東海自然歩道を徃く23(新蒲原-芝川/芝川-田貫湖)

前回はあえて真夏に難所を超えました。そして静岡バイパスコースも残るは
この2コースです。今回のゴールの田貫湖では体調がベストなら芝川駅から
ノンストップで走って走って休暇村富士施設内の温泉の時間に間に合うかも
しれませんがはてさて…?


●2013.09.14 新蒲原->芝川(->富士宮)


朝の新蒲原駅。前回到着地点の富士川駅はあの地点で東海自然歩道のルートと
しては終端になっており、同じく終端の新蒲原駅からエントリポイントの野田山
の分岐点まで向かいます。陸に展示されてるさくら丸に見送られスタート!



この新蒲原駅の辺りが蒲原宿になってるそうです。
神社へ続く階段を上って山道に入ります。



この御殿山へと続く山道は春には桜が咲き誇りすごく美しい光景になる
そうですが、夏場の今は蜘蛛の巣じごくです…。



御殿山広場につきました。標高は100m程ですが眼下にスタート地点の
新蒲原駅とさくら丸が小さく見えますね。



すっかり蜘蛛の巣まみれでトイレのある展望広場まで出ました
ここは狼煙場があった場所だそうです。



展望広場のすぐそばに車道が出ていてルートは車道を駆け下ります。


下り切った場所で民家風の善福禅寺と広い道路に当たります。
今度は進路を北にとり野田山の分岐までひたすら駆け上がります!




ひたすら駈ける駆け上がる!!
六丁峠の特訓した成果もあって勾配の急な曲がり角以外は殆ど歩かず
走り抜けられました!


野田山の分岐に到着です。ここから先は南松野まで前回と同じルートをとります。


野田山公園広場にて。ここの水は"飲めません"とありますがねむいさんは
平気でした(よい子は真似しないように!)。



南松野への林道からは富士山が見えるのですがこの日はあいにくの
超くもり空でした。


前回は進路を右にとり富士川駅に向かいましたが今回は左にとり
芝川駅に向かいます。



南松野駐車場です。ここで補給を兼ねて小休止。
しっかし…入口からして藪が超わさわさでいやな予感…


意を決して藪に飛び込むと森の中では一気に視界が開けました。
おっこれ行けるじゃんとペース上げたとたんに蜘蛛の巣直撃して
あぶばびびびべばべ1!!(←必死に蜘蛛の巣をはがすとき上げた声)
おまけに怒った蜘蛛さんに噛まれたorz



こっから先は蜘蛛の巣だらけ藪だらけでぢごくでした…
あーでも山蛭出ないだけ1000000倍マシですが。



ようやく藪から解放されたと思った瞬間に舗装路に行ったん出ます。
ここは大代峠と呼ばれる地点です。



車道を渡り山道に入ると急激な登りとさらなる藪が待ち受けていやがりました!



藪をかき分け尾根っぽい所にでると道標が現れます…しかし
この道標要注意です!はたご池に向かう部分がでたらめの方向に
向いてます。写真の矢印の要領で尾根道を登りあがってください!



尾根道は痩せ気味で小崩落や激藪の箇所も多々あるので注意して
移動しましょう!



藪が薄くなり道も落ち着いてきたころにようやくはたご池に到着です。
休憩を兼ねて体やザックに張り付いた蜘蛛の巣と引っ付き虫をどけました。



はたご池を離れ芝川に向かいます。ここから先はすべて車道なので蜘蛛の巣
を喰らうことはありません♥そしてすでにここは富士宮市――




車道をどんどん下っていくとだんだん晴れ間が出てきたようで木漏れ日が
見えてきました。廻沢橋についたころには太陽光線がちょっと熱いくらいに。
しっかしさすが富士宮、こんな場所まで世界遺産アピールののぼりが…。





今度は田んぼの中を通ったり河川敷沿いに進んだりして富士川を目指します。
もうそろそろ収穫の時期でしょうか。





富士川に架かる橋を二つ越えて次回のエントリポイントに到達です。
ルートを離脱して芝川駅に向かいます。



芝川駅に到着です。身延線は西富士宮以北は電車の本数が急激に少なくなるため
ここでゴールとせず富士宮までそのまま向かいます。
(東海自然歩道のルートとしてはここで終了です。)



芝川駅手前にある県道に沿って富士宮まで向かいます!
途中に車道ですが山越えと峠があるのでちょっとしんどい…。



途中の山の中にある沼久保駅です。



30km近く走ってきてへたってきた足にはかなりつらい最後の峠を越えると
あとは富士宮市街まで一転攻勢の下りです!



