中華Wirelessなアレを試す6号機 -アレをMasterで使う-

私が中華wirelessモジュールの評価を行いはじめて1か月くらいした頃、いつの間にか
お仕置き部屋の端っこにサンドバッグが吊り下げられていて私てっきり社員向けの
ストレス発散用かと思い込み専務も粋なことするもんだと思いながら私もそれをぺちぺち
殴って遊んでいました。

その数日後くらいに全社員向けに「稼働試験室にサンドバッグ取り付けた人、すぐに
撤去してください
」と専務から怒りの連絡が降りてしまいさらにお仕置き部屋の入口に
この中でトレーニング運動等激しく体を動かす行為はしないでください!!
などという変な意味に曲解されかねない文章をしたためた変な張り紙が貼られてしまった
次第でございます。めでたしめでたし。















ぇ?続けなきゃダメ?…わかりました…。
ハードウエアは同一ながらアレの機能縮小版ともいえるアレですが、使用されている
日本国内の…ゲフンゲフフン海外のホビイストの間ではMaster/Slaveは出荷時にしか決める
ことが出来ず、もっぱら手に入るのはSlave専用であると言われております。

しかしながら実はこれらは古い情報で実は条件がそろえはアレをちゃんとMasterで動作
せしめられます!

前々回のぱちもん大戦の際に購入した正規版HC-06をのせかえています。


ファームウエアのバージョンストリングが"linvor 1.8"の場合


AT+ROLEコマンドでMasterに変更できます!コマンド入力して電源を再投入
した後はMasterになっています。ペアリングしたいモジュールとPINコードを
合わせておけば電源投入後は自動的にペアリングしてくれます♥


…がなぜかHC-05がスレーブの場合は上手くいきませんでしたorz
HC-05がマスターでHC-06がスレーブならちゃんとペアリングしてくれるんですけども…
そこで今手持ちのHC-06がMasterで繋がるかどうか手持ちのBluetoothモジュールを
片っ端から動かしてみました。

繋がる★
HC-06
HM-06
RN-42(技適マークあり♥)
RN-41(技適マークあり♥)
HM-13(DSR側のみ。BLE側はもちろん繋がりません。)
AT-05
SPP-CA

繋がらん##
HC-05
 ->同じメーカなのになんでだYO!
BL3211Mv5
 -> まぁこれはしょうがない

ぇっと技適マークがついてるRN-42,RN-41以外のやつは何かの呪文です。
どうしても使いたい場合はちゃんとねむいさんみたく電磁波と振動と騒音が遮断
されたお仕置き部屋の中でだけで実験してくださいね★






話は変わりますが時代は変わって技適マークの入ったWirelessモジュールも格段に
入手が容易になってきています。ねむいさんもそろそろお仕置き部屋から脱出を
図る時がやってきました!!


っていうわけで次回はこれですよぅ!

OpenOCD小ネタ18 -v0.9.0正式リリース-

なんかすっかり一年周期になっちゃってますがOpenOCDのバージョンがようやく上がり、
v0.9.0の正式リリースとなりました!

v0.9.0では使いやすさと安定性がさらに向上し、新規に追加されたARM/MIPSの
各品種のフラッシュ書き込みドライバも追加されています。さらにSTM32-Nucleo
等のデバッガ付き評価ボードのコンフィグファイルたちも充実するようになり、益々
便利となっております。



今回の正式リリースに当たり、私も数多くの貢献をしてきました。


黄色で網掛けした部分が私が手を加えた箇所です。
フラッシュドライバはNxP系の新規品種に力入れてます。

kinetisも一部手を加えておりますがFreeScale公式でも独自にパッチをあてて
FreeScale自身がリリースしているIDEに取り込んでいるようで
これからの発展
が望まれます…がFreeScaleがNxPに吸収されたのでどうなることやら…

