DDT誌付録のLatticeXP2基板にAVR_Coreを実装する(するだけ)
少し前から下描きでずっと放ってあったいないさんの画像レス用の絵を
ガーっと仕上げて二次裏内で本人にいくつか使用してもらいました。
思えば私、ひさびさに真面目に虹メ&女主人らしい活動をした気がします。
やればできるジャン私!…そして滞るブログの更新。
少し前にAVR_CoreのLED点滅&UART垂れ流しのデモSVFだけ公開してましたが、
ある程度まとまりましたのでここに実装の仕方とか箇条書きで記しておきます。
ねむいさんが後から読んでわかるレベルのことし書きませんので悪しからず。
なんせまだ検証途中なもんでこれから先もどんどん変わる。
「お前の前フリはいつも長い」という方の為にソースは最初につけておきます。
自己責任でどうぞ。
1.ハードウエアを準備しないとね
a.LatticeXP2基板はLDO&外部OSCを必ずつける。
内部も使えますがシリアル吐かせたい時は正確なクロックが必要なので。
クロックは30MHzを使用(kawasan氏のソースは内部で4分周してるので実際は
7.5MHzでうごいてます)。これは私がやってるお勧めできない実装例。
b.LatticeXP2に何らかの手段で書き込みができるようにしておく。
内蔵フラッシュにはUrJTAG+JTAGkeyでsvfファイルの再生という形で
コンフィグができます。
JTAGkey(と互換回路)は持ってるけどLPTポートが無いPCやなひたふさんの
78kライタが使用できる基板を持ってない&無駄にCOMポート増やしたくない
なんて人は私がやってる方法で試してみてください。
2.論理合成用のソフト群のインストール…
アカウントもらえるの時間かかるけどがんばれ。
れっつごー
3.AVR_Coreのソースは…
kawasan氏がxilinx用に実装を試みています。今回はこちらを使わせてもらって
LatticeXP2向けとして実装していきます。
4.プロジェクト作って…
ねむいさんは鳥頭でvhdlの文法はもうすっかり忘れてしまいました。だから
なるべくソースはいじらない方向で、かついきなり本体に実装で行きます!!
(シミュレーション等を一切考えてないとか一番ダメな手法だろうけど…)。
プロジェクトに統合したvhdファイル群と階層構造はこちら。
5.AVR側のプログラムは…
WINAVR(20090313)を使用してATMEGA103用のプログラムをコンパイルします。
後述しますがRAMは実デバイスとほぼ同じ4096バイト取るのでコンパイラ側で
リンカスクリプトなどの細工とかを考える必要は全くなしです。
(cyclone基板の頃はDWM誌に具体的な説明が何一つなくてホント苦労した)
kawasan氏のhex2vhdl.cを実行形式ファイルにしておいて、make一発で
prom.vhdまでプリッと出るようにしておきました。kawasan氏に感謝です。
肝心のプログラムの内容はソースを参照のこと(はしょるはしょる)
とりあえず前回とほぼ同じで、動いてますよ程度のものです。
6.とにかく一回合成してみる
時間長い。すげぇ長い。仮想PC上で動かしてるからこんなものなのでしょうね多分。
合成の結果を見てみるとROM、RAM共ブロックRAMを類推してくれてます。
kawasan氏のxilinx用のものがそのまま使えるようです。kawasan氏にマジ感謝です。
7.外部に信号を出す
外部に引っ張り出す信号の設定をします。今回は最小限の確認なので
こんな感じに。後述しますがreset引っ張るときは元のソースは論理が反対に
なってるので注意です。
8.jedファイルに落とす
ピン配設定まで終わったらここでjed作ります。jedからsvfはこちらを参照のこと。
9.svfを書きこむ
UrJTAGのバッチモードで一気に。svfファイル内のeraseいじっておくとあっとい
う間に終わるのは前にも述べたとおり。
あと、何度かやってるうちに分かりましたが、バッチで動かすとUrJTAGがdetect
に入ったときに時折フン詰まりになることがわかりました
バッチの記述にdetectの前にfrequencyの設定を2回記述して回避してます。
(原因はあとで調べます…)
10.うごいた。
動いてます。ねむいさん自身はほとんど何もしてません。先達が残された偉大な
足跡に感謝ですね…。というわけでもう一回おソース。冒頭のと同じです。
試されるときは自己責任でどうぞ(定型文)
11.考察
a.AVR側のプログラム容量の制限
なんも考えなしにべーっと合成した場合、RAM:4096byte(固定),ROM:8192byte
が限度でした。ブロックRAMは166kbitあるのでRAMが4096byteだとROMは
16384byteでもギリでいけると思いましたが…駄目。
RAMを2048に減らすと通るかしら?そうなるとRAMENDを細工しなきゃならない
のでしたくないのですが…
でも現状こんだけRAMROM使えたらおんの字ですよね!?
