いろいろ試す20…という名の今年の反省会

今年もいろいろありましたが私としてはやってることはほとんど変わらず
山走りとかに行ったりLチカを極めるべく研究したりOpenOCDのエンバグ
とかです。

特にステップアップらしき事をしたのは今まで利用だけしていたOpenOCDの
プロジェクトに対してパッチを提出する形で能動的に参加したことでしょうか。
言葉の壁はもちろんありますが何度もこなしていくうちにある程度分かって
きますので皆様もオワコンとか言わずにどんどん参加してほしいと思います。



●マイコン向けの最強最後のTFT-LCDをゲッツか

i8080バスで接続できるもので現時点でほぼ最強かと思われるモジュールを手に入れ
ました。320x480(HVGA)・ILI9486L・超広野角・3.8inch・抵抗膜式タッチパネル
付と至れり尽くせりでSTM32F4系のFSMCで接続するには最適です。
これ以上のピクセルサイズになるとRGBやMIPI-DSIのほうが速度的に有利になるので
やはり"マイコン"で使用するのなら320x480が上限と感じます。

以前の主力だった3.45inchの奴(コントローラIC:R61581/B0)と比較してみました。
一回り大きいのがわかると思います。


GCC ARM Embedded in Launchpadがアップデート
読んで字のごとくですがクリスマス前に合わせて更新というなかなかニクいアップ
デートです。今回からGCC4.8.x系になりました。また今回の目玉は新しいコンパイラ
オプションの"-mslow-flash-data"の追加です。これはどういうものかというとリテ
ラルロードを極力movtに変えてバスの競合を避けパフォーマンスのアップを図る

いわれるものです。ARM本家のこちらこちらもご参照のこと。


"-mslow-flash-data"のありなしで吐かれたアセンブラリストの比較をしました。
使用したプログラムはSTM32F4のいつものです。赤でハイライトしてる部分がその違い
ですがLDRで行っていたリテラルロードがmovtに置き換わってるのがわかります。
LDR命令の場合、最短3クロックサイクルかかりバスの競合があるとさらに5クロック
サイクル以上掛かることになります。movtに置き換えた場合はサイズは増加しますが
2クロックサイクル固定です。

次に実際のパフォーマンスを比較してみました。libjpegとlibpngのデコード速度の
実時間を計測して比較しました。表示に使ったのLCDはもちろん最初の項で紹介した
これです!
また表示に使用した画像は320x480サイズにしさらにpngとjpegに変換を行った
いないさんのおぱn…いないさんのイラスツをサンプルとして計測結果をuSec単位で
こんな感じで表示し



…ゲフンゲフフン
さて実際の結果ですが、せっかくなのでfreddiechopinさんとこのBleeding-Edgeツール
チェイン
や役立たずに堕ちたSourceryCodebenchも(←今回の比較のためにわざわざ
登録してインストールしためっちゃめんどくさいF**K!)交えコンパイラオプションも
いろいろ変えて各コンパイラ性能比較も兼ねて行いました。

↓とりあえず各条件の計測時間の羅列です
 (※-mfloat-abi=softの時はlibjpegのDCT_FLOATは無効にしていますのでバイナリ
   サイズが全般的に下がっております。)


libjpeg/libpng rendering speed compare
uses inai-san's oketsu-pantsu gazou.
PNG : INA~1.png 96128kByte
JPEG : INA~1.jpg 40491kByte

LAUNCHPAD
arm-none-eabi-gcc (GNU Tools for ARM Embedded Processors) 4.8.3 20131129 (release) [ARM/embedded-4_8-branch revision 205641]

@@L1111
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=hard -mfpu=fpv4-sp-d16 -mslow-flash-data
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 496760 0 496760 79478 main.hex
***libjpeg
182341uSec
***libpng
168305uSec

@@L2222
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=hard -mfpu=fpv4-sp-d16
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 489144 0 489144 776b8 main.hex
***libjpeg
181903uSec
***libpng
168485uSec

@@L2222 (nano-lib)
(Using nanolib -u _printf_float) -Ofast-mfloat-abi=hard -mfpu=fpv4-sp-d16
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 470620 0 470620 72e5c main.hex
***libjpeg
194318uSec
***libpng
234706uSec

@@L3333
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=softfp -mfpu=fpv4-sp-d16 -mslow-flash-data
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 496752 0 496752 79470 main.hex
***libjpeg
182345uSec
***libpng
168311uSec

@@L4444
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=softfp -mfpu=fpv4-sp-d16
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 489136 0 489136 776b0 main.hex
***libjpeg
181925uSec
***libpng
168588uSec

@@L5555
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=soft -mslow-flash-data
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 496152 0 496152 79218 main.hex
***libjpeg
186999uSec
***libpng
168740uSec

@@L6666
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=soft
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 488592 0 488592 77490 main.hex
***libjpeg
187095uSec
***libpng
168490uSec







BLEEDING-EDGE
arm-none-eabi-gcc (GNU Tools for ARM Embedded Processors / bleeding-edge-toolchain-130810) 4.7.4 20130613 (prerelease)

@@B1111
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=hard -mfpu=fpv4-sp-d16
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 555460 0 555460 879c4 main.hex
***libjpeg
183801uSec
***libpng
170161uSec

@@B2222
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=softfp -mfpu=fpv4-sp-d16
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 555436 0 555436 879ac main.hex
***libjpeg
183797uSec
***libpng
170156uSec

@@B3333
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=soft
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 553492 0 553492 87214 main.hex
***libjpeg
187582uSec
***libpng
170098uSec






SOURCERY CODEBENCH
arm-none-eabi-gcc (Sourcery CodeBench Lite 2013.11-24) 4.8.1
@@S1111
(Using newlib) -Ofast -mfloat-abi=softfp -mfpu=fpv4-sp-d16
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 504568 0 504568 7b2f8 main.hex
***libjpeg
184072uSec
***libpng
203915uSec

@@L2222
(Using newlib) -Ofast -msoft-float
=== Total Binary Size ===
text data bss dec hex filename
0 504040 0 504040 879c4 main.hex
***libjpeg
186811uSec
***libpng
203920uSec