2015年現在は完全無料のIDEな開発環境が増えてOpenOCDの出番は全く無くなり
ましたが、私はOpenOCDをARMマイコンのフラッシュ書き込み&デバッグツールとして
これからもびしばしつかってびしばしパッチを上げていくつもりですのでご期待ください。


OpenOCDの慣例として正式バージョンが上がったらgitにあるdev版はバージョンが
一つ上がることになります。私てっきり0.9.0の次は1.0.0になるのかと思ってい
ましたがまさかの0.10.0でしたのでおそらくver1.0.0になるのは90年後くらい
かなと見てます。

おきぱのOpenOCDバイナリは既に0.10.0になったものを上げています。野良ビルドは
信用ならんから使わん
と何度も指摘されてきましたので今回からようやくSHA-1
ハッシュ値を付けることにしました。私が独自に当てた有用なパッチも勿論全部
公開しております。

あとバイナリにはibusb-1.0やlibftdi1のDLLも最新のコミットを適用/修正された最新の
ものを収録しております。USB3.0がらみでトラブルを抱えていた人たちからもこれなら
動く!と取り上げられてて意外と国外の人たちにも好評です。

最後になりましたが、昨年も言及しましたがダブってコミットされてしまったNuvotonの
フラッシュドライバをようやく統一出来るめどが付きましたのでバージョン上がってからの
私の最初の仕事はNuvoton一色になりそうです。

JTAGKey2互換回路をもっと使ってみる3 -決着をつけてやる!-

●モロ!
2010年に始まり2013年に一応の決着を見たはずのJTAGKey2互換回路製作ですが・・・
ねむいさんは未だモロにこだわっていた。尤もここでいうモロ未加工の紳士画像
虹裏に張り付けせしめる野蛮な行為ではなく、FT2232HのLVTTLの出力を電圧レベル
トランスレーター74LVCE1G125の5V動作時のCMOS入力に直接モロに入力せしめる
乱暴な行為を指します。


JTAGKey2互換回路において、モロで何が悪いかというとターゲットの電圧が5V系で
動作してるケースです。このとき74LVCE1G125のVIHは3.5V以上となり、FT2232Hの
LVTTLの3.3Vの出力では規格を満たすことができません。
逆に74AHCT541等の高速なバッファを挟んで正規に5VCMOSレベルまで上げてみまし
たが今度はAHCTバッファの大きな伝搬遅延が影響してFT2232Hの特徴である30MHz
動作が出来なくなってしまいました。

そんなわけで私は5V系で電圧・動作温度にマージンをかなり取ってモロった時の動作に
問題が無いことを確認し
、規格は満たしてないけど私の回路図と指定した部品使えば5V系
でも実力値で問題なく使えます!…とお茶を濁していました。
しかし心の奥底でルールに反した事をしているとわだかまりを残したまま、TTLレベル
入力でなおかつ1.4〜5.5Vの電圧範囲で動き、それでいて伝播遅延も少ない夢のような
デバイスの到来を期待しておりました…。


●アチャモ・・・
時は流れ、半導体製造プロセスも進化したおかげか5V動作時にTTLレベルの入力電圧
範囲を持ち、それでいて速度もそこそこ早く動作電圧範囲もそこそこ広いまさに待ち望
んでいたバッファICがリリースされておりました!TIから2014年秋口にリリースされた
LV系レベルシフタSN74LV4T125です!


以前からワンゲートロジックのSN74LV1T125は既に出ていたましたがSN74LV4T125は
4回路ぶんコミコミでなおかつ出力電流と伝搬遅延特性が改善されています。
電圧範囲は1.60~5.5Vとちょっと電圧下限の保証が低いけどこれなら勝てる!!
しかし…


遅延で1ビットずつずれてやがる…orz

ちなみに正常に認識した時はこのような感じになるはずでした。

なんか包帯ぐるぐる巻きの猪狩さんに気を取られているうちに佐山聡似の不気味な飴玉
レスラーに不意打ちを受けてさらにチョビ髭ノッポなキックボクサー崩れのレスラー(?)
に追い打ち喰らって「あちゃ〜〜もろ・・・・」とか言われたような気分です。
やはりTTL入力を実現するため追加されているはずの内部ゲートの遅延がかなり
足を引っ張り結局74AHCT541を経由させたのと同じになっちゃいました。


