近畿自然歩道を往く -神域!玉置神社を目指す!-

秋のロングトレイル2発目というかもう完全に冬ですが近畿自然歩道の難路に
ちゃれんぢしてまいりました。今回も株主優待拳をキメまくって交通費節約で
いってまいりました。もちろんGoToトラベルの割引も最大限に活用しまくりましたよぅ!



●2020.12.12 近畿自然歩道・瀞峡-玉置神社


二次裏メイドの朝は遅いというかもう昼だ!
第一キャンプ場の松阪駅では牛さんも早くもクリスマス仕様です。


そしておなじみ三重交通の優待券を駆使して地獄のバスツアーに出発です!!



途中の道の駅で誘惑に負けて買ってしまった…orz



松阪から第2キャンプ場の熊野市までは優に4時間以上
バスマニアにはたまらない景色が延々と続きます…



や…やっと着いた…時刻は15:40…



第二キャンプ場となる最前線基地の熊野市駅からさらにバスで一時間
過ごしますがバス待ちの時間がかなり空いているのでその時間を使って
オークワで食料を買い込んだり獅子岩を見に行ったりします。


そしてまたまたばすぢごく…



あたりが真っ暗になったころに山奥のホテル瀞流荘にたどり着きました。
かこに一度ここに来た時に入った温泉がとても気に入ってます☆
もちろんGoToで格安です!


ぁー(ろくな写真移してない)



朝風呂に入って気合十分、ここから始まる過酷な戦いの旅がはぢまります!
明るくなった空に見送られて瀞流荘を発ちます!


ねむいさんが寝た後かなりの雨が降ったらしい…
この地区ではよく見られる風伝おろしも観られました。



北山川を越えて北を目指します。
エメラルドグリーンの川の水がとてもキレイですね〜



徐々に日の光が上がってきましたが高度も上がっていくとすぐ雲に中に入ってしまい
太陽はまた顔を出しません。しかし林道途中にはおぇいしすもありまだまだ
楽ちんムードです。



だいぶ高度を詰めていくと視界が開け北山川の景色が広がり、
そして朝の光もさしてきた!!!すごい!

それに気を取られうっかりルートミスしそうになりましたが地元の人に間違いを
指摘され↑の写真の背後にある正規のトレイルに突っ込んでいきました。



ようやく近畿自然歩道らしくなってきましたが幾多の難路を乗り越えた私にとっては
まるで我が家のような安心感(←死亡フラグ)
たしかこの先につり橋があるのですが…



う”…ねむいさんの大嫌いなつり橋だ…しかも前日の雨で板がめっちゃ滑る
だがここを越えないと先に進めないので決死の覚悟で進みます


ひぇえええええええええい!!!
(ヒザガクガク)


いぇえええええええええぃ!!1!!1
(ヒザガクガク)


ここは瀞峡のジェットバスが通る有名な場所ですが
まったくそんな余裕がありません!1!ああもうやだ!!!1



つり橋山彦橋をようやく超えた…
ぜ〜ん全怖くなかったYO!




北山川の川べりを進むと休業になった瀞峡ホテルがあります。
ここが瀞八丁です。十津川からくるバス停もあります。
そしてここは東に進む別ルートの起点でもあります。
ねむいさんはここから川を越えて南に戻りますが…



ああっまたつり橋!!!しかも今度は落下防止の網なくて隙間スカスカ!!!
ざぁ〜こざぁ〜こ♥(錯乱


さて、つり橋を越えて安心したと思ったら地獄がまっていました。

道がありません☠

和歌山県公式の案内では通行禁止になっているのは承知してますが地理院地図は
破線で道が示されていますが…とにかく道が見えない!


とりあえず適当にけものみちっぽいのを進みます。
どんどん高度が上がっていく…


案の定迷いました。


もうすでに擦り傷だらけの泥だらけ。お父ちゃん(実父のほう)が見たら泣く格好



でもこんな場所でとどまってるわけにはいかない!!
道なき道を進み、わずかな人の痕跡も逃さず南を目指す!!



そして光明が見えたと思ったらすぐに稜線と合流できました!
やった!これで勝ったぞ!!(←死亡フラグ




鳥居をくぐって登山道を下っていくと廃墟と化したバンガロー村が。
かつてはこの僻地も観光客でにぎわっていたのでしょうか?




玉置口に到着です…
この辺り北山川の川下りやジェットバスが楽しめる場所でしたがコロナがとどめ
となってしまいジェットバスや川下りが営業停止となり完全に誰も来ない場所と
なってしまったようです…



その影響か御坊南海バスのバス停玉置口バス停も廃止となってしまい
バス停の名残の掘っ立て小屋を残すのみとなっています。

…感慨にふける時間はなく次の玉置神社に向かいました!!!



近畿自然歩道のルートは玉置山登山道までは旧国道の車道をひたすら走る道と
なっており結構らくちん…だとおもってました
今思えば不穏な看板が…


路肩崩壊って何だこの程度か〜〜
全然よゆうよゆ…


ぅ"…!?
! ! ! ! ! ! ! !
道全体が完全に崩落して崖になって通れなくなってる!!!