かなり条件が入り乱れているので要点をかいつまんで紹介しますと、
まず"-mslow-flash-data"有だと、無しのものより逆にlibjpegのデコード速度が若干
下がるといった結果になりました。libpngはちゃんと速くなったのですが…全体的に
スピードアップすると思っていたのでちょっと微妙な結果です。
おきぱにて公開してるいつものはつぶしが聞くように"-mslow-flash-data"オプションは
デフォルトではコメントアウトにしてます。
↑2014年が明けて一週間たったころにようやくlibpngとlibjpegの評価をあべこべに
 書いてたの気づきましたすみませんorzちゃんと修正しました。
 "-mslow-flash-data"オプションを付与するとlibjpegでは逆効果になってしまいます。

またLaunchpad特有のnewlibをシュリンクしたnano-libを使用した場合、全体的な
パフォーマンスが低下することが分かりました。libjpegもlibpngもmallocを使用
するので、そこにパフォーマンスの違いが現れていると思われます。
作成するアプリケーションの目的に応じて使い分けるのがよいでしょう。

次に各コンパイラ比較ですが同条件(-Ofast -mfloat-abi=softfp -mfpu=fpv4-sp-d16)
の場合、LaunchpadのGCCがサイズの小ささ/速度ともにトップになりました。
さらにLaunchpadのは"-mfloat-abi=hard"も選択できる(Sourceryのはsoftしかない)
ので、もはやわざわざ登録してまでSourceryCodebenchを利用する意味が全くなく
なりました。
皆様も早急にLaunchpadに乗り換えられることをお勧めいたします。

すぐにだっ!




●よくいただく質問に対する回答とか
というわけで今年のぶろぐもこれでお開きですが、毎年恒例の尺が余ったので
メールや虹裏でいただいた変な質問にぶろぐ上で返信をさせていただきます。


Q:GDBで接続した瞬間に"Remote 'g' packet reply is too long"とい(ry
A:長き戦いよ、さらば!
 ていうかちゃんとぐぐりなさいよー!

Q:USB3.0でLibUSBが(ry
A:こちらをご覧ください
 USB3.0のホストのほうもファームやドライバの最新化は必須ですよぅ!

Q:いままで問題なく動いてたのに急にOpenOC(ry
A:変なことやらかした人に限って口をそろえたように"問題なく動いていたのに急に
 何ちゃら"は何らかのシンクロニシティなのでしょうか…???

Q:(ブラジルポルトガル語と思われるFatFsに関する質問)
A:Sorry,I cannot understand your language,at least in English.

Q:(簡体字中国語と思われるSTM32(←中国で人気のマイコンだそうです)に関する
  何らかの質問)
A:Sorry,I cannot understand your language,at least in English.

Q:(日本語と思われる文字列だが日本語としてまったく解読不能の何らかの質問)
A:Sorry,I cannot understand your language,at least in English.

Q:ねむいさんとか言うサイトみたけど役立つ情報が全くない上に何が
 言いたいのかよくわからないので
A:私もそう思う。
 特に今日の前半のとことか。意識他界方がこんなトコ来ちゃ駄目ですよ…

Q:OpenOCDのWindowsバイナリは配布されておらず
A:ここが見えないのですかここが!!

Q:(企業のメールアカウントで)***なのですが****を希望しますor早く修正してくだ
 さい。以上。(←回答納期をつけてくる場合も…#)
A:今年に入ってなぜか急にたくさんいただくようになりましたが……企業内で開発を
 行われる場合は有償のサポートが付いたツールを使用されるほうがいいと思います。
 もしくはgpl.txtを1000000000000回音読して"利用者が全責任を負う"っていうこと
 を体で理解してください。ちなみに私の副業先ではARMはIARで開発しております。

Q:ルネサA:帰れや!

Q:ギンギンに勃○してるのですが
A:ヤダモウ///

Q:ギンギンに○起してるのですが
A:ヤダモウ///
 これデザインしたの私と同性の方でしょうか…?
 本来のとは逆向きに付いてますし///

Q:ねむいさんで検索すると候補に入院と出てきます。これは何ですか?

A:これは重篤なサジェスト汚染ですね〜!
 当職が入院したとかいう体だけ(非性的な意味で)が取り柄のねむいさんのあいでん
 てぃてぃを否定する検索が多数行われているのは絶対に許さないよれません!!
 力を。

Q:ねむいさんのぶろぐに右端にあるブラウザベンチマークというリンクをクリック
 したら突然大量の画像が貼られるページにいどうして動作が重たくなり、ブラウザ
 がクラッシュしてしまいました!!!1!!ファ*クユー!!!
A:びぃぶろ君が悪いんですけぉ!1!!ねむいさんは悪くないんですけぉ!1!!1