潤井川と身延線の踏切をわたってついに富士宮市街まで来ました!




少し走って(ついでにお墓もおまいりして)富士山本宮浅間大社に到着です。






その奥にある湧玉池にて今回のゴールとしました。
ここは天然の水がものすごい勢いで湧き出ていて汲み放題です♥



湧玉池から流れ出す神田川には親水公園と多目的トイレがあり
ここで着替えを済ませてゆっくりと富士宮駅に向かいました。


幼少のころに棲んでた町並みは大通り以外はほとんど変わってない
感じで懐かしさ感無量です…写真の呉服屋の旦那さんに英語教えてもらった
りした記憶もありますがねむいさん結局英語は今も駄目。


お土産の湧玉池の水を携え富士宮駅からJRを乗り継いで京都に帰りました。


●2013.09.28 芝川->田貫湖


朝の富士宮…静岡バイパスコースのフィナーレを飾るにふさわしい素晴らしい
青空です♥しかし夜行バスに揺られたねむいさんの尻は崩壊寸前だった…!
(※漏らしたわけではない)



ビルの隙間から夏富士が見えますね〜。
長崎屋も変わり果てた姿で身延線に乗り込むねむいさんを見送ります♥



JR芝川駅で上りと下りの電車を見送った後、念入りに準備運動を行い
東海自然歩道夏の陣のラストコースのスタートです!!



前回のルートのエントリポイントの釜口橋です。ここから
車道をひたすら上がっていきます。


今回のルートは車道と林道しかなくさらに8割が舗装路なのでランニング
シューズでも問題ないくらいサクサク進めます♥



澄み切った空がとても心地よいですね♥
双頭のパンダも興奮気味です。


♪Orange crate art was a place to start
 Orange crate art was a world apart



♪Home for two with view of Sonoma
Where there's aroma and heart



♪Memories of her orange crate art


 …静岡に棲んでいた学生の頃、よく聞いていたこの曲を思い出します。
 OrangeCrateArtはアメリカの昔の田舎を偲ぶ歌ですが静岡の田舎にまさに
 雰囲気がピッタリなのです。




田圃道を抜けると今度は総合運動場の端っこを通過します。
そして芝川河川敷にでます。





芝川は渡らず富士山側に回ると西山本門寺の長い参道に行きつきます。
今度はこれを登る!



本門寺には織田信長の首塚があるそうです。



本門寺の参道を抜け車道に再び出て北上します。
この日は真夏の日差しと秋の空が交錯する不思議な天気でした…。



柚鳥富士を経緯した稲子駅への分岐です。
途中に新稲子温泉もあるそうです。




道は車道から少しそれて「富士山に真向かう柚野の道入口」から遊歩道柚野の道を
登っていきます。星霜を過ぎて文字がかすれて読めなくなってしかも倒れてますが
そう書いてあります。



季節はまさに運動会ですね〜(日差しがまだ真夏で糞暑いですが)






柚野の道はその用水路に沿ってお寺もたくさんあります。
絶対に許さない精神は昔からあったようですね…。


車道に合流し、上柚野のバス停に出ました。ここからは天子が岳登山道を
目指します。


ここの道標のない部分は要注意です。登坂が正解です。




観音橋を右目に通り過ぎ、子光寺横を通り過ぎます。




巨大水道管が通る道を駆け上がります!
んでもってなるべく富士山の姿をとらえていきます!



道はやがて山道(舗装されてますが)になります。
下の写真は飼っていると思われるこーぎーを叱ってるほうちん荘の
おばちゃんです。ねむいさんはこーぎーの攻撃をジャンプでかわしていた!



さらに登っていくと東海自然トイレがあります。
ここでも水の補給ができます.




道は舗装路からダートに替わり道が開けると富士山が待っていました!
しかしちょっと雲に隠れ始めてます。


大倉ダムに向かうこの分岐はちょっと注意してください。
道標の示す方向がちょっとおかしいです。



大倉ダムとはなれると今度は一気に登り坂にはいります。
天子が岳林道終点を超えたら今度は下りですが…
川と道が交錯してる箇所がありますので全力でジャンプ!
…バシャ



ぁーぁーシューズ濡らしちゃった…とにもかくにも天子が岳登山道分岐に
到着です。ここは白糸の滝への分岐でもあります。



白糸の滝への道です。ここにも世界遺産アピールが!
ところでねむいさんは幼少のころこの白糸の滝を訪れていました。
26年の時を経て再び会合の時を…



!?
F**K!!!!


