近畿自然歩道を往く(熊野脇道最後の難関姫越山そして熊野古道伊勢路へ)

昨年末から熊野古道の伊勢路の別街道「熊野脇道」を攻略してまいりました
熊野脇道は伊勢路をと違い整備はほとんどされておらず道が消失している個所が
あるため難攻不落なトレイルでもあります。今回はその熊野脇道のクライマックス
ともいえる姫越山を越えて紀伊長島に至ることとなります。
ついでに途中にある近畿自然歩道も寄り道でカバーしていきます!




●2018.11.02 近畿自然歩道((南島棚島)〜錦〜(紀伊長島))


虹裏メイドの朝は早くも無く遅くもなく普通くらい…
今年は諸般の事情でロングトレイルではなく熊野古道の攻略中心とさせて
貰ってます。舞台は南伊勢に向かうバスがある伊勢市に…!


バス待ちまで時間がかなりあるので伊勢市駅周辺を散策します。



そして南伊勢の道方行きへのバスに乗り込みます…
もちろん今回も株主優待拳が炸裂して移動コストを超圧縮して向かいます!


道方までのバス移動は一時間以上あります…
景色は抜群なので飽きはこないです


巨大な道方トンネルを越えると南伊勢が見えてきます!


前線基地道方のバス停にて。
ここから南伊勢町内バスに乗り換えてさらに一時間くらい移動します…!




京都からここまで4時間以上かけてるのでトレランしてるよりも移動時間の
方が長いくらいですね…この日は好天で景色が楽しめるので助かりました…



と、ボーっとしてたらそのまま道方に戻されそうになったので急いで
おりましたorzあぶないあぶない
南島棚島バス停です。今回は前回の続きのここからスタートです。



棚島の海沿いを西に進むと新桑竈という平家落人伝説の集落があります。



集落の中を突進み道はやがて地道となっていきます。


昔の街道の名残である二体のお地蔵さんがありました。
熊野脇道はここから姫越山山頂直下を目指す山道になります。


元々は姫越山の新桑竈がわの熊野脇道はすでに道が消失していたらしいのですが
2010年には地元の有志の方によって道が復活し登山道としての地位も確立したとの
事ですがこれ角度が急でかなりけわしいんですけぉ!


はぁはぁ…尾根まで上がればもう安心…


さらに上っていくと姫越山と脇道の分岐がありました。


もちろん脇道方面を進みますが実はどっちに進んでも
姫越山頂上にたどり着けます。


かなり標高が上がってきました…!
眼下には新桑竈と道方竈が見渡せられます。


ここで場所は記されていませんが点線のしめす芦浜との分岐があります。
ここまでくればもう少しです。


狼煙場跡です。
髭尾山とも呼ばれているようですね。
ここから熊野脇道に逸れますが一旦姫越山頂上に向かいます。



姫越山頂上です。
長島の海を一望できます!!
良い景色です!


狼煙場に戻ってきました。ここから一気に下ります。



唐人殺し峠への道の途中に熊野脇道が通っています。


整備少しされてるとはいえザレザレでやばい!!!


斜めになりながら慎重に通行し姫越山との尾根道と合流です。


そこから下ると姫塚が


姫塚からさらに下っていくと爺塚があります



さらに降りてくと錦の町の景色が見えてきました。



姫塚大明神がある登山口まで降りてきました。



錦は津波の被害が想定されておりこういった登山口も避難所になっています。


熊野脇道はなぜか北に移動し道方から姫越山を大きく迂回してくる錦峠からの
路と合流し再び南下します。



というところで一旦さっきの登山口近くに戻ったところで
近畿自然歩道の開始です。
錦はかつては丹敷or二色と呼ばれていたそうです。


途中で自販機があったのでここでようやく補給…


錦の街並みにある金蔵寺です。


猫はどこにでもいる。


錦神社です。


浅間山避難所が近畿自然歩道のルートです。



浅間神社です。
ここの左手からトレイルが続きます。


なにこれ!すごい斜めってる!!
やたら滑りやすく右手が急斜面なのでへっぴり腰で移動せざるを得ない。


錦中学校の分岐です。
ようやく悪路が収まったと思ったら…


姫越山の熊野脇道より怖いこれ!!!