そんなわけで安きに逃げるのは止めて既存のFT2232Hを使用している+5V動作を
保障しているJTAGアダプタたちは実際にどのようにして電圧レベルの変換を行い、
かつ速度も保証しているのかじっくり調査をしてみることにしました…。


●あくまでもモロにこだわる
夜逃げしたAmontecの過去の資料を穴の開くほど調べてみるとオリジナルJTAGKey2
のサポート"電圧"は確かに1.4V〜5.5Vでした。
この"電圧"と言うのはターゲット電圧(Vtgt)そのものを指します。JTAGインターフェース
のI/Oの電圧レベルではありません。AmontecJTAGKey2の紹介文をよく読んでみると、
"5V"ではなくわざわざ"5VTTL"と明記されています。5VTTLの出力は5VCMOSの
入力を満たすことができませんのでオリジナルのJTAGKey2はVtgtが5Vであっても5V
フルスイングのCMOSレベルの出力を出せていなかった可能性があります。

ほんとにそうなのかは販売元のAmontec及びAmontecの中の人にI/Oの電圧特性に
ついて詳細を聞けばよいのですが残念ながら夜逃げして早数年経った今はそれはかない
ません。しかもいくつかMLに残された中の人の軌跡を手繰ってみると中の人はサポート
下限は1.4Vのはずなのに1.2Vとのたまって
いたり5VCMOSサポート!とおもいくそ
のたまっていたり議論中に突然Amontecの製品の宣伝をしだしたり挙句の果てに"問題は
モニタとイスの間にある!(=お前もう出てけ!)
"と言われたり夜逃げしてからは"あいつ
もう死んだんじゃねーの?
"とか言われたりボロクソです。最早あまりのクソコテっぷりに
Switzer版ぴるすにしか見えないんですけぉ…
ねむいさんも彼を墓から引きずり出して殴る蹴るの残虐行為はしたくはないのですが、
オリジナルのJTAGKey2の電圧/速度スペックについてはほんとに額面通りであるのか?
懐疑的にならざるを得ませんでした。


とにもかくにもI/O電圧のレベルの上限は5VCMOSではなく、5VTTLレベルであること
は明確となりましたので一歩前進です。5VTTLレベルの出力規格2.4V以上をみたし、
なおかつFT2232Hの出力(3.3V-LVTTL)と74LVCE1G125たちのVIH(0.75VDD)を満たす
ためにはVtgtから何らかの形で電圧を落とし74LVCE1G125に掛かる電圧(Vrefとします)
の上限値を4.0V付近にクランプしてやれば解決です。

また乱暴なことを…と言いたい方もいらっしゃいますかと思いますが実はこの技、5V系
なVtgtで受けつつTTLレベルの電圧をやり取りするために実際に商業向けの商品にも
使用されているれっきとしたものです。それが使われている例をご紹介します。


xilinx platformcable データシートより引用
xilinxのプラットフォームケーブルUSBI/IIはデータシートに入出力バッファについて
の極めて有用な解説が記載されています(ここまで細かい資料って昔あったっけ????)



xilinx platformcable データシートより引用
プラットフォームケーブルはJTAGの出力にはUHSBufferなるNC7SZ125が使用され、TDO等の
入力には3.3V動作の超高速コンパレータで約1V前後のスレッショルドで取り込まれています。
(※プラットフォームケーブルIIは単なるロジックで受けているようです)


xilinx platformcableII データシートより引用
さらにVrefを生成するための回路は至って原始的で3.9Vのツェナーダイオードと抵抗で
Vtgtを強制的に3.9V付近にクランプさせUHSBuffer等に供給するVref上限を3.9Vまで
としていました!もちろん5Vをぶち込むとそこで80mA以上消費され、ダイオードと
抵抗にかなりの発熱を伴うのは容易に分かりますがなんて男らしい実装だ…!