b.AVR_Core側
kawasan氏のvhdlソースをなるべく変えないスタンスで行きましたが、
DDT誌基板のSW入力ピンをリセットとして使うと、論理が逆になってしまう
のでソース中の記述も変えました。
また、ROM容量を8192byteまで取ったのでROMのビット幅も変えてます。
この二つの変更だけでDDT誌のLatticeXP2基板にAVR_Coreを実装できました。
あ、prom.vhdのこと忘れてた。
…実装は上手くいきましたが、AVR_Core使う場合はこっからがやっとこ始まり
ですね〜…一応RAM&ROM容量の見積もりがついたんで作りたい物のめどはつけてます…
vhdlとか論理回路とかの再おべんきょは避けられないのかorz
-
免責・連絡先は↑のリンクを
↓SNSもやってます↓
powered by まめわざ- ARM/STM32 (116)
- OpenOCD (27)
- ARM/NxP (34)
- ARM/Cypress (5)
- ARM/Others (3)
- ARM/Raspi (1)
- AVR (13)
- FPGA (4)
- GPS/GNSS (19)
- MISC (81)
- STM8 (2)
- Wirelessなアレ (16)
- おきぱ (1)
- ブラウザベンチマーク (28)
- 日本の自然歩道 (25)
- STM32U0はぢめました
⇒ ねむい (08/07) - STM32U0はぢめました
⇒ ひかわ (07/28) - STM32H5を使ってみる3 -待ち受ける初見殺しの罠たち-
⇒ ねむい (05/17) - STM32H5を使ってみる3 -待ち受ける初見殺しの罠たち-
⇒ どじょりん (05/16) - STM32H5を使ってみる3 -待ち受ける初見殺しの罠たち-
⇒ どじょりん (05/16) - いろいろ試す61(と今年の反省会)
⇒ ねむい (01/02) - いろいろ試す61(と今年の反省会)
⇒ ひかわ (01/02) - いろいろ試す61(と今年の反省会)
⇒ ひかわ (01/01) - STM32H5を使ってみる3 -待ち受ける初見殺しの罠たち-
⇒ ねむい (12/31) - STM32H5を使ってみる3 -待ち受ける初見殺しの罠たち-
⇒ ひかわ (12/31)
- October 2024 (1)
- September 2024 (1)
- August 2024 (1)
- July 2024 (1)
- June 2024 (1)
- May 2024 (1)
- April 2024 (1)
- March 2024 (1)
- February 2024 (2)
- January 2024 (1)
- December 2023 (4)
- November 2023 (2)
- October 2023 (2)
- September 2023 (1)
- August 2023 (2)
- July 2023 (1)
- June 2023 (2)
- May 2023 (3)
- April 2023 (1)
- March 2023 (1)
- February 2023 (1)
- January 2023 (1)
- December 2022 (2)
- November 2022 (1)
- October 2022 (1)
- September 2022 (1)
- August 2022 (1)
- July 2022 (1)
- June 2022 (1)
- May 2022 (1)
- April 2022 (1)
- March 2022 (1)
- February 2022 (1)
- January 2022 (1)
- December 2021 (2)
- November 2021 (2)
- October 2021 (1)
- September 2021 (1)
- August 2021 (1)
- July 2021 (1)
- June 2021 (1)
- May 2021 (1)
- April 2021 (1)
- March 2021 (1)
- February 2021 (1)
- January 2021 (1)
- December 2020 (3)
- November 2020 (1)
- October 2020 (1)
- September 2020 (1)
- August 2020 (1)
- July 2020 (1)
- June 2020 (2)
- May 2020 (1)
- April 2020 (1)
- March 2020 (1)
- February 2020 (1)
- January 2020 (1)
- December 2019 (3)
- November 2019 (1)
- October 2019 (1)
- September 2019 (2)
- August 2019 (1)
- July 2019 (1)
- June 2019 (1)
- May 2019 (1)
- April 2019 (1)
- March 2019 (1)
- February 2019 (1)
- January 2019 (1)
- December 2018 (3)
- November 2018 (2)
- October 2018 (1)
- September 2018 (1)
- August 2018 (1)
- July 2018 (1)
- June 2018 (1)
- May 2018 (1)
- April 2018 (2)
- March 2018 (1)
- February 2018 (1)
- January 2018 (1)
- December 2017 (2)
- November 2017 (2)