Q:ねむいさんはさんざモロはあかんといっときながらブログでモロを進めていたのは
 どういうことなの?虹裏メイドだからって何か許された特別な人間だと思ってるの?
A:わかりましたから落ち着いてください。かつて存在した虹裏novという場所があった
 のですが話はそこにさかのぼります。そこでは魅力的ないやらしい口元をした紳士
 画像を赤と黄色を交互に放射状にした…いわばマケドニア国旗のような非常に目立
 ちやすい注目をひく画像に加工したものをスレッドの頭画像とし、おもに紳士に関
 する話題やコラージュを中心としたスレッドの進行体系をとっておりました。
 しかし、実写のコラージュを用いたスレッド信仰であったためふたば☆ちゃんねる
 のクンニリンサンにとって二次元裏のポリシーに反する目の上のタンコブだったのです。
 紳士画像のスレッドの住人はそれには構いなしにナイフみたいに尖っては触る者皆
 すべてに不許を貫いておりクンニリンサンに対する反逆とも呼べる行為を続けていました。
 そしてある日ついに、ついに虹裏novはクンニの怒りによってなんと板ごと御取り潰し
 に遭うという悲劇的な結末を迎えました。しかし紳士画像のスレッド住人はそれで
 息絶えたわけではありません。住人達はもといたimg,may,jun,decにとしあきとして、
 「」として溶け込みつつもマジスタンスとして
2014年になろうとする今現在も続く許
 されざるビューティフル・ウォーを繰り広げているのでございます。
 現在では、前途の紳士画像を二次元裏@ふたばに貼付するという行為はクンニに対する
 反逆の証として児童ポルノ画像の貼り付けよりも重篤な一発アウト(スレッド削除・
 アクセス禁止措置)が取られるようになっております。safetyに紳士を語るためには
 紳士を構成する目元といやらしい口元を隠す黒塗りを施した"加工済紳士画像"の
 貼付けにて進行を行わざるを得ないのですがそういった処理前の未加工な紳士画像
 がモロ画像もしくは縮めてモロと呼ばれ、爆発性の危険物として扱われています。
 しかしながらそういったモロが貼られない状況が紳士スレッド内で続くと突然日清
 チキンラーメンのパッケージをはじめ鶏肉を主体とした調理済の料理画像が貼られ、
 あたかも"(モロを貼れない)お前はチキンだ!チキン野郎だ!"と言わんばかりの
 挑発を受けることになります。挙句の果てには手描きを用いチキンとかはたまた妙に
 ウイットに富んだ発音でティキンとかいうモロにストレートな心温まる発言を行ッ
 てくれやがります。ですがあなたたちは紳士です!そのような挑発には決して乗っ
 てはいけません!奴らはあなたの正義感を巧みに利用してモロを貼らせるように仕
 向けているだけです!!1!もし挑発に負けて大人の男怒らせるなよオメーラと言
 わんばかりに未加工の紳士画像を張り付けてしまったらゲーム・セットです。たち
 どころに大勢のアンパイアが現れつぎつぎにアウトの判定を下され、ポケットモン
 スターのアチャモにも「あちゃ〜…もろ」と吐き捨てられ、仲間であったはずのスレ
 ッド住人にdelを叩き込まれてとどめにクンニリンサンになーとアク禁を喰らうでしょう!

Q:東海自然歩道の静岡バイパイコースについて質問です。
 玉露の里にかかる橋のマークはなかなかイカス植物ですね?
A:し…しらない…
 気のせいでしょうハハ

Q:東海自然歩道の静岡バイパイコースについて質問です。
 休暇村富士の玄関で栽培されてる葉っぱはなかなかイカス植物ですね?
A:し…しらない…
 き、気のせいでしょうハハ







ー…そろそろ大掃除しますか…

それではみなさま、よいお年を〜

東海自然歩道を徃く26(西野々-高尾山口)

●2013.12.20 西野々->高尾山口


いつも通り、早い、虹裏メイドの朝…だが今回は特別です
今回が私の1700kmを越える東海自然歩道のラストジャーニーとなります…。
三ヶ木行きのバスの合間からほんの少しの朝日と津久井湖が見えます。


三ヶ木操車場にて。
向かう高尾山方面は雲海に包まれています。小雨も降っていました。




西野々バス停に到着です。西野々公園広場で支度をしたあとじっくりとストレッチを
します。今回は丹沢ほど急峻な道ではないですが30kmオーバーのロングコースかつ
5つのピークを越えるので侮れません。東海自然歩道の道標があるところまで少し
戻ってスタート!



まずは石砂山へ…道志道を少しさかのぼり道志川を渡ります。



伏馬田集落から石砂山登山口を登りあがります。


石砂山は丹沢山地に属していて山蛭天国です。しかし冬季は安全です。
多くの人が間違えやすいと指摘したこの庚申塔は道標ができていました。


伏馬田分岐です。青根からの分岐はここにつながります。



うっそうとした森の中を進むと急に視界が開けて前回攻略した丹沢の雲海が見えました。


雨で滑りやすくなっているので一歩一歩確実に踏みしめてのぼります。
高度を上げるに従って残雪が見えてきました。



石砂山に到着です。ここがひとつ目のピークです。



滑りやすい道を慎重に下り石砂山登山口に降りてきました。ここにも山蛭に対する
警告(無知なハイカーが蛭を生きたまま集落に捨て被害を拡大することに対する)が
あります。



しばらく篠原の集落の舗装路を進み、次は石老山への登山道となります。



石老山の登山道はかなり急ですが前回の丹沢を経験した今ではおそるるに足らず
です。雨で滑るのは変わらないので慎重に登りあがりました。


金毘羅神社を越えると道が少し穏やかになります。また残雪が見えてきました。




石老山に到着です。本来なら富士山のビュースポットだそうですが…
御覧の通り10m先も見えませんでしたorzおそらく雲海のど真ん中です。


先も長いので早々に山頂を降ります。顕鏡寺への下山路でなんと紅葉にめぐり合い
ました!今年は一気に冷え込んだから青いまま枯れ落ちたもみじとかもあったので
逆にこういう季節外れに生き残ったのもあるのでしょうね〜。


融合平見晴らし台です…がいまだ雲の中。
石老山で700m以上になった標高をどんどん下げていきます。





さらに下りていくと顕鏡寺の奇岩群が現れます。
下界の景色や紅葉に囲まれながらさらに下ります。





顕鏡寺に到着です。ここはまだ山の中腹でここからまだまだ降ります。


東海自然歩道のシンボルマークはモミジでしたね…
…あと10数キロで長い旅も終わる…



石老山は名の示す通り岩づくしの山でした。



顕鏡寺参道まで降りてまた舗装路を走ります。ほどなくトレイルに入りますが見上
げると何と青空が!このまま晴れろと願う…しかし


鼠坂に至るトレイルです。走れる個所はどんどん走ります。
前半の徐行運転でほとんど体力は落ちてません!



鼠坂(ねんさか)です。この近くには相模湖プレジャーフォレストという行楽施設
があります。私はこのそばを北に進みます。目指すは嵐山!


途中で相模湖が一望できる個所もあります。だいぶ晴れてきましたが…


滑りやすい橋を渡る場面が続出します。



そこを抜けると地元の京都の嵐山をほうふつとさせる竹林に入り、その後は
尾根道を登りあがります。太陽が顔を出し日がさしてきました。





嵐山に到着です。相模湖が一望できます。だいぶ晴れてきましたが富士山方面は
いまだ雲の中です。そして残るピークあと二つ…!