さらにUHSBufferたるNC7SZ125は2000年代初頭にすでに存在している高速ロジックIC
なのですが、こいつの推奨動作電圧範囲の下限は1.65Vとなります。つまりプラット
フォームケーブルが保証しているはずの1.5VLVTTL/CMOSはこのロジックICの推奨範囲
から逸脱して使用されているわけで勿論設計された当初は74LVCEシリーズなんて存在
しなかったので結構ルールから外れた(でも最大定格範囲内の動作を守っている)結構
苦しい使い方されていたのが判明しました。

オリジナルJTAGKey2でも中の人が言っていた"UHSBuffer"とやらのスペックを見ると
当時の状況からはこのNC7SZ125以外に選択肢は考えられないので"最大定格範囲を
超えない"ようにしつつ推奨動作定格を破って動かしていた可能性が極めて高いと推定
しました。おそらくVtgtも何らかの形で4.0V付近にクランプしてVrefを作っていた
はずです。さすがにツェナーダイオード+抵抗の超乱暴実装ではないはずですが…。
まさか…。

また、CMOSの特性上VDDが低下すると伝搬遅延時間も大幅に増加していきます。

xilinx platformcableII データシートより引用
プラットフォームケーブルのデータシートではそれについての注意事項がありますが、
オリジナルJTAGKey2にはそんな記述すらないのですがTCK=30MHzの最大スピードで
動作せしめられるようなものは3.3V系のごく限られたターゲットのみでそれ以下の
電圧や速く動くデバイスがそもそも存在しない5V系では結局は良くても最大10MHz
くらいしか出せなかったのではないかと推測します。


●私はもうティキンじゃない
そんなわけでだいぶ実態が分かってきました。ねむいさんが取れる選択肢は究極
の二択になります。

一つ、冒頭のSN74LV4T125を使用して30MHz動作と1.65V以下の保証を捨てる。
->1.5VCMOS/LVTTLを使用する場面や30MHz動作できるターゲットがほとんどないので
 そいつらをあきらめてSN74LV4T125で組むと自作のハードルがかなり下がります。
 5VCMOSでも規格を満たします。初めてFT2232Hを使ったドングルを作る人向けです。

一つ、オリジナルのJTAGKey2のロジックレベル保証を忠実に守る。
->1.5VLVCMOS/LVTTLから5VTTLに至るまでの電圧範囲をサポートせしめる!!!
 2015年現在存在する新しい超高速ロジックICなら低電圧領域でも速度がある程度
 保証されます。その代り回路は複雑になり、使い方にも注意が必要です。


ねむいさんはもちろんオリジナルJTAGKey2の電圧範囲を忠実に守ります!!!
そんなわけでJTAGKey2Compatibleのキモにあたる部分の解説をおさらいを
兼ねて改めてしていきましょう。


TCK,TDI,TMS,SRST,TRSTはDIODES-Zetex社の74LVCE1G125です。1.4Vから動作するので
1.5V系も正式にサポートです★

TDO,RTCK,SRST_inはNxP社の74LVC2T45です。こいつは1.2Vから動作するすごい
奴です。この図だけ見るとパスコン乗せてないように見えますがPDFにはちゃんと
乗せてますのでご安心ください。


オプション扱いだった74AHCT541は廃して今回新たに4V出力のレギュレータを追加し
ました。これで5V系のシステム相手でも5VTTLの電圧レベルをサポートできます!
4V以下ではLDOの特性上内部消費電流が増加しますがこの東芝のTCR2EF40は内部
消費はmA以下のオーダーなので発熱も全くなく電圧クランプとしての役割を十分に
果たしてくれます。さらに最低動作電圧は約1V付近と一般的なLDO比べて十分低い
ので1.5V系の時の動作でも電圧が暴れず安定して使用できます♥
勿論全てのLDOがこのような使い方ができるとは限りません!しっかりとデータシート
の特性グラフとにらめっこして目的に最適なものを選んでいきましょう!


