中華Wirelessなアレを試す5号機 -かなりアレなアレをアレ-

今巷で噂のwifiなアレ、telec認証を通過したとの話がありますがその後全く音沙汰が
なくちょっと心配です。ねむいさんはいつになったら電磁波と振動と騒音が遮断された
連続稼働試験室(通称お仕置き部屋)から出られるのでしょうか?

シールドルームと言う名のラヴィリンスに閉じ込められた囚われの姫騎士は今日も
中華のぱちもん市場からアレなアレをつまみ上げ紹介してくのでした。くっ殺せ…!





あんたオゥク側だろっていう突っ込みは無しで!












さて、戯言はこの辺にして今回は表題のとおりかなりアレなアレをご紹介します。
モジュール化されたBlueTooth SPPデバイスなアレです。

Aliexpressの幾つかの店舗でもこのモジュールは取り扱われていますが、メインチップに
何故か黒塗りが掛かっていたりモザイクが掛かっていたりしてます。大陸の方の中国人に
とってこのモジュールは猥褻物として扱われているようです(棒


正体はおなじみBEKENのBK3231です。以前紹介したアレでも使用されている中華Bluetooth
向けチップですね。フラッシュロムはチップに内蔵されています。


・・・
金端子の作りこみの雑なところにチャイナクオリティを感じますね・・・



てわけでモジュールのモジュール化です。ピン配置は何とかわかりましたがこっからの
道のりが遠かった…。



とりあえずBlueToothとしては見えました。こんな感じになってます。
このモジュールはSlave専用となっています。


で、肝心のコマンドなのですがこれも要領がつかめず苦戦しました。
こちらの方のサイトでも実際に苦戦して使い方を見出されてようでねむいさんこの
先達の貴重な資料をありがたく使わせてもらいました…。

このモジュールにATコマンドを打つ時はちょっと注意が必要です。一般的なHC-06
とかのモジュールだとUARTからATコマンドをやり取りして各種設定を行います。
しかしこのAT-05は逆です!!BlueTooth接続で作った仮想COMポートからしか
ATコマンドが通りません!
UART側からはエコーどころか何も帰って
きませんのでご注意下さい。
でもこれはこれでリモートで設定を変えられるので使いようによっては便利かもしれ
ませんね。

そしてATコマンドを通すためにはまず"開けゴマ"を打たなければなりません。

#AT#SET=9#

上記コマンドは数字で設定した数x5Secの間ATコマンドモードになります。
ここでは"9"を設定しているので45Secの間ATコマンドモードとなるわけです。
これが"開けゴマ"です。


成功するとこんな風にOKが返ってきます。
ちなみにUART側にも無駄にOKが吐かれます。
#AT#SET=0#

ATコマンドモードから抜けるには上記の数値をゼロにします。

ここで注意すべき点ですがこれらのコマンドを送る際は人間の指でゆっくり一文字
ずつ入力してもATコマンドとして受け付けてくれないことです。予め送るコマンドを
メモ帳なりに書き溜めて置いて一行分一気に送信しなければなりません。
TeraTermだとターミナルにこぴぺすればババッと一気に送ってくれます。その他の
ターミナルソフトでもマクロ機能があれば同等の事が可能です。


設定した情報はGETコマンドで参照ができます。
設定値は次回の電源投入後より反映されます。


またボーレートは一般的なUARTとして実際に使い物になる値は115200bpsまでで、
それ以上はマイコンにあまりなじみがない変則固定値となっています。
同じBK3231のSPP-CAは230400Bpsも余裕なのですが…
やっぱファームが命ですね〜。





そんなわけでかなりキワモノな部類のモジュールでしたがHC-06とかよりもさらに
安い4$以下で購入できるので値段重視で割り切って使用される場合にどうぞ。
もちろん電波法違反にならないようにねむいさんのように電磁波と騒音と振動が
遮断されたいつもの建前で今回も歯切れ悪く〆させていただきます・・・!