…あれ…?でもこれ通れるんじゃね…?


格闘すること20分無事通過することができました…!
指の力めちゃくちゃ使いましたよぅ…

遠くからみたらほかの人も歩いて通った轍が見えますね…



少し進むと玉置龍水社と巨石が待っていました。
ここで水の補給ができたのはとてもありがたい…!


さぁ目指すは最後の難関玉置山山頂!!



舗装路のたもとから登山道が始まります。
よく整備されてて前半とは大違いの気楽さです。




…とおもったら腐った木橋をいくつか超えて伐採地点あたりで道が怪しくなってくる…
そしてどんどん上がる高度…すでに700m地帯


まただ…道がなくなってしまった…あちこち探し回ったりさっきの伐採地まで
下りたりで手がかりがつかめず困り果ててしまいました…

玉置神社は来るものを選ぶといわれ、来る資格がないものは追い返して
しまうという逸話があります…
…私もその追い返される一人…なのか…こんなところで…



しかしながら地図読みと10年間の自然歩道攻略の感で現在いるポイントから
まっすぐ北に進めば玉置神社の敷地に出られると確信し源流を北に上り詰める作戦に!
そして人工物っぽいの発見!!やったぞ!!



そして地図上にない林道に出ました…玉置山への道標が何もないですがこの階段を
登れば玉置山に行けると踏んで北に北に登っていきます!


標高900m、ここを登り切ったら玉置神社の敷地に!



ついにたどり着いた!!
巨木浦杉がある建て替え中の宿坊の裏に出てきました!!




まずは標高1070mにある玉置山山頂を目指します!
かなりの山奥の神社にも関わらず意外にも参拝客がたくさん来ていました。


三つの霊石が祀られている玉石社です。


拒否られずについにたどり着いた…玉置山山頂です…!
ここは大峰奥駈道の南奥駈といられる区域でここ玉置神社からさらに本宮に続いています。



そろそろ時間も気になるのでそそくさと降りて本殿に改めてお参りです
秘境の奥まった静寂な場所かと思い来や意外と人が多く来ていた感じです。
こんな時代だから何かを求めて玉置神社に引き寄せられたのでしょうね〜




夫婦杉、神代杉も肌で触れて玉置神社を離れます。



もしかしてもう二度とこの場所に来れないのかも…と思うと
いろいろ感慨深いものを感じます…来るも来ないもまた運命…!


話は変わりますが玉置山はかつては火山でその後隆起してこの高さになったのですが
当時の溶岩が露出している箇所が見られます。



駐車場までやってきました。
後はこの場所からひたすら駆け下りるのみ!



下り始めは車道と交錯したり緩い坂道が続いていましたが…



途中から一気に危険な激下り坂に…
前半の瀞八丁のダメージがきいて足が思うように踏ん張れない…



徐々にシダだらけのよくわからない道になっていきまた車道と交錯し始めます。


慎重に下って玉置山の折立の登山口に降りてきました…!
後は舗装路のみ!


葛城二十八宿でおなじみの八代龍王社です。




そこから駆け下りてほどなくして国道と交差し、折立バス停に到着しました。
本当はここが自然歩道の終点ですが帰りのバスの時間がかなり余ったため、
十津川温泉に向かいました。



走っているとどんどん暗くなっていく〜
冬至ももうすぐですね〜



…そして予定にはなかったけど十津川温泉をゴールとしました…
そう、ここまでわざわざ来たのならやることは一つ!



日帰りの温泉がすぐ近くにあったのでじっくり温まりました!
9時間の激闘でしたが疲れもだいぶほぐれましたよぅ♨
しかも飲泉までできますね…イオウ分がスーッと効いてこれはありがたい…


そして帰りもバスぢごく!日本最長といわれる路線バスの十津川から新宮駅まで
堪能しまくり…もうバスはいいです…


そして夜の新宮駅に。時間的にこの日のうちには京都に戻ることはできないので
ここ新宮で一晩過ごしました
(実は私の家族は別行動で南紀で遊んでおり、新宮で待ち合わせてました)



そして朝の新宮駅から京都に帰還…長い長いながーい戦いが終わりました…!




そんなわけで来るものを選ぶといわれていた玉置神社を自ら手繰り寄せるがごとく
たどりついて目的を達成せしめることができたので非常に満足しております。

そして京都からはるか遠くにある熊野市、新宮、そして串本がこれからの熊野古道
攻略の前線基地になり交通費も東海自然歩道を進んでた頃と同じくらい掛かるように
なりましたが格安チケッツや株主優待拳を駆使してこの先の激闘を制していこうと思います!



注:年末反省会で説明しますが国土地理院の規制が緩和されて申請不要になりました。
●2020.12.12 近畿自然歩道・瀞峡-玉置神社  GPSログ

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