●ありがとうV戦士モロ

2年前作ったJTAGKey2CompatibleRev.4にレギュレータを追加しただけですので
見た目はまったく変わってません。74AHCT541乗っかったままですが
どこにも繋がっておらずもはやただのオブジェと化しています。

レギュレータは赤丸でかこった箇所につけました。現在は1608サイズで10uFで
しかも温度特性もそこそこのよいMLCCが売られている
ので早速使っています★


3.3Vの挙動については回路構成はRev.4以前とまったく同じですので5V系と1.5V系
のきわきわの動作を見ていきます。

前回と同じ条件でATMEGA1284Pをターゲットデバイスに選び検証します。今回は電圧
レベルの問題で引っかかるのはJTAGKey2内部ではなくJTAGKey2の出力バッファと
AVR間です。AVRを選んだ理由は前回と同じものを使ったから条件があわせやすいのと
VIHが通常のCMOS(0.7~0.75VDD)よりも大きい0.8VDDを要求しているからです。
VDD=5.65Vの厳しい条件で温度を振って書き込みや消去が正常にできたらねむいさんの
勝利です!!!
(注:1.5Vの時はAVRの動作補償範囲からはずれ、JTAGのTCK周波数許容値が
  下がってしまうので今回は一律10MHzではなく4500kHzで検証しています。)


勝った・・・!


手抜きではないのですがATMEGA1284Pの動作保証下限1.8Vを割って1.5Vでも問題なく
動作可能です♥これで1.5VLVCMOS~5VTTLレベルの電圧レベルでは完全に動作する
ことが確認できてさらに5VCMOSレベルも問題なく動作する実力があるのもわかりました♥

ちなみにATMEGA1284Pの内部CR発振器は結構根性があって一度発振できたら1.35V
くらいまで下げても余裕で動作するのがわかりました。電池一本で動きますよ。
さすがにJTAGのTCKの周波数は大幅に下がって1MHzくらいじゃないと駄目ですが。


動作可能なI/O電圧レベルを表にするとこんな感じです。最もパフォーマンスが
出るのは3.3VLVCMOS/LVTTLの時です。5VCMOSでは上述のとおり規格を一部
満たしていませんが動作する実力が確認されたので×ではなく△印つけています。
尤も相手がCMOSならば入力電流もMAX10uA位しかないでしょうから3.8V以上は
余裕で保てるので+5VCMOSでも問題ないですね。




そんなわけで長きに渡る戦いに終止符を打たせていただきます。ですがこれから先、
技術革新が進みTTL入力コンパチでなおかつ伝播遅延が3.3Vでも3nSec以下のすごい
バッファICが出たらまたJTAGKey2Compatibleの改良に取り組みたいと思います!



JTAGKey2Compatible Revision5
↑OpenOCDでSWDしたいときの追加回路もついでに追加しています。

近畿自然歩道を徃く(大峯奥駈道(のごく一部だけ)を徃く)

大峯奥駈道・・・それは宗教的にも極めて重要な過酷な修験道であり、昭和時代からは
幾多のハイカー/トレラン野郎が挑み踏走破してきた極めて過酷なトレイルである―――


そんなトレイルにごく一部だけですが私も挑みました!
2014年末はルート上の大天井ヶ岳周辺の降雪量にびびって高見山+三峰山のゆるふわ
変更しましたが2015年"度"はガンガン攻めてく覚悟は決めてますので・・・

雪解けの時期かつ山桜が丁度見ごろのこの時期を完全に見切って挑みました!