そこから一気に下山路を下りJR中央線相模湖駅への分岐に当たります。
少し車道を走り弁天橋に向かいます。




弁天橋です。相模川を渡ります。その後千木良までは登りになります。




相模川と弁天橋と紅葉を千木良サイドから…。



千木良の住宅街を抜けて甲州街道に面した千木良バス停で小休止です。
残りの小仏城山と高尾山を登る力をチャージしました。



小仏城山登山口につきました…がなんだか急激に空が真っ黒になってきやがりました。
正午は晴れてて天気予報がいい意味で外れてくれたと思っていたのに!



対面から山ガール(ねむいさんもですが)急いで駆け下りてきました。そう、何と
ゲリラ豪雨ですorz
ちゃんと雨と風対策はしてるのでお構いなしに進みましたが今度は雨が雹になり
やがりましたorzorz…びしびし当たりまくって痛いorz



本来は小仏城山の登山道は緩やかでポンポン駆け上がれるはずなのですが前半と
同じく落ち着いて踏みしめて登りあがりました。いつの頃か雹は雪へと変わり新雪
に私の足跡が刻まれていきます…。



―――――――――――――
小仏城山に到着です。神奈川ステージの終わりと同時に最終ステージである東京都
ステージのはぢまりとなります!残るピーク、高尾山ただ一つ!


平日で大雪でしたので売店はやってませんでした。-1℃の気温の中猫ちゃんを発見。
私は冬の山道は慣れっこですが彼らも平気なのでしょう…



高尾山に向かうにつれて雪は激しさを増してきました(トレラン用アイゼン装着済)。
ラストを飾るのにふさわしい劇的な展開ですね…懸念していた雷はなかったので
非常にラッキーです…。



一丁平に到着です。すでにここは東京都の管轄ですが首都圏自然歩道というものと
道を同じくしているようです。そして高尾山までほんの少し…!


一丁平を抜けたら雪はやんでいて今度は融雪に悩まされました。超ぬかる道でやはり
最後まで気が抜けません!


もみじ台に到達。…ここは奥高尾と呼ばれる区域だそうです。
そして少し進んで間の前にあるラストの階段を私は登った…!



今回のラストピーク、高尾山山頂に到着です!
平日に加えこんな天気なのでなんと誰一人いませんよ!山頂を独り占めです♥



1700kmを越えてきた自作GPSロガーを誰もいない山頂の三角点に…これは本当に
貴重な体験ですね…。



十分山頂を堪能した後下山にかかりました。ここから先の東海自然歩道はすべて
舗装路(一号路)になります。途中で登る人たちとすれ違いましたがなんとこの日、
日没直前にダイヤモンド富士が見られたそうでたぶんそれ狙いの人たちかと思います。



一号路を下っていくと薬王院の境内に入ります。これは不動堂。




さらに下って薬王院本社を。高尾山も信仰の山です。



薬王院本堂です。ここで家族のお守りと自分用の足守りを買いました。



本堂を去り仁王門をくぐるとあとはひたすら下山です。


男坂・女坂の合流地です。


途中の見晴らし台より。下界はいまだ雲の中…




ケーブル高尾山駅を横目に車道をどんどん下っていきます。
最後の紅葉も見られました。



路はやがて緩やかに、そして石畳みになりました。高度ももう下界です。
そして…。


1700km超の長い旅路を越えてついに東海自然歩道の東の拠点に到達です。
ですがあんまし達成感みたいなものは感じません。そう、他の方と同じく此処からが
また新たな他の山々へのスタート地点となるのですから。
ようやく本当のスタートを切ったのです。


GPSロガー置いてみました。


もうええちゅうねん!



十分東の拠点を堪能して別れを告げました。
長かった戦いよ、さらば!



その後は車道を走り駅前を迂回して鳥居をくぐります。


そして京王高尾山口駅にて本日の山行のゴールです!
長かった…


JR高尾駅も写真に収めて帰りました。



前回と同じく新横浜駅で戦利品の真空パックシュウマイを買って京都に凱旋
帰宅しました!


…ということでラストを飾るにふさわしい山行となりました。
天候が良ければもう一時間早く到達できたかと思いますが今回は妥当で
満足いく結果だと思います。




そして今回を持って本線・奈良(山野辺)・岐阜(恵那&伊目良)そして静岡バイパス
コースを含むほぼすべての東海自然歩道のルートの走破も達成しました!
冬季縛りで進みましたがやはり3年は掛かりましたね…。
…総費用もお土産代含めて78万円くらい…

そしてさらに、初めて"山走ろう"と決めた時から東海自然歩道をめぐり全走破
達成までの約3年間で健康的に10kg近くの減量も成功し、
そっち方面でも非常に満足しています♥
もちろんこれからもトレランは(競技としては参加はしませんが)マイペースで
続けていきます。
↑60kgを割って10代後半と同じ57kg台に戻すまでの攻防がほんと辛かったです…

今回のログは無線中継所の影響からか嵐山頂上で乱れてますのでご注意ください。
ヤマレコからダウンロードできるGPXファイルは暴れたデータはトリミング済です。
西野々-高尾山口 GPSログ




謝辞

東海自然歩道を進むうえで最も重要なのはルートに関する情報です。
行程の事前リサーチは一度に30km以上の移動を常とするトレランでは絶対に
必須です!しかし公式に載っている情報だけでははっきり言って到達不可能です。
実地に赴いた皆様の記録や知恵が東海自然歩道の攻略上非常に助けになりました。
この場を借りて以下の方々に感謝の意を述べさせていただきます。
ありがとうございました!!

・参考にさせてもらった山行レポート
Kudou様(箕面〜関ヶ原間)
東海自然歩道を行く
基愛様(箕面-高尾山口までの本ルート・岐阜伊自良ルート)
東海自然歩道を歩こう!
Bracht様(全ルート)
東海自然歩道ぶらり一人歩き
カミガタ様(全ルート・山梨ステージ以降のGPSデータ)
東海自然歩道ルートガイド

・タイムキーピング
今野銀河様(奈良山野辺/神海〜高尾山口(本線ルート))
YAMA☆MIX
氏の歩行速度が私の走る速度とほぼ同じペースだったので分刻みの精密な
 スケジュールを立てることができ、非常に効率よく山行を行うことができました。
 最初見たとき只者ではないと思ったのですが実際超歴戦の方だったのですね。

・参考にさせてもらったGPSデータ
hiking3030様(犬山〜三河大野)
私のウォーキング・ハイキング記録
adoppo様(三河大野〜大平)
ヤマレコ内レポート

東海自然歩道を徃く25(平野-西丹沢自然教室/西丹沢自然教室-西野々)

この二つのルートは丹沢山塊を通過する東海自然歩道の中でも最も難関コースと
されています(整備が廃されている旧自然歩道は除く)。
東から西に降りる人は最初の難関であり、私のように西から東に上がる人は最後の
難関となります。私もいままで積み上げてきたすべての物をぶつけて挑みました!



