近畿自然歩道を徃く(高見山と三峰山に樹氷を求めて)

TG-3に買い替えてからトレラン主体の記事は今年一度も書いてないからせっかく
なので書かせてもらいますよぅ
近畿自然歩道が主体の内容も今回が初めてですね〜…あれ?何嬉しそうな顔
してるの?でも今回は見ごたえがあるのでだまされたと思って見てってください!
っていうか見なさい!!!!!
近畿自然歩道は東海自然歩道の時とは違って他の人の参考になるような超地味な
攻略要素はなるべく省いて単純に魅せる内容で攻めてみますからだまされt(ry



●2014.12.27 高見山+三峰山ルート

朝の榛原駅。
ここは東吉野村や高台山脈に行くための前線基地です。
交通の便は皆無といっていいほどないのでマイカーがない人は敬遠するような
場所ですがねむいさんは"虹弦流・タクシーでずるっこ移動"をかまして直接
高見山登山口に行きました!
(※樹氷が見られる時期は樹氷バスなるものが運行されています)


東吉野村の高見山バス停に到着です。
ここに来るまでは道を邪魔するものは全くなく猛スピードでかっ飛ばすタクシーの
運ちゃんのハンドリングがワイルド過ぎてすでに心臓バクバクでウォームアップは
すでに完了です…


冬山なので防風と保温を兼ねて帯電防止エアキャップを体幹に巻いておきます。
これ軽くて体積もとらずなおかつ効果抜群なので冬場のトレランの必須アイテム
です!


それじゃ今年の走り納め行ってきます!




高見山登山口は伊勢南街道としばし道を同じくします。
途中で石畳もあったりします。


木々が開けた場所では雪を冠した高台山脈が。
私もすぐにその場所に行く!


途中道が崩れている個所もありましたが巻くことができます。
でもそろそろ道が雪と氷におおわれてきてやばいです。




小峠に到着です。ここから先は急な登りと堅い雪道になるので
トレラン用アイゼンを装着して挑みます!
…なんかクマ出るみたいですねここ…



小峠からは高度を上げていくたびに白色の支配率が上がっていきます。
その白色の正体は樹氷です!


平野登山口と合流して雪の登山道を登っていきます。



樹氷バスがでるのは一月上旬ですが、樹氷はすでに見ごろのようですね〜♥


夢中になって登っていると気づいた時にはあたり一面銀世界となっていました。



山頂付近は風も強いですが樹氷も成長して見ごろです。
撮影ポイントな場所はやっぱし人が結構いてねむいさんも撮影待ち…



山頂小屋はだいぶ人が入っていました。
樹氷バスが出るころは人多すぎで入ることすらできなくなるとのこと。
ねむいさんはちんたらしてたら三峰山にすらたどり着けないので
関係ないですがー!


高見山の山頂には高角神社があります。
えびのしっぽと呼ばれる樹氷がすごい伸びてるのが分かりますね〜


高見山からは直接尾根道経由で三峰山に出られますが近畿自然歩道をたどってるので
いったん下りることになります。標高差900m以上を2回登ることになるので東海自然歩道
の北丹沢
より過酷なコースです。


TG-3のマクロ撮影機能を用いて撮った雪の華です。
わたしもTG-3をだいぶ使いこなせてきましたよ!


どんどん下っていくと急に視界が開けて高台山脈の山々が広がります。
思わず"おお…!"と声をあげてしまいました。



さらに下りると高見峠に行きつきます。ここでトイレ休憩です。
ここは気温は氷点下になっていないようですね。



そこから少し下りて和歌山街道のトレイルに入ります。
ある程度下って積雪が無くなってからアイゼン解除してさらに下る
スピードを上げます!



下って行く途中でかつての街道の史跡が見られました。
なんで蘇我入鹿がこんな辺鄙なところに…???


道は蘇我入鹿の首塚から先ですぐに舗装路になります。



高見山に見送られて国道166号線に降ります。…ここからが長い!