●2015.04.18 吉野〜洞川



大峯奥駈道は紀伊山地の霊場の一部でありますが今回私はそのさらに一部だけを攻略
することになります。ヤマレコの過去ログを漁るとなんとスタート地点の吉野から熊野まで
何日もぶっ通してかもしか山行された方もいるのですが、私は家庭の事情で山行はすべて
日帰り必須、100歩譲って現地へ前日移動しか許されていないので到底無理です。
さらに奥駈道は一部区間で宗教的理由により女性は通行不能なルートがあります。

しかしながら近畿自然歩道としてのルートは近鉄吉野駅から洞川バス停までで日帰りで
十分到達できる距離なので今回のベストコンディションで挑んだわけです。まだ山開き
前なので洞川発最終バスの時刻は15:55と結構タイトでありやはり綿密なタクティクスが
求められるルートでもあります。
(※今回のルートは支線扱いでルート案内は洞川付近にしかなく道標だけが便りです)



というわけでいざ出発!
奥駈道は吉野山中腹の金峯山寺を通過しますが近畿自然歩道は如意輪寺まで下道です。



車道が終わる頃に高度を一気に上げて如意輪寺まで登り始めます。



如意輪寺です。境内には後醍醐天皇稜もあります。



如意輪寺を抜けて駐車場に出ると大きな舗装路に出ます。
このあたりをよく観察すると・・・


花矢倉へ向かうトレイルがあります!


稚児松地蔵です。



日拝地蔵です。
ここは宮滝・津風呂湖ルートからのエントリポイントでもあります。


上千本あたりまでやってきました。ここで観光客たちと再び合流します。


花矢倉です。ここは満開の時期は撮影場所の争奪戦になる場所です。ですが
もう季節的には上千本でも桜は散ってしまっていました。
しかし、上千本のさらに奥地には・・・!?



吉野水分神社です。貴重な水の補給地でもあります。



境内に咲き残る桜と本殿に今回の山行の無事を祈り、いまだ未踏の地に向かいました!



少し進むと高城山分岐があります。
そして徐々にヤマサクラも見え始め・・・


金峯神社の鳥居とヤマサクラが見えてきました!
ここは吉野では最後に満開になる"奥千本"の入り口です。


桜に出迎えられつつ修行門をくぐり神社に向かいます。


神社のちょっと左奥にある源義経の隠れ塔です。
ここではペットボトルの自販機や茶店やトイレもあります。


金峯神社です。
ここでももうすぐ始まる過酷なトレイルの無事を祈りました。


舗装路は徐々に地道に変わっていきます。
看板に書いてあるように本来の近畿自然歩道である大天井ヶ岳の巻き道は
崩落して通行不可能なので登山者も修行僧も皆大天井ヶ岳山頂を経由する
事となります。


その前にちょっと寄り道・・・



吉野奥千本です。山奥に咲き乱れるヤマサクラが見事ですね♥
吉野の千本桜は実際は千本どころか一万本以上あり、現在も桜の植林が続けられて
います。ここ奥千本も絶賛植林中で私がここを訪れる何十年か後にはさらに桜で
埋め尽くされていることでしょう。


奥千本広場の奥にある西行庵です。


奥千本から少し離れた場所にある湧き水"苔清水"です。
寄り道ルートはここで最後の水の補給ができます。
絶対に補給を忘れないようにしましょう。


対面のビューポイントから見た奥千本です。


そのビューポイントにもヤマサクラが咲いています♥
かつてはこのあたりまで寺院があったそうです。


その寺院跡を抜けると宝塔院跡という小広場に行き当たります。
観光地はここで終わりです。後は厳しいトレイルが続く修行の山となります。

・・・が実はねむいさんここに来るまでに外国人観光客たちに至る場所で道を聞かれまくり
足止めをくらいまくってました。多分合計40分くらいロスしたと思います・・・。ねむいさん
英語はぜんっぜん駄目なので"Excuse me?"と呼び止められるたびにしどろもどろでとに
かく思いつく単語ならべて難を逃れてきたのですがこの宝塔院跡でも勘違いして私の
後を付いてこようとした人たちに"ここから先は観光地じゃない"っていう意思を伝える
までに約10分くらいかかったのですがすっかり稲中の井沢さんみたく真っ白になって
しまいましたorz

私たちが棲んでる西院でも八坂神社/祇園方面に行こうとして河原町あたりからから八坂
神社と逆方向にはるばる進んでくる人たちにたまに遭遇するのですが英語ですらアレ
なのに北京語とかハングルで必死の形相で地図とかスマホの画面バシバシたたきながら
大声でまくし立てられても路上強盗にしか見えないからマジやまてくだち(日本語で)!!!