●2013.11.30 平野->西丹沢自然教室

朝のJR御殿場駅にて…。待望の富士山が見えていました。


御殿場登山口の新橋浅間神社でこの日の成功を祈る。


日出とともに富士山が赤く染まっていきます。
駅前のSUBWAYで朝食を済ませて足回りの準備を行いました。


山中湖行のバスが来たので旭日丘バスターミナルへ…
前回チラ見したKABAがKABA車庫で待機していました。


旭日丘からはふじっこバスで平野バス停まで移動です。ここで十分な
ストレッチを行い大地を2度おもいくそDUM!DUM!と踏みしめスタートしました!


前回ルートの車道(道志道)を少し戻り不動明王社でもう一度無事を祈ります。
ぢつはこの日に備えてトレーニングやってたのですがやり過ぎたのか前回の行程
次の日に左足ふくらはぎにごく軽度の肉離れを起こしてしまい約一週間以上
安静にしていましたorz


さらに一週間経った今回(数日前に医師からもう動いてよいとGOサインをもらって
ます)、テーピングやキネシオでしっかり固めた状態で挑みました!
相手は東海自然歩道の最難関、猛烈なアップダウンが連続する丹沢コース…!
さぁ行こう、過酷な世界へ…




しばらくの間は富士山を背に舗装された別荘地/研修地を進みます。



別荘地をしばらく進むと90度方向転換し、高指山へのトレイルが、そして延々と続く
尾根道の縦走がはぢまります!



当日は快晴かつ朝の気温が0度以下だったので尾根筋では風に吹かれてかなり
寒くなると思われていましたが、懸念していた風については終始ほぼ無風状態
だったので非常に良いコンディションで進むことができました。



高指山に到着です!富士山が眼前に!でかい!私の悲願が漸くかないました…
富士吉田サイドからここまではっきりと富士山見たのは生まれて初めてです。



富士宮や静岡市からは見ていた富士山とはまた別の趣がありますね…
基愛氏の言葉を借りるとまさに見慣れた富士山、見飽きぬ富士山
ガキの頃富士宮からいつも見ていた時も、JDのころ静岡市からいつも見ていた時も、
そして幾多の山をのり越えてこの場所にやってきた今も。さらにいつかの未来も。


高指山から先はしばらく走りやすいトレイルを水平に走ります。
巨大霜柱をシャクシャクと踏みしめてずんずん進みます。


富士岬峠より。
ここも富士山のビュースポットです。



しばらく駆け抜けていくとだんだん植生が笹へと変わっていくのに気づきます。
そして道が笹に覆われていくとともに段々と道も険しくなっていきました。



山伏峠分岐です。今回のルートは甲相国境尾根の中核を通過するルートですが、
ここを過ぎたあたりから小さな山頂や沢頭(〜〜の頭と言う名が付く)をたどる
上り下りの猛烈な連続が続きます!


土保土山。


時折安心して走れる天空のトレイル。


でもそれはすぐに終わって急降下。


急上昇して油沢の頭。


木々の合間から見える富士山が徐々に遠のいていく…。


登って下りてブナの丸…


そして急登を上り詰めると…





菰釣山(こもつるしやま)に到着です。富士山には冠雪のちょうど下あたりに雲が
かかっていました。山頂には観測機の電源用でしょうかソーラーセルがあります。



そこから急降下すると菰釣山避難小屋に到着です。
ここで補給を兼ねて小休止としました。先はまだまだ…!
小屋の中はびっくりするくらい非常にきれいに使用されていました。


次の目的地は城が尾峠です。アップダウンの連続が続きますがここのあたりで
かなり軽装のトレランな人とすれ違いました。トレーニングしに来てる地元の
方と見受けました。今回のルートで尾根道ですれ違ったのはこの方ひとりです。
世間的にはもう冬。登山シーズンは過ぎたころです…が私にとっては人が減る今
こそがねらい目なのです!


城が尾山の手前で撮影した富士山が今回で最後に見た富士山となりました。
次回は富士山からさらに離れますが…運が良ければまた見られるかも。




城が尾山を越えてすぐに城が尾峠につきます。
ここからは信玄平に繋がる旧東海自然歩道のルートがあります。
いつかは私も挑戦するつもりです。


登って降りてを繰り返し目指す最後のピークは畦が丸。
やっとこ大界木山を通過…。


まだ14時手前ですが日は既に夕方の様相を見せ始めてます。


痩せた尾根道かと思ったら忘路峠(犬峠)なる峠らしいです。有志の方が取り付けた標識
ありますが、以前は公の建てた犬峠と記された道標があったらしいです。



ちょっと崩れた箇所の直後に続く笹薮地獄を抜けるとモロクボ沢の頭に。
畦が丸はもうすぐ!




