STM32F7を使ってみる8 -CubeF7のHALライブラリにバグ-

クリスマス前に副業先で超F**Kな出来事が立て続けに起こったおかげで土日も
それの対応に追われホント超F**Kな気分でしたがやっと自体が収まりつつある
のでぶろぐ更新してみました。あと本業(虹裏メイド)のほうもステキなクリプレ
完成しましたからとしあき君たち替えのぱんつ用意して待ってなさい!!
以上業務連絡終り。



●STM32F7Cubeが更新
少し前にCubeF7ライブラリがV1.3.0に更新しておりました。前回指摘されていたHAL
ライブラリ中のSDカードの容量を正しく取得できないバグは直っておりました。
容量計算のための変数をuint32_tで取っていたので32GByte以上の容量のカードだと
値がおかしくなっちゃうという昨今の大容量化では良くある光景です。

どうやらCubeF7に収録されているデモとかでは影響が無かった為かユーザーに
指摘されるまで気付かなかったようです。Cube系ライブラリに移行してから
ずっとこんな調子ですがねむいさんも新たなバグを見つけてしまいました。


●おっと新バグ発見伝
今回の更新にあたり、fatfsのsdmmcドライバで今まで適当に作りこんでいた
SDカードの内部レジスタを読み出す部分のルーチンを見直して正しく取得できる
ようにし、更にCIDレジスタをパースする機能を追加してみたのですが何でか
いくつかの値がちゃんと読み出せず、ちょっと困っていました。
デバッガで追って調べるとなんとHALライブラリ側にバグがありました。

HAL_SD_GetCardStatus()という関数の冒頭でステータスレジスタを取得する
内部変数のバッファをuint32_tで宣言しているのですが、取得後pCardStatusの
各構造体要素に代入する際にuint8_tの配列と勘違いして処理して代入してました。

↑HAL_SD_SendSDStatus()の2つ目の引数がuint32_t*なのでそれに合わせて
 しまった模様


実は過去のSTM32F4などの標準ペリフェラルライブラリ(SPL)では
HAL_SD_GetCardStatus()に相当する関数内で最初からuint8_tとして宣言して
いたのでこの問題は出なかったのですが・・・完全にエンバグですね・・・
(SPLのほうも微妙にバグってますが)というわけで対策はSPLの真似して配列を
uint8_tで64バイト分宣言すれば終りです。

このバグはSDカード使う人は結構踏んでると思うのでSTマイクロの公式のフォーラム
にも報告しておきました
。bugって文字が乱舞するようになったフォーラム
ですが新たなbugがまたひとつ。

そんなわけで上記のバグを潰してUARTから操作するChaN氏のFatFsのデモでds
コマンドを打った時のSDカードの各レジスタのダンプに加えてCIDレジスタを
パースする機能を無事追加できました。SandiskのExtremePRO microSDHC 8GBを読み出した
際の表示は↓こんな感じになりました。
してます★


>ds 0
rc=0
Drive size: 15523840 sectors
Erase block size: 8192 sectors
Card type: SDv2(Block)
CSD:
00000000 40 0E 00 32 5B 59 00 00 3B 37 7F 80 0A 40 40 AF @..2[Y..;7...@@.
CID:
00000000 03 53 44 53 55 30 38 47 80 1B B8 C2 F6 00 C8 2F .SDSU08G......./

Parsing CID Register
Manufacturer ID :0x3
OEM/Application ID :SD
Product Name :SU08G
Product HwRev :8
Product SwRev :0
Serial Number :0x1BB8C2F6
DateCode.Month :8
DateCode.Year :2012

OCR:
00000000 C0 FF 80 00 ....
SD Status:
00000000 80 00 00 00 03 00 00 00 04 00 90 00 14 05 1A 00 ................
00000010 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ................
00000020 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ................
00000030 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 00 ................
SCR:
00000000 02 35 80 03 00 00 00 00 .5......

Parsing SCR Register
SD Spec Version :2
SD Spec Version 3 :1
SD Spec Version 4 :0
SD Security :3
SD Bus Width :5


おきぱのF7向けFatFs動作サンプルには今回得られた成果を収録して更新しました。
ねむいさんからのくりぷれです!

STM32も進化を重ねF7になった今でもやってることは相変わらず、SDカードから
読み出した画像データや動画を表示せしめることしかできませんがねむいさんは
F10とかになってもきっと同じことしてるでしょう。いいか我々にはこれしか道はない!
私はロリ↓コン↑ではない!
↑ねむいさんの好きなゼEROのキャラはカーネルやジェネラルのレプリフォース勢


ついでに初期F4シリーズ向けLPC1788そしてLPC4088のFatFsサンプルも
SDカードの内部レジスタを正しく表示/パースできるよう更新しました。
そいえば今回の改修の際に気付いたのですがSTM32F4向けのCubeF4以前の
SPLがなんと今年秋にアップデートしていました
・・・しかもDSI使える最新の
STM32F469/479にも対応してます。こちらももちろん反映してあります!

さらにGitHUBにあるSTM32Primer2 GPSTr@ckerもプログラム中では直接使用
してはいませんが別のプロジェクトに流用した時すぐ使えるようにSDIO
ドライバを更新してます。
じわじわと外人さんからの需要が出てきているようでうれしい限りです★


CIDレジスタのパース機能を付けたおかげもあって他のSDカードだとどうなって
いるのかも興味が出てきましたのでいろいろ読み出して試してみようと思います。

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