すみません取り乱しました・・・宝塔院跡から先はトレイル区間となり林道や山道の連続
となります。ねむいさんは途中でまたまた寄り道していきました。


青根ヶ峰の山頂です。


ほんのちょっとの寄り道なのであっという間にさっきの林道と落ち合います。


その林道は奥千本から続いていたアスファルト舗装路と合流します。
合流点の駐車場には石碑ときれいなヤマサクラがあり、写真をアップで
取り巻くってしまいました。


さてその舗装路を少し歩くとまたトレイルに押し込められます。


と見せかけてまた舗装路に戻ってきますが。



黒滝村の境を越えてちょっとあとに黒滝村への分岐があります。
ここはバリケードしてある部分を越えてさらに進みます!


さらに舗装路を進んでいくとさりげなく脇のトレイルにいざなわれます。
ここからが本当に超過酷な山道の始まりなのです!


入ってすぐにオオスズメバチの巣と思われる羽音のする穴があって全速力で駆け上が
ったせいでもう息切れしてしまいましたorz
ちょっと平らになったここは心見茶屋跡だそうです。


そして情け容赦の無い異常な傾斜の登り!
ここで私は人間を捨てて大雨の寧比曽岳で使った以来の四足獣歩行姿勢ですいすい
クリアしていこうとしたのですがいいタイミングで対面から人が降りてきて超恥ずか
しい思いをするハメにorz


そんなことはどうでもいいのです!

ちなみにさっきのトレイルの始まりから"KOBO-TRAIL"なる道しるべが散見されます。
これは文字通り弘法大師の道をたどる山岳マラソン大会の道しるべだそうです。
大天井ヶ岳頂上までこの目印がどう進めばよいかをサポートしてくれます。


そんなこと考えてる間に視界が開けてきましたよぅ〜



本日第一の難関、四方岩山頂上です。
やったぜ


バスの時間が早くも気になるので長居は無用、次の目的地へ向かいます!



行者さんが使用される足摺の宿です。
ご覧の通り建物の中を通過します。


そっから先は打って変わって快適なトレイルに!♥


またまた舗装路と落ち合います。



ここは百丁口と呼ばれる広場となっています。



そこから程なくして百丁茶屋跡/ニ蔵宿です。
ちょっとここで昼食をかねて小休止しました。


さて、前途の通り本来の近畿自然歩道は崩落していて先に進めないので大天井ヶ岳の
頂上を経由することになります。これでもかってて言うくらい大天井ヶ岳へ誘導しようと
してますね〜私ももちろん大天井ヶ岳に挑戦します!


ハァハァ・・・四方岩山の時よりきつかった・・・
でも何とか尾根に出られましたよぅ


尾根道はなだらかです。
途中で作業用モノレールと落ち合います


大天井茶屋跡の広場で体制を整え、次に待ち受ける急登りの力を溜めます!


ぬぅぉぉぉぉあと一息だ!・・・と安全な場所に手や足を掛けて登りあがったらうっかり
頂上より東側に出てしまったのがわかり軌道修正・・・



大天井ヶ岳頂上です!東海自然歩道の姫次以来の私が登った山の最高点更新です!
やったぜ



頂上から離れ、あとは尾根に沿って五番関にむかってひたすら下っていきます。


五番関手前の広場に降りてきました。
ココには大天井ヶ岳の巻き道は通行できないという警告看板があります。




五番関です。ここから山上が岳までは"男の世界"で女子禁制なのです。


それを快しとしない者が注意看板に落書きしたり五番関の門を一部破壊したり
しています・・・!こういうことする奴はtntn付いてても付いてなくても山に登る
資格は無いですYO!!!