せっかく2.2kmかけてここまで走ってきたのに…(2.2kmをまたもどる)
IXY3さんを駆使して気合いで滝を撮影しましたよぅ!!



用は済んだのでとっとこ分岐点まで変えります。



分岐点から先の林道ほぼ下りの道になります。
天子の森への車道に出たらあとはひたすらぢごくの登坂です!
歩くな!走れ!!


ぬぉぉぉぉ


ぉぉぉぉ


ぉ…はぁはぁ…ぁ、トイレだー




ラストのきつい登坂を超えると今回のゴール、休暇村富士へ到着しました!
ですが区切りとしての静岡バイパスコースと本線の分岐は田貫湖をぐるっと回って
さらに北上した先にあります。



ルートは田貫湖の遊歩道と共にします。
ここのデッキはダイヤモンド富士が拝めることで有名な場所ですが…
残念ながら富士山はてっぺんだけすっぽりと雲を被っていましたorz



2013年3月に訪れた湖畔駐車場(バンガローサイト)までやってきました。
そしてこの先には…


いた!


あの時のあの場所で猫ちゃんがつがいの猫を連れて待ち構えていました!
"にぁー"と猫なで声で鳴きながらねむいさんにすりすりしてきたので
なでてあげようかなと手を伸ばs

ガブッ!


いてて…あのくそ猫め…
さらに進んで東海自然歩道の本線とバイパスコースの分岐に到着しました!
この時点で静岡バイパスコースの全走破達成です!!やった!



後は田貫湖を周遊しつつ休暇村富士に戻るだけです。
この日は天気がものすごくよかったので家族連れが多数訪れていました。
もうテントだらけ!



休暇村富士に到着です。これをもって2013年度の東海自然歩道夏の陣は
おしまいです!大きなアクシデントもなく予定していたルートを
予定通りにすべて攻略しました♥


…ところでこのプランターで育ってる草って…たime


ゲフンゲフフン…さて、予定よりかなり早く到着したので本日のEXメニューだった
露天風呂もたっぷり堪能してきましたよぅ♥


お風呂も十分に堪能して休暇村富士を離れました。
…ところでこのプランターで育ってる草っt(ry



ゲフンゲフフン…富士急バスで富士宮駅に戻ってきました。
特急ワイドビューふじかわの時間までまだ間があったので
今一度富士宮の街を散策してきました。


とうとう駐車場になりましたかここ。


もうユニーないから!!…これってまさか30年前からのやつですか…?


富士山本宮浅間大社の前にお宮横丁なる場所が出来てました…
私が子供のころはこんなのはおろか富士宮名物とやらの焼そばとかも
影も形もなかったんですがったく…


…いただきまーす!




腹ごしらえとお土産を買った後は浅間大社で残りの行程の無事と成功を祈り、
湧玉池で天然水をたっぷり補給しました。



そろそろ時間になったので富士宮駅に戻りワイドビューふじかわで帰路につきます。
車窓から最後の最後で富士山が再び頭を出してくれました♥
一ヶ月後にまたすぐにあうことになるでしょう。


そして今回の戦利品(お土産)はこれです!
やっぱ地ビールいいよね…♥








静岡バイパスコースは昔の記憶を思い出させるコースばっかで目から
鼻水が流れっ放しでしたが昔と変わった所、昔のままの所もあり新たな
発見もたくさんあって感慨深い行程でした。
(たぶん次に来れるのは数十年後ですね金銭的に…)


東海自然歩道も高尾山まで残り5行程を残すだけとなりました。
金銭的/時間的な厳しさはさらに増すのでしっかりと分析して確実に
走破できるよう挑みます!


新蒲原->芝川(->富士宮) GPSログ

芝川->田貫湖 GPSログ

OpenOCD小ネタ2

2013年に入ってホビー向けARMマイコンを取り巻く情勢も大幅に変わりました。
導入に結構な金銭的コストが必要だったmbedが、ハードウエア&メーカーの枠が
取り外され、非常に低コストでいろんなメーカのARMマイコンに利用できるように
なりました。さらにARM社も、CMSIS-DAPというCortex系マイコンに特化した
オープンソースのデバッガハードウエアを公開したことにより同じように
GNUのツールに頼らずとも低コストで専用のデバッグ環境をそろえることが
できるようになりました。
導入の敷居を低くすることによりARMマイコン利用者のすそ野を大きく
広げる作戦に出ているようです。