なんとか無事芦浜分岐まで来ました…
ここから先は打って変わって安全な道になります。



眼下に広がる海が最高です☆



トレイルも走りやすくて快適です。
三角点のあたりから徐々に高度を落としていきます
といっても標高100mちょっとですけど。


道中ではお地蔵さんも祀られていました。




黒岩展望台に到着です…!
絶好の眺めになっていますね〜


ですがすでに11月、紅葉ももうすぐです。


錦と紀伊長島方面を。
もうすぐ夕日となる太陽です。



そこからほどなくすると塩浜山村展望台です。



塩浜山村展望台からは再び舗装路です。
錦港まで降りたら熊野脇道のエントリポイントに戻ります


うわーそろそろ日没だ


近畿自然歩道は終了(実際は日の出公園が発着地点です)
熊野脇道をひたすすみます!



標高を高めつつ国道260号を果敢に攻めていきます…!


本来の熊野脇道は錦と紀伊長島を挟む峠を越えて行くのですが
現在はトンネル、二色隧道ができています。そのトンネルの
真上に目印となる画面中央にちっちゃく見えてる無線中継所の電波塔があります。


しかし…錦側の熊野脇道は社有地になっていて立ち入り禁止…
現在では道も完全消失していると思われます。



仕方がないので二色トンネルを通ります。
この下にはオメガカーブを描いて山岳地帯を上り下りするJR紀勢線の
大名倉トンネルが通っています。



トンネルを抜けた先には‥!写真が暗いですがNTTの無線中継所への道があり
そこから大名倉越えができるようでした。
(この後わかりましたがさらに進むと右手に梯子があり、そこから
 造成地を通って熊野脇道に直接出られる場所があります)


NTT道の途中より夕日を…
ねむいさんはこれが見たくていつも山に行くのです…!
今回は海ですけど。


ともあれ電波塔直下にやってきました。
錦側の古道はやはりシダと樹木に覆われ消失している模様
紀伊長島側はどうだ!?



見つけた!
NTT道のカーブに差し掛かる箇所から古道を発見し下りにかかります!!!
もうずんずん暗くなってきてるので時間との勝負です!


がしかしねむいさんあやまってさっきのNTT道登り口よりさらに長島側にある
梯子の所まで来てまった…逆だ逆!!


僅かな光を頼りに造成地(?)のわきに下る道を見つけそこから
一気に下りにかかりました!!
道なりに走りふと見上げると電車の橋梁らしきものが‥
おそらくこれがJR紀勢線の名倉橋梁、私の勝ちです!
(↑この熊野脇道は鉄道ファンにとっては有名な
  撮影地までのアクセスポイントだったそうで)



最後の峠越えでかなり苦戦しましがなんとか無事に
安全なところまで来ることができました。
後はひたすら紀伊長島駅まで駈けるのみ!



日没ですがまだ空は暗くなりきってません…!
さぁ間に合うか!?


紀伊長島駅近くの踏切です。
ここで熊野古道伊勢路と合流し、熊野脇道の制覇が完了しました!



底からほどなくして紀伊長島駅にゴールです…
何とか完全に暗くなる前にたどり着くことができました…
今年はライト使わずに済みましたね。


さて、帰路も長いです…特に乗り換えまちが…
まずは紀伊長島から多気まで…


そこから30分近く待たされ快速みえで松阪まで…



さらに50分近く待たされ大和八木で乗換の近鉄特急で帰ります…
やっぱり帰りも総計4時間くらいかかりました…
日帰りで行けるギリッギリですね


ということで伊勢神宮から紀伊長島までつながる熊野古道のルートは
近畿自然歩道とかなりかぶっていますが伊勢路・脇道とも網羅
したことになります。熊野市まではほぼ一本道となります。
ぶろぐやYAMAPには上げていませんが和歌山県側からの大辺路ルートも
攻略中で新宮で落ち合う形となるかなと予想されます。
まだまだ先はとてつもなく長いので気長にがむばっていきます!



近畿自然歩道((南島棚島)〜錦〜(紀伊長島)) GPSログ


ちなみに三重交通のバス優待拳は松阪から尾鷲あたりまで通っている
急行バスも使えるらしいので滅茶苦茶有用性を感じでおります!!

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