最後の登りで力を振り絞りついに今回の最終ピーク、畦が丸に到着です!
畦が丸の頂上からは直接西丹沢自然教室にでられるエスケープルートも
あります。



畦が丸避難小屋に戻り小休憩をして残りの沢道の下りに備えます。




避難小屋からどんどん下っていくと大滝峠上という場所につきます。
ここも旧東海自然歩道の危険な沢道を通り信玄平へつながる道があります。



大滝峠上からはステタロー沢と呼ばれる沢道を下ります。
道標が少ないですがコメント入りテープがところどころにあります。



沢が太くなってきたところで一軒屋避難小屋に到着します。
ここで鬼石沢(大滝沢本流)と合流します。




どんどん下っていくとなんと思わぬ場所で紅葉に出会いました!
傾いてきた日に照らされてコントラストが非常に綺麗ですね♥



林道に掛かった紅葉のアーチをくぐって駆け下りていくと大滝橋に到着します。



旧ルートは大滝橋を越えた先の小さいトンネルをくぐっていたようですがそのトンネル
は閉鎖されて通過不可能のため矢印の要領で大滝橋は渡らずそのまま県道76号にでます。
そしてそのまま"新箒沢隧道"を通過、北上してください。



新箒沢隧道をくぐって駆け上がると箒杉が見えます。76号から少し離れて
箒杉を間近まで見ることができますがそのまま76号と合流できるので安心です。




さらに県道76号を駆け上がりあたりが暗くなり始めた16時過ぎにゴールの
西丹沢自然教室に到着しました。登山客の最前線基地たる場所ですが、前途の
とおり既に登山シーズンは過ぎているので今は人もまばらでした。


着替えたあとすぐさま富士急湘南バスに乗り込み1時間以上揺られ新松田駅へ…
小田急に乗るころにはすっかり真っ暗です。


今回は非常にハードなコースでしたが大きなトラブルもなく予定時間通り西丹沢
自然教室に到着しそんでもって帰りの小田原経由のひかりで帰ることができたので
100点満点です。あと懸念していた左足もノートラブルでした♥



●2013.12.14 西丹沢自然教室->西野々

今回も好天に恵まれた神奈川県。新松田駅に夜行バスが到着したころには
既に登山客が西丹沢自然教室行きのバス待ちをしていました。


登山客で満員なバスに乗り込み西丹沢自然教室へ…!



登山者たちの最前線基地である西丹沢自然教室の情報によると気温も氷点下になり
ところどころ凍結しているとのこと。強風対策にはおなじみ防風フィルムを体に
巻着付けて防寒防風対策を施し凍結路対策にはトレラン用アイゼンを直ぐ着用できる
いちに配備してスタートしました!


いきなり痛恨のピンボケ写真orz


先ずはつつじ新道の分岐を横目に用木沢出会まで車道を登りあがります。
ウェルキャンプ西丹沢に囲まれた道を走る!


用木沢出合です。ここで右折して犬越路へ向かいます。後ろからズダダとやってきた
トレランな人たちの集団はすれ違いざまにあいさつを交わしながら白石峠へ向かい
猛然と直進していきました。
ちなみに北丹沢はややマイナーなので登山者が少ないのを利用してトレイルランの
レースが開催されており、トレランの人たちに人気なようです。
…って私も一応トレランですが



大きな鉄の橋を超えると川の渡渉を繰り返します。このあたりはまだ勾配も少なく
サクサクと進むことができます。




少し山肌に沿った道を進むと枯れた大きな沢にでます。
道標が全く見当たらないのですがよく見るとテープ木に目印がいたるところに
付けられていてどう進めばよいかがわかるようになっています。



枯れた沢道を登っていくと犬越路0.5kmの道標がありそこからすぐにコシツバ沢
に下ります。そして超急こう配の猛烈な登り開始!!


ひたすら登、登、登。
高所恐怖症の私もすっかりへっぴり腰に。ここでも無念のピンボケ!




いきなり出てくる超笹薮を抜けると犬越路に到着です。
ここは大室山と檜洞丸の縦走路でもあります。



犬越路の神の川側数年前の土砂災害でかなり崩れてしまったらしいですが今は
通行可能になっているそうです…が大小さまざまな石と巨大霜柱の連発でこわごわ
登りより遅いスピードで降りていきました。道標もいやらしい角度で何とか持ち
こたえてます。





沢筋にでると風も出てきました。防風対策をちゃんとやってたので安心ですが
足元は滑落しやすい危険な道の連続なので気が抜けません!



ようやく林道っポイ安全なところまで出ました。
下ってきたのは日蔭沢と呼ばれる沢のようですね。


あと少しで神の川ヒュッテに着くところですれ違おうとしたトレランな人の
一団が一斉に後ろを向いていた…向いた先を私も目で追うとシカさんが。



もうちょっと近くでシカさんを撮影しようとカメラを構え直した時には忽然と
視界から消えていました。何ぃ!?と思って逆側に回るとくぼみに嵌って寝て(?)
いるだけでした。彼女(牝鹿)はいったい何がしたかったのだろうか…????
まぁでもこの日特別に寒かったですししかたないですね。シカだけに。



ゲフン失礼…神の川ヒッテに到着しました。
直ぐ近くの道路にはおそらく全ルート中最大級の巨大水洗式東海自然トイレがあり
ました。ここでじっくりと体制を立て直し、最難関の登りに向かいました!




ゲートの脇を通り、少し舗装路を登った後巨大道標の下の階段を降りたら
地獄の一丁目のつり橋があります。ここからが本当の勝負です!




ここから姫次までひたすら勾配のきついのぼりが連続します。一気に900mを登り
上がることになります!


この日はちょっと風邪気味でこの登りの序盤の時点で集中力が大幅に下がって
しまい、足にもダメージがきまくっていたのですが…木々の合間から頭をわずかに
見せてくれた富士山にようやく元気づけられました。



風巻の頭(風巻尾根)に着くと多少登りが緩くなります。ですが今度は
痩せた尾根道とザレた道を交互に上りあがる道になります!



遠くの富士山、近くのコケ…。そして


落ちないようにヤモリの様にへばりついて登って


登って


登りあがるたびに富士山もどんどん姿を再び露わしてきてくれて


もっとよく見たいがために


さらに登る!





過酷な山道を乗り越えてついにここまで登ってきた!
前回で見納めと思っていた富士山を今回も見ることが出来ましたよぅ…ジワワ


大崩落地を廻り込んで袖平山広場に出ます。真の山頂はこの裏にあります。




袖平山山頂です。富士山を独り占めです♥




袖平山広場に戻りほんの少しだけ登りあがると姫次に到着します。
姫次は丹沢主脈の拠点の一つでありカラ松純林が広がる広範囲に水平な山頂であり、



そして富士山の格好のビュースポットでもあります。
この姫次で富士山と本当のお別れとなります。



姫次の広場からさらにルートを進むと東海自然歩道の最高標高地点があります。
1000kmを超える旅路をこえてSTM32Primer2+Gms-g9がついに、ついにこの特別な
場所に到達ッッ!!世界中で私が一番STM32Primer2使い倒している人間と自慢できる
はず!


