 4 breakpoints, 2 watchpoints
Info : Unable to match requested speed 300 kHz, using 240 kHz
Info : Unable to match requested speed 300 kHz, using 240 kHz
adapter speed: 240 kHz
target halted due to debug-request, current mode: Thread
xPSR: 0xf1000000 pc: 0x08002148 msp: 0x20002000
STM32L0: Enabling HSI16
Info : Unable to match requested speed 2500 kHz, using 1800 kHz
Info : Unable to match requested speed 2500 kHz, using 1800 kHz
adapter speed: 1800 kHz
adapter speed: 1200 kHz
auto erase enabled
Info : Device: STM32L0xx (Cat. 3)
Info : STM32L flash size is 64kb, base address is 0x8000000
target halted due to breakpoint, current mode: Thread
xPSR: 0x61000000 pc: 0x2000000e msp: 0x20002000
target halted due to breakpoint, current mode: Thread
xPSR: 0x61000000 pc: 0x2000000e msp: 0x20002000
target halted due to breakpoint, current mode: Thread
xPSR: 0x61000000 pc: 0x2000000e msp: 0x20002000
wrote 16384 bytes from file main.elf in 3.218750s (4.971 KiB/s)
target halted due to breakpoint, current mode: Thread
xPSR: 0x61000000 pc: 0x2000002e msp: 0x20002000
target halted due to breakpoint, current mode: Thread
xPSR: 0x61000000 pc: 0x2000002e msp: 0x20002000
verified 16096 bytes in 0.140625s (111.778 KiB/s)
Info : Unable to match requested speed 300 kHz, using 240 kHz
Info : Unable to match requested speed 300 kHz, using 240 kHz
adapter speed: 240 kHz
adapter speed: 1200 kHz
shutdown command invoked
> Process Exit Code: 0
> Time Taken: 00:04
書き込み時のログはこんな感じです。
ねむいさん謹製STM32L0デバイス向けフラッシュ書き込み用cfgはねむいさんのOpenOCD
バイナリにもちろん収録済みです!
L0シリーズのフラッシュ書き込みは数年前からOpenOCDに対応していたのですが1Word
ごとのチマチマ書きしか対応しておらずねむいさんも「使えねぇ!」と判断して肥やしに
しておりましたが今年になってようやくマイコン側ローダーのソースが見直され、
まともに使用できるようになりました。
ちなみ何故そうなってしまったかというとCortex-M3シリーズのSTM32L1シリーズと
フラッシュ書き込み用コードと同じ扱いにしてしまったせいでM0+で使用不可能な
M3の命令がローダのバイトコードとして使用されてしまっていたからなのでした。
ねむいさん当時はNuvotonやKinetisのサポートに躍起になっていたのでSTM32に
関しては簡単なコードの追加程度しかコミットできなかったのですが細かい事
考えたら先にすすめませんのでとりあえずどんどん活用していこうと思います。
いずれはNuvotonもローダのコード見直したいですね〜。
というわけでおきぱのラインナップに追加しましたのでよろしくお願いします!