・・・と一通り憤ったあとは脇の近畿自然歩道の道標に沿って一気に下ります。


五番関トンネルの手前にやってきました。
こっからはまた舗装路となります。


ぬぉぉ!!


走る走る(なんかこのあたりでルートミスしてたようです)


洞川地区は和漢胃腸薬 陀羅尼助丸の看板や商店が至る場所にあります。



さらに進むと山上が岳/稲村が岳への最前線基地の母公堂にたどり着きます。
ここできれいな水が補給できます♥



そこからすこし進んだ先にまたまたきれいな水が流れるごろごろ水なる名水が
あります。しかしココは採水禁止で飲んだらお腹ゴロゴロ水・・・すみませんだじゃれです///



そして同時にようやくルートミスに気付き山上川沿いへ進路を変えます!




時折現れる行場を見ながら山上側の美しい渓谷を何度もクロスしていきます。


ここで面不動鍾乳洞方面に進路をとります。



森を抜けると洞川の集落のはずれに出ます・・・がすぐにまた山に向かいます。


大原山の頂上を目指すのですが・・・なにやらやばい雰囲気・・・


なんとごらんのとおり頂上へは通行不可能となっていました!!


そんなわけで大原山はなかったことにして下りに転じたトレイルを駆け下ります!
しかし・・・



やばい・・吊橋だ・・・


あぁあぁあぁぁぁっぁああああ(吊橋恐怖症)


ひェェェえええぇええい★(吊橋恐怖症)


イぇえええぇエエェエエえええぃ♥(吊橋恐怖症)


吊橋を越えた先も細かく上り下りがあり私の足を苦しめます・・・。


面不動鍾乳洞の分岐までやってきました!


つい数時間前まで激闘してきた大峯奥駈道は中央奥の遠くに見えます・・・
てか五番関からここまでが結構長く感じました。


ちなみにここは入場料かかりますので時間も押してるので鍾乳洞はスルーで・・・


最後にもう一度、大峯奥駈道と洞川の町並みをとらえてから洞川の中心部へと
降りました。




洞川八幡宮まで降りてきました。
ここで近畿自然歩道のルートはゴール地点なのですがほんの少し時間ができたので
竜泉寺に寄りました。



竜泉寺です。ここでも満開の桜が歓迎してくれました♥



境内には小川や池があり、どれも鏡のように透き通ったきれいな水をしています。



悔いが無いように今年最後の桜を写真に納めてきました!


竜泉寺を離れ、今度こそゴールに向かいます。


洞川の南には洞川温泉があります。
残念ながら今回はバスの最終時刻もあいまって洞川温泉に入るまでの時間は
取れませんでした。次回ココに来たときにでもりべんぢします!


てわけで今回のゴールである洞川温泉バス停に到着です。
いろいろありましたが帰り支度する最低限の時間的余裕を残して
到着できました!


バスに揺られること一時間、近鉄下市口駅に到着です・・・
バスはココが終点ではないので転寝すらできず気を抜くことはできません・・・!


下市口からは近鉄特急で・・・
こちらも京都行きの乗換えがある橿原神宮前までは一切気が抜けません!
・・・もちろん無事乗り換えも済み、そっから先は終点の京都まで爆眠でしたZzz・・・






というわけで大きなトラブルもなく、ほぼ予定通りに近畿自然歩道の最難関といわれる
コースをクリアすることができました。気温が高くならず雪もほとんど無く人もまばらな
この時期に行くのがやはりベストです。至る場所で桜も堪能できますし☆

しかしながら今回は時間の都合で温泉には入れなかったので天川川合経由の近畿自然歩道
を攻める時には必ずや入りたいと思います!お風呂セットは忘れません!



近畿自然歩道(吉野〜洞川) GPSログ

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