さて、姫次を離れ西野々に向かいますが焼山までは非常に快適な下りのトレイルが
ご褒美のように続きます♥


黍殻山避難小屋は建て替え中でした。丁度建て替え工事をしていた人に話を
聞くと断熱材を使用したストーブいらずのエコな避難小屋になるとのこと。


そのすこし先に進むと大平分岐と黍殻山分岐があります。


やはり丹沢は冬がベストシーズンですな…。



意外ときついのぼり返しで黍殻山山頂に。無線中継装置が設置されていました。



そしてその後の降りるのがヤバかった!下山の尾根道が△状になってて木の根で
かろうじて形を保ってるような状態…前半の痩せ尾根よりひやひやしました…。


高度はゆっくりと下がっていきます。木々の向こうに津久井湖宮が瀬湖が見えました。


鉄塔の見晴らし台がある焼山に到着です。こっから先の道はまた険しくなってきます。



道が狭いうえにごろ石や落ち葉もたっぷりあってあわてて飛ばすと滑落して危険な
場所が連続します。


この謎の石畳が出てくるとゴールも近いです!



焼山登山口分岐を越えて沢を一つわたると林道に落ち合います。
後はまっすぐ駆け下りる!



西野々バス停に到着しました。


本来ならこの時点でゴールですが、三ヶ木行きのバスが来る時間が大幅に余り、
走れる体力も十分に残っていたので三ヶ木操車場までロードワーク追加しました。



焼山登山口手前にある神社です。



平野の不動明王社で離れて以来だった道志道(国道413号)とふたたび合流し、
さらに走りつづけます。




日がだいぶ落ちて来たころに国道412号と落ち合いました。
T字路で進路を北にとりさらに進みます。


国道412号と別れ413号を進んですぐのところで三ヶ木操車場にたどり着き、
ここでゴールとしました。今回も険しい山道の連続でしたが大きなトラブルも
なくしかも予定より早くゴールできたので100点満点ですね♥


三ヶ木操車場からはJR/京王橋本駅行きのバスが10分間隔で出ているので帰りの
支度をゆっくりと済ませてからバスで帰りました。


過去に通り過ぎるだけだった新横浜駅からのぞみで京都へ――――
のぞみ指定席チケットが名古屋以来で使用できるのでゆったり帰られますね♥




というわけで難関と言われていた丹沢の2ルートも天候に恵まれて無事にクリア
することが出来ました。…そして2010年から長く続いてきた東海自然歩道も次回の
高尾山への山行でラストとなります。思えば遠くに来たもんだ(by鉄也)



平野->西丹沢自然教室 GPSログ

西丹沢自然教室->西野々 GPSログ

GPS/GNSSモジュールを試用する10 -Gms-g9のファームを更新-

通常のGPSに加えQZSS(みちびき)やGLONASSの信号も取得できるGNSS
モジュールGms-g9は、今年6月に実戦投入して以来数々の厳しいフィールド
素晴らしい戦果を挙げてきました。

現時点で位置捕捉モジュールの決定版ともいえる存在ですが、今秋からパッチ
アンテナのサイズシュリンクに加えて低消費電流を謳うGms-g6と中国版GPS
北斗(BeiDou)」が捕捉できるGms-b6がリリースされています。
どちらもチップはGms-g9・Gms-g6aと同様のMT3333が使用されています。

電気回路的な違いはGms-g9には存在したモジュール内のスタンバイ機能付き
LDOが省略され簡略化されています。パッチアンテナに繋がるLNAもおそらく
低消費電流なものが使用されていると思います。これらによって捕捉・追跡時の
消費電流がカタログ値で7mA以上低く抑えられているようです。
ただ、パッチアンテナの面積がGms-g9と比べて小さくなっているので
電波捕捉に関してはg9に比べるとやや劣るはずです。

ファームウエアの性能はGms-g6については後でも述べますがGms-g9と全く
同じです。Gms-g6a/Gms-g9を使用されている方はそのまま差し替えて
使用可能です。PA6CやGT-723Fから置き換えする際には受信側の多少の改修
必要となりますのでご注意を。

Gms-b6はbeidouが捕れる代わりにQZSSとGLONASSを捕捉する機能が省かれて
います。正直言いうと日本国内においての使用はGms-b6の方はあまりうま味
がない感じです。
↑でも話のネタにはなるので国内で2k円台で手に入るようになったら考えます…。

国内では既にGms-g6Gms-b6も販売されているようです。
私は既にGms-g9を購入してしまったので両者とも手を出すつもりはないですが、
値段も4000円以下なのでこれからGNSSモジュールを使いたいという方には最適です。
でもほんとはg9も売ってくれたら
ベストなんですがー!

szパーツさんとこの"テスト用"の物はbeidouに加えてGLONASSとQZSSも捕れる
みたいですね。そのぶんお値段が張る上に据置型なのでマニアックな人向けですね。





さて長々と前置きしましたが、さらに激化する東海自然歩道の走破に向けて
Gms-g9のパワーアップ作戦を行いました。といってもやることはGms-g9側の
ファームウエアの更新だけです。私が購入した当初はファームウェアverが
AXN3.10だったのですがネット上の使用記やtwitterのタイムラインを見ると
AXN3.20な物が出回っているのが分かり、いろいろググってみたのですが
やっぱりそう簡単には落ちていませんでした。

ダメもとで製造元のGlobalTop社に"Gms-g9の最新ファームを一本だけ、くださいっ!"
というド直球な内容で英文で問い合わせを行うとなんと返事が返ってきました!!
日本の企業じゃ考えられないことでちょっとびっくりしました。指示に従って
モジュールシリアルと現行のファームウエアバージョンストリングを伝えると
すんなりAXN3.20のファームウェアのバイナリをもらうことが出来ました♥

↑ファーム変更前


"GlobalTop Flash Tool "で書き換え…しかしねむいさん謹製のGPSTr@cker
CDCモードからだと上手くいかず結局SiliconLabsのCP2102を使って難を逃れた…
時間が出来たら要調査ですねこの部分は。
20140527追:
この問題は解決しました。こちらをご覧ください。


↑ファーム更新後
 何気にGPSViewerのバージョンも1.8に上がってました
細かい変更点までは聞き出せなかったのですが"いくつかの不具合が修正された"との
ことなので捕捉したデータにより信頼性が得られるのは間違いないですきっと!