おなじみのUARTにリターゲットしたprintfの実行とメモリ液晶にFONTX2ドライバを
用いて文字表示する内容となっております。
もちろんHALライブラリ対応となっております☆
●過去の記事の正当性について考
3月下旬から続いておりますがぶろぐ上でDropBoxの画像が表示されなくなった問題を
ぽちぽちと地道に修正しております。
201705末現在はアクセス数が多かったESP32・ESP8266・ダイトレ・六甲・STM32F4の
の記事はすべて修正が完了し、STM32F7の修正もほぼ終えたところです。残りは
2016年度以前の小ネタ関連の記事全部と東海自然歩道の記事となりました。
それに伴って自分が書いた過去の記事の内容の見直しも適宜行っています。特に
リンク切れが目立ちますが治せるものは何とか治しています。さすがに3年以上前
の記事になるとどうしても今では誤った概念であると判明したりその時は通じた
手法が現在では通じなかったりといったことが沢山出てきます。ですが対応にも
やはり限界はあります。
こちらの方は私の5年前のぶろぐ記事を参照して知りたい情報が消滅し到達できなかった
ことに言及されておられますが2012年のねむいさんは既に「CMSISv3以降を使え」と
アドバイスしているのでそれに従わず自己流でされて勝手に困られて私のせいにされ
てもそれはちょっとちがいますよと、特に免責事項はぶろぐのプロフにも明記して
ありますので私に何年も前の内容を補償する義務はないです。と。
これだけははっきりと真実を伝えたかった。
ていうかへろへろハイカーとかいうのホントなんなんでしょうね…audinさんの旧
ブログのアドレスの居抜きで出来たサイトのようですけど…
とはいえこのまま放置するのは私としても心苦しいので2017年の内容に即したものに
情報を修正させていただきました。
一方こちらの方が指摘されたENとBOOT間違えてた件はESP-WROOM-32から放射された
電磁波の影響からか私の頭がぼけてて完全に私のミスです。
なんにせよどっかの壺にまた「こいつが書いてることはデタラメ」とか書かれないよう
世間に公開する前に一息おいて精読して間違いを修正する癖を習慣づけてこれからは
なお一層のこと気を付けて行こうと思いまし、た!
●FatFsが0.13に更新
ChaN氏のFatFsも5月中旬に更新しておりました!
主な更新内容は"syscalls.c"やoptionフォルダ内のコードページ変換テーブル
が廃止されてffsystem.cとffunicode.cに変更されたこと、あと幾つかの定義も
接頭語に"FF_"が付与されて他のソースコードとの定義のバッティングが低減され
てたことです。
exFAT関するルーチンは初登場以降日進月歩で進化しまくっているので皆さん自身
でforumや更新情報を常に確認した方が良いでしょう。
ねむいさん的にはdefineの接頭語に"FF_"が付与されたのが効きました。自分で書
いた部分にも多数のFatFsのdefineで切ってあったので見逃さないように修正して
廻ったので大変です。ですが何とか全部治すことが出来ておきぱに置いてるサポート
中の4種のFatFs移植例も無事0.13対応となっております☆
・STM32F7(HALドライバ使用)
・STM32F4(SPL使用)
・STM32F1(SPL使用)
・LPC4088
おっと、最も重要な事柄が変更されていたのを忘れておりました。
今回の更新からChaNさんのFatFsに関するページは全て英語のみになり日本語に訳
された解説が完全に消滅しました。
昨今のembedded事情を鑑みると有益な情報は凡て英語圏のコミュニティに集約されて
行くのが必然でありこの流れは避けられない事柄ですがねむいさんの知能レベルで
すら英語で意志の疎通が問題なくできておりますので皆さんにとっても問題ないはず
です…よね?(威圧)
●SDカードの規格がV6.00にバージョンアップ
昨年秋にSDv5に更新と報じましたが早いものでA1クラスの定義が追加されたV6.00へと
早々に規格がバージョンアップしております。もう巷ではそのA1クラスのロゴが乗った
SDカードが出回っているようです。
A1クラスの利点は小さいサイズのちまちま読み書きのスピードが一定値以上保証されて
いるという点ですが随所で上がっているベンチマークを見る限りではA1策定以前から
存在する高価格帯の高性能カードと比べると大きな有意差はなさそうです。
ねむいさんは次買うカードはS.M.A.R.T.が採れるDelkinのMLCのやつに決めてますので
しかも今はフラッシュメモリも3D-NANDへの過渡期でSDカードそのものの値段がどん
どん高くなっているのでA1ロゴ付きのカード見かけても手を出さないと思います。
ていうか民生用SDカードの値段が高くなり相対的にDelkinのやつがお求めやすい
値段になっちまいましたので運よく特別収入が発生したら即買いしたいと思います!!
いきなり1000万とか手に入らないかしら…
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