中華Wirelessなアレを試す4号機 -ぱちもんのぱちもんの-

新年度に入りましたので今年で6年目を迎えてしまった当ぶろぐでも
フレッシュメンの見本になるようにエンジン掛けていきますよぅ!
記事のタイトルも近いうちに紹介するブツを見越して"Bluetooth"を外して
Wireless全般にしてみました☆彡




前回の記事ではBluetooth-SPPデバイスとしては皆さんもよくご存知のアレアレ
ぱちもんの事を書かせていただきました。はっきり言って世に広まってるのはパチもん
の方が世に広く行き渡っているのではないかと思うほどですがそこのところをもう少
し突っ込んでこのモジュールを見ていきましょう。


HC-05,HC-06はCSRの"BlueCore4-External(BC417143B)"というチップが搭載
されていておしりに付いている"External"がミソで外付けのNORフラッシュ
メモリにBluetoothの基本となるスタックやアプリケーションのバイナリが
仕込まれています。
その外付けNORフラッシュにはBC417のSPIインターフェース経由で書き換えが
可能です。


主要な情報はRobin Gross氏のHC-05ハックに関するブログ記事です。
内容は至って単純かつ容易でAVRのISP書き込みのようにCSRチップをISPモードに
して、CSR提供のツールで書き換えを行うだけです。

ですがここで思わぬ壁が立ちはだかります。書き換えに必要なハードウエアの
回路図も提供されていますがLPT接続を前提としており、残念ながら今日びの
レガシーフリーなPCにはそんな旧世代のものなぞ有りません!
そんなわけでUSB接続のフラッシュ書き換えツールを探す事になりました…。
まぁAliexpressにはCSR純正ライタのぱちもんがゴロゴロしてるのですがそれを
購入すれば終わる話ですがそれを買わないでもArduinoを使用したり
FT232RのBitbangモードを利用してCSRのツールから直接書き込み可能な
LPTアクセス乗っ取りDLLが公開されてたりします。
さらにCSRの純正ライタの自作を試みる人もいました。

ねむいさんが注目したのはだいぶ前にエラッタ持ちチップ処分セールで500円で叩き売り
されていたStellaris-Launchpadを使用したUSBプログラマのエミュレーションです!

以前はStellaris-LM4Fなんて名前でしたがTIがLuminary要素が残っていたCortex-M3を
情け容赦なくすべて捨て去ってTIVA-Cに変わったというニュースを聞いたのを最後に
ずーっと積み基板でしたがここでようやく日の目を見た感じがします。

GitHubにあるプロジェクトはGCCではありませんでしたが移植は極めて容易であっさり
ねむいさんのビルド環境にも対応(コレがベースです)できました。欲しい人はメールくだち


もちろんCSR USB<>SPI converterとして認識できます♥


相変わらずのやっけつ配線ですが…


ねむいさんが生贄として使用したのは前回紹介したCSRチップがリマーク品の怪しい
HC-05です。実はこれは中のファームウェアのバージョンも2015年現在広く
流通しているV2.0ではなくV1.0のものでした。動作がいろんな面で怪しいブツです。


無事認識されました♥

ここから外付けNORフラッシュの中身を吸い出したり書き換えたりが可能です!
V2.0のファームを書き込んでみました。


無事V2.0にアップデート完了!
でもリマーク品なので動作が怪しいのは変わりません・・・。



ちなみにHC-06のぱちもんも持っていますがこちらは2014年に騙されて購入したもので
Linvor1.8と呼ばれるHC-06向けの最新のバージョンのファームが書き込まれて
いました。HC-06もHC-05もハードウエア的違いは全くなく、ファームの違いだけ
なので若干安いHC-06を買ってHC-05化することも可能です。

こんなわけでHC-05のガワだけ真似たらあとはファームウエア書き込こんでぱちもんを
作り放題なわけで、そういういきさつがあって世にはHC-05やHC-06のぱちもんが乱舞
しているわけです。

ぱちもんはぱちもん故にいろんなところが適当でたとえばモジュールごとにチューニング
されて同じにならないはずのRF周りのパラメータとかもでたらめでオリジナルは飛距離
10m保証のはずなのに障害物なくても2m位しか電波届かないとかなんかLEDの動きが
おかしいとかそもそも全く動作しないとか当たり前のようにあります。
安物買の銭失いというよくあるチャイナ・リスクに陥りやすい代物です。

結局一番安全なのはメーカから直接正規品を購入する以外にないのですが、日本国内
の技適を取得出来ていないので外部に電磁波が出て行かない環境でしか使用でき
ませんしねむいさんも外部への電磁波と騒音が遮断されたお仕置き部屋(通称:連続稼働
試験室)内でしか実験してませんので最後の最後でいつもの建前で本日の記事を
〆させていただきます!


しまった…エンジン掛けたとたんにエンストだ!

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