- October 2017 (1)
- September 2017 (1)
- August 2017 (1)
- July 2017 (1)
- June 2017 (1)
- May 2017 (1)
- April 2017 (1)
- March 2017 (2)
- February 2017 (2)
- January 2017 (2)
- December 2016 (7)
- November 2016 (2)
- October 2016 (2)
- September 2016 (1)
- August 2016 (1)
- July 2016 (1)
- June 2016 (1)
- May 2016 (2)
- April 2016 (1)
- March 2016 (2)
- February 2016 (1)
- January 2016 (1)
- December 2015 (3)
- November 2015 (1)
- October 2015 (3)
- September 2015 (2)
- August 2015 (2)
- July 2015 (3)
- June 2015 (3)
- May 2015 (4)
- April 2015 (2)
- March 2015 (4)
- February 2015 (1)
- January 2015 (3)
- December 2014 (3)
- November 2014 (2)
- October 2014 (1)
- September 2014 (2)
- August 2014 (2)
- July 2014 (3)
- June 2014 (2)
- May 2014 (1)
- April 2014 (1)
- March 2014 (4)
- February 2014 (4)
- January 2014 (3)
- December 2013 (5)
- November 2013 (4)
- October 2013 (3)
- September 2013 (2)
- August 2013 (2)
- July 2013 (2)
- June 2013 (3)
- May 2013 (2)
- April 2013 (2)
- March 2013 (2)
- February 2013 (2)
- January 2013 (3)
- December 2012 (4)
- November 2012 (2)
- October 2012 (2)
- September 2012 (4)
- August 2012 (1)
- July 2012 (3)
- June 2012 (2)
- May 2012 (3)
- April 2012 (3)
- March 2012 (2)
- February 2012 (3)
- January 2012 (3)
- December 2011 (5)
- November 2011 (3)
- October 2011 (2)
- September 2011 (2)
- August 2011 (2)
- July 2011 (2)
- June 2011 (2)
- May 2011 (2)
- April 2011 (2)
- March 2011 (2)
- February 2011 (2)
- January 2011 (3)
- December 2010 (7)
- November 2010 (1)
- October 2010 (1)
- September 2010 (1)
- August 2010 (3)
- July 2010 (4)
- May 2010 (1)
- April 2010 (2)
- March 2010 (2)
- February 2010 (2)
- January 2010 (3)
- December 2009 (3)
- November 2009 (8)
- October 2009 (7)
- September 2009 (5)
- August 2009 (4)
- July 2009 (6)
- June 2009 (6)
- May 2009 (14)
- January 1970 (1)
Copyright(C) B-Blog project All rights reserved.
Comments
初めまして。yaccです。
AVR Coreいただきました。
そのまま何も手を加えずにマッピング⇒書き込みして動作しました。
こちらはXP2基板に秋月の¥300液晶を繋いでいます。
http://www.geocities.jp/digitalpad00/misc/XP2_Aki_LCD.jpg
まだSRAMを接続していないので、ビデオメモリが無くテストパターンのみの表示です。
SRAMを繋いだら、CPUコアを実装して動かそうと、先日から
LatticeのMico8 CPUコアを実装しようとしてハマっている所です。
情報が少なくメゲていた所にAVR Coreの実装を見つけて勇気づけられました。
もう少しまとまったら、WEBで報告して見ようと思っていますので
またよろしくお願いします。
yacc様
ねむいです。ご連絡ありがとうございます。
AVR_CoreはARM系の制作やってる傍ら水面下でいろいろ継続して
取り組んでいます。
現状では見掛け上問題なく見えても複雑な処理を突っ込むとコケる
等の現象が見つかって、安定させるための試行に結構難儀しています。
けれど何とか物にしたいものです。
私はFPGAの方面は明るくないので勉強させてもらう側ばかりになって
しまうとおもいますが、お互いに頑張りましょう。
こちらこそよろしくお願いします。
Post a Comment