んでもってCooCox等(のEclipseベースですが面倒な初期設定がすべて準備され
かつ無料で全機能が利用できるデバッグサーバ込)のIDEも使い勝手が飛躍的に
向上し環境構築のために時間を費やすorデバッガのデバッグをする
言った無意味で無駄な行為をする必要もなくなりました。

そういうわけで使いこなせるまでに多くの時間と手間がかかるOpenOCDは最早
無料で利用できるといった唯一のアドバンテージも急速に失いつつ
あります。しかしながら、私を含めた手段が目的になっちゃった人向けに
細々とOpenOCDの解説記事を書いていく所存でございます(以上泣き言終わり)。




●STLink系のアダプタ使うとSPANSIONのFM3マイコンでeraseができない
私がFM3ドライバのエンバグをしていたちょうどその頃、jujurouさんが自身の
ブログ上にてSTLink/V2を使用したFM3マイコンの書き込みについて質問者の方と
やり取りをされていました。私は"単なる結線ミスでしょう"と思ってましたが
丁度MB9AF112KのテストをしてたのでこちらでもSTLink/V2でやってみると
なんとeraseだけできなかった…。
Versaloon(SWD版)やJTAGKey2では問題ないのにSTLink系は駄目。

書き込み動作だけはSTLink系でも可能だったのでOpenOCD側のフラッシュ
ドライバを調べてみるとeraseの操作はtarget_write_u16を使用しレジスタに
16bitのデータを送ることにより行われていました。
分かりづらいユーザマニュアルを見るとたしかにフラッシュ操作の
コマンドは真の16bitアクセスを行う必要があると記述されていました。

一方STLinkやTI-ICDI等のHLAなアダプタはターゲットのメモリの読み書きは
32bitか8bitかのどちらかしかサポートされておらず真の16bitアクセスが
不可能でした。つまりeraseしようとしてtarget_write_u16で必死に送っても
32bitか8bitかの転送コマンドAPIに置き換えられてしまい失敗していたと
いうことになります。

書き込みの時は問題なかったのは書き込み時は書き込みアルゴリズムを
転送してFM3上で実行してるのでこの制約に関係なくwriteコマンドが
成功していたからでしょう。

というわけでeraseの際もアルゴリズムをFM3上で実行するようにして
STLink/V2でも無事FM3マイコンに書き込みができるようになりました。
ついでにjujurouさんの所で質問されていた方も上記のパッチを当てたバイナリ
使用し無事に解決されたようです!めでたしめでたし。

20140227追:
公式にマージされました♥



●USB3.0のホスト(xHCI)でOpenOCDが繋がらない問題は決着か

以前いいところまで原因を追い詰めましたがUSB周りの事は全く分からずドライバを
以前のものに戻してworkaroundとしていました。しかし同様の問題を抱えた方がいた
ようで、その方は自力で解説策を見出したようです
。結局ASM1042のドライバのバグが
濃厚で正直libusbx(libusb-1.0も同様)は全く悪くはないのですがlibusbx側で回避
可能なので何時になるともわからないメーカサイドの修正を待つより自分でちゃっ
ちゃとlibusbx側に対策を講じた方がよいのは私も賛同します。

というわけでパッチを当てたlibusb-1.0.dllを作成しねむいさんの環境では動作OK
かつ副作用も全くなし!以前質問を頂いた方々にも協力していただき問題は全て解消
されたとの報告をいただいたので、おきぱで公開しているOpenOCD・UrJTAG・
AvrdudeそしてFlashROMはすべてこのパッチを適用したdllとスタティック
ライブラリを反映しております…っていうか差し替えたのもうだいぶ前ですが
何も不具合報告は頂いてませんので便りがないのはよい便りということで〜
(それでいいのか)

また、USB3.0のホストのドライバ/ファームウエアも最新のものにアップデートして
おかないと不具合につながるケースがあります。
libusbxのwikiにはそのことに対する注意書きも記載されています
USB3.0ホストが搭載されたここ最近のPCで上手くいかない方は
station-driversで最新のものに変更してから試みることも忘れずに。


"Remote 'g' packet reply is too long"問題も決着か
長かった…ねむいさんのぶろぐに来た質問でかつて一番数が多かったこの問題も漸く
解決の日の目を見ることになったようです。
"とりあえずFPレジスタ無しをデフォルトにするから弄りたい人はtdesc
コマンドでxmlを指定してレジスタ設定してね"という流れになるようです。
さすがに昔のGDB使ってる人も少なくなりましたからこの変更は必須だと
おもいます。

LPC800シリーズを使ってみる3 -LPC810のことはもう忘れた-



…これが1EURの時代ですか…時代は変わったものですね…!