んでもって実際のフィールドで使用してきました!場所は東海自然歩道の難関の一つ
西丹沢(甲相国境尾根)です!尾根道とはいえ深い木々や藪に覆われておりおまけに
ルートの終盤には山深い沢道を走る個所でしたがしっかり真価を発揮してくれました!


予備で携行してるGP-101とはもはや雲泥の差です。自作GNSSロガーでもここまで
戦えるようになりましたよ♥ほんとにいい時代となりましたね♥
20131225追:
ぁーそうそう、今回のルートのレポートも12月中旬実施の北丹沢のルートと合わせて
じっっっっっっっっっっっくりとさせていただきました
ので覚悟してださいね…gff…

Gtopさんに上のGPSログのURLとともに謝辞を述べたら"お友達にも教えてあげて
くださいね"と某ふたばちゃんねるみたいなこと言われたのでアップデートに
興味がある方は自己責任で私にメールください。
私のは高い方の欧州店に上がってるファームよりも
マイナーナンバが進んでます。


●おまけ
で、
高い方の欧州店にはPA6Cの最新ファームもおいてありました。
こっちはAXN2.31です。


↑速攻更新!
 …PA6CはGms-g9に役目を譲って使うあてなくなっちゃいましたけど
 とりあえず一応ということで。

STM32F4シリーズを使ってみる9 - STM32F429I-Discovery準備編 -

STM32F429I-Discovery(製品名:STM32F429I-DISCO)、ようやく一般市場でも入手
しやすくなってきましたね。twitterのタイムライン見てると既に手に入れられた方、
使用されている方々の写真もびしばし上がってます。

私の方はというと…少数の方は更新に気づいていたとは思いますが、東海自然歩道へと
向かう前日の11/29にすでに既存のSTM32F4向けFatFs実装例に対応ボードの
一つとして基本部分を組み入れたソースコードを公開しております。
尤も429I-DiscoveryからはぢめてF4シリーズに触る奇特な人もいるかもしれないので
これがどういう物で何ができるか今一度軽く解説をさせていただきます。
※注意※
 ここここを見て私のプロジェクトをビルド・デバッグ出来る環境拵えてることが
 前提です!"意味が分からない"という方はご縁がなかったということで…



私のFatFs実装例(通称いつもの)は、ChaNさんのFatFsを中心に各マイコンの極めて
基本的な機能を網羅しています。STM32F4においては下に述べる機能を抑えています。
STM32F429I-Discoveryでも勿論使用しております。

 1.GPIO操作
  ->LED点滅・SW入力
 2.UART
  ->割り込みを使用したバッファリングされた送受信・stdioのリダイレクト
 3.液晶モジュール
  ->MCUバスインターフェース(i8080,SPI,I2C)で駆動できる表示素子の操作
   STM32F429I-DiscoveryはRGBインターフェースを使わずともSPI単体でも画像
   データを送ることができます(遅いですが)。
 4.FatFsのローレベル部の実装
  ->SPIやSDIO等とMMC/SDカードとのインターフェース。STM32F429I-Discovery
   ではSPI4を使用しSPI互換モードでSD/MMCを動作させております。
   
 5.外部RAMの制御
  ->STM32F407系はFSMCでSRAMを、STM32F429I-DiscoveryではFMCで
   SDRAMを制御します。


んでもっていつものをSTM32F429I-Discoveryで動かしているところ

DMAの転送に使用される内蔵RAMが圧倒的に増加したので多少転送効率もよくなり、
その分ヒープ領域もたくさん取れるようになったのもうれしいです♥
画像はRAM馬鹿食いのgiflibを動かしてるところ

ファイラーの操作はタッチパネルより。STM32F429I-Discvoeryではコントローラに
内蔵のフィルタがあるSTMPE811が使用されているのでキャリブレーションも簡略化
しました。同基板ではVBATがVCC直結で外部にピンが出ておらずバックアップRAMが
機能しないので苦肉の策です…

タッチパネルからのファイラーの操作は上下でファイルポインタ移動、右で選択、
左でキャンセルと手抜k直感的です!


前回述べていた基礎のとっかかりに関しては対応完了です。このプロジェクトではまだ
STM32F429I-Discoveryの機能のすべてを使いこなしてはいません。以下の項目は目下
実装中のSTM32F429にしか使えない機能です。

 1.LCDCを使用したRGBインターフェースによる高速な表示
  ->前回はやっけつで急ごしらえしましたが過去の資産をなんとか生かせるように
   作り変えてます…こちらはもうすぐ完了…。
 2.FatFsのファイル読み書き先をSDカードからUSBメモリに
  ->これ結構作業量ががが
   こちらに関しては先人の作例も数多くあるので参考にさせてもらってます。
   せっかくUSB-OTGがあるのにSDカードばっか使っててもったいないですから自身
   の学習がてらに実装がんばります!



そういうわけでSTM32F429I-Discoveryのフル機能を駆使した作例のほうは
もう少しお待ちください。過去のSTM32F407系の作例と完全に切り離して
STM32F429I-Discovery専用のプロジェクトとして公開する予定です。


おまけ

1年以上前に購入した699元全部載せSTM32F407基板もSTM32F427IIT6に
換装してパワーアップさせました。
実はずーーーーっとF427系のチップが出るの待っていたのです!

こっちはこっちでF407系の資産生かしてなおかつ強化する方向で遊んでいきます。

PARTYHARD!(見えづらいですが左上)

もいっこおまけ

STM32F42xxx&STM32F43xxx系をJTAGから見た場合バウンダリスキャンのTAPIDが
40x系と違うものになってるのでOpenOCDで書き込もうとするとコけます。
この修正はgerritに投げてますのでOpenCOD0.9.0あたりで反映されるはずです。

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