というわけで私もLPC812-MAXをゲッツしました。ちょっと時間がかかった
理由はというと、値段がキャンペーン価格(1EUR)だったおかげで税関で怪しまれて
止められたというものだったりしますがこういうケースに遭遇したのは
はじめてでした。

以前購入していたLPC812XPressoにI2CなAD/DAとI/Oエキスパンダが加わり、
基板のレイアウトもArduinoのシールドが載るようになっていま…

…コネクタがちょっとずれてる…まぁこれは見なかったことにして!



この基板はXpresso系とは違い、mbedとして利用が可能なLPC11u35が
mbedチップとして載っていてさらにこれはCMSIS-DAPとしても働きKeilの
uVisionからデバッグも可能となっていま…

おや…PCF8591Tの足に変なものが…

…ハンダボール発見!…おいおい

価格は1EUR(送料込)なので細かい部分に文句たらさずミシン針でピシっと弾いて対処
完了です。これにて一件落着!…したら今日のぶろぐ終わっちゃうのでまだ続けます…


●とりあえずVersaloon



私の定番のOpenOCDとの連携です。この時注意すべきはSWDの2つの信号が
mbedチップと干渉するのでMSCブートローダーモードにしてmbedチップ
側のSWDを殺しておく必要があります
(CMSIS-DAPのファームウエア側でトライステートにしてくれたら手間省ける
のですが…)。


も一つ注意すべきは回路図をよく見れば気づくはずですが12MHzのXTALが
繋がっておらずmbedチップ側からクロックが供給されているのでスタート
アップの定義を内部CR発振にするなり半田でつなぎかえる等の変更は必要です。
LPC812に関しては内部の12MHz発振からPLLで24MHzにするのが最も潰しが
効くかなと思います。

そんなわけでおきぱにあるLPC812のサンプルは既にLPC812-MAXにも対応済です。
まだLEDとsystickだけですが順次拡張予定です。

●MBED CMSIS-DAPを試す

話が前後しますがLPC812-MAXをPCと接続するとマスストレージ(MSC)が
認識されます。そこからさらにmbedのドライバをインストールするとコンポジット
デバイスが認識され、続いてUSB-CDCの"MBED VCOM"とUSB-HIDの
"MBED CMSIS-DAP"が認識されてmbedの仮想COMとMSC,そしてCMSIS-DAPが使用
できるようになります。なお、当ぶろぐにおいてはマトモに商用のIDEから
CMSIS-DAPを使うはずもなくいつものOpenOCDから使用することになります。

以前KL25Zを使用した時にCMSIS-DAPをお試ししてましたがその時はほとんど
使い物にならない代物でした。しかしgerritに上げられた後は修正がどんどん入り、
現在ほぼ完成状態になりました。もちろんデバッグ可能なコードサイズの制限は
一切ありません!
さらにSTLink系のHLAアダプターでは不可能なローレベルアクセスも可能です!
Kinetis系のチップ使ってやらかした時も大丈夫!細かい部分は後日OpenOCDの
記事にて解説しますが今はとりあえず使用してみましょう。

フラッシュ書き込み

デバッグ

初期と比べるとかなりいい感じです。
さらっと使用した感じではUSBのパケットを有効利用していないのか書き込みが
極端に遅く感じます。CoFlashではちゃんと早く書き込めているのでここら辺は
さらに改善の余地があるでしょう。
ここをクリアできたらゴールかしら…。

私のおきぱのOpenOCDはまだCMSIS-DAP対応ではありませんが、OpenOCDの
コミットにマージされたら即座にSWD版Versaloonのコードと一体化させて
反映させるつもりです。


●おまけ

KL25ZもMBED版CMSIS-DAP化して書き込んでみました。
PE-MICRO提供のCMSIS-DAPとMBED版CMSIS-DAPは少し仕様が違うのでご注意を。
仮想COMが使えるMBED版をお勧めします。

書き込んだときはこんな感じです

当たり前ですが上記のCMSIS-DAP化したLPC-Link2でも使用可能です♥

HighSpeedなのでちょっと書き込み速度が上がります♥
(ところでLPC-Link2用のMBED版CMSIS-DAPはまだでしょうか‥‥?)

Go to top of page