ようやく国道166号線に合流です。すでに次のターゲットの三峰山は見えています!




166号線をある程度下ったら波瀬の集落の旧和歌山街道を走ります。


三度166号線と合流して松阪方面にひたすら進みます。
途中で波瀬小学校(現波瀬ゆり館)があります。


166号線をひたすら下っていくと泰運寺への道が現れます。
今度は進路を北に変えて舗装された林道を上がります。


ひたすら登っていくと泰運寺の参道が出てきます。
舗装路でも本堂に行きつきます。


泰運寺本堂です。


泰運寺本堂からちょっと戻って月出の里への分岐に進路をとります。


結構きついピークを越えて不明瞭な下りを下りると民家の庭先に出てしまいます。


一応近畿自然歩道のルートですがこれ逆から来た場合ルートが完全に
わからないんじゃ…



そんなこと考えつつ川沿いに進んでいると月出の里案内所に行きつきます。
この一帯は民宿があるそうですが泊まる人とかいるのかしら…
営業してる気配が全くないみたいですし過去の元気だったころの日本の
遺物なのでしょうか…
(自然歩道のガイド情報ってたいてい20年くらい遅れてます)

…そんなこと考えつつ次の戦いの支度をします。そう、ここは高見山コースの
終点であり三峰山コースの起点でもあります!



月出の里から三峰山へはまず中央構造線へ向かう必要があります。
超巨大ゲートを力いっぱい押しあけたり不動尊にお祈りしたりと
結構イベンツがあります。




中央構造線(正式名称は月出中央構造線露頭部)に到着です。いわゆる超巨大
断層帯です。二つの異なる岩質がぶつかり合って常に崩壊してる場所ですが
かつては上まで行けたようですが崩壊しすぎてもう駄目みたいですね〜
ここからちょっと戻ってさらに林道を登ります。


三峰山登山口までやってきました。登る体力は必要十分にあります!
ちょっと休憩したのちアイゼンをすぐにつけられる状態にして挑みました!


新道峠までは急登です。しかもちょっと荒れてます。
幾多の難路を越えてきた今では"道が見える"状態ですが油断せず進みました。



稜線に出てすぐに新道峠です。
すでに積雪が高見山よりありました。ここから三峰山までひたすら
スノートレイルになります!


高見山と違ってちょっと樹氷が雑だな〜と思っていたのですが…


そんな思いはすぐに否定され…


三峰山でも樹氷が出迎えてくれました。
ちょうど晴れてくれたのでその隙を逃さず今回のベストショットをキメました!



その後すぐに曇り始め雪も降ってきました。
樹氷も頂上に近づくにつれさらに大きくなっていきます。




御杖村への分岐を越えたころには再び一面の銀世界。
そしてそれに導かれるように頂上まで駆け上がります!



三峰山山頂に危なげなく到着です!頂上は風雪が厳しかったですが、
展望が効く曽爾方面は雪雲に阻まれずよく視界がききました♥


今回の山行を強力にバックアップしてくれたTG-3さんも気温-3℃の環境で山頂と
ツーショットです。こういうタフな環境では本当にタフネスを発揮してくれます。
これからもよろしく〜



三峰山山頂からは緩やかな下りを少し進んで八丁平に行きつきます。
こちらも眺めが素晴らしいです♥
近畿自然歩道の福本登山口への道はちょっとわかりづらいので注意してください。
厳冬期だと道が完全に消えて迷うかも。


八丁平から下りるときに撮影した一枚。日の光が高台山脈に綺麗に当たって
またもや"おお…!"と声をあげてしまいましたよ。



八丁平から先は急降下です。アイゼン外すタイミングがつかめない…


ひたすら下っていくと眼下に林道が見えてきました。
トレイルもあと少し!



福本登山口に到着です。手に持っていたアイゼンをザックにしまい
駆け下りられる体勢になります。


あとはひたすら山間部にある舗装路を下ります!!
うりゃー!


River Deep,Mountain High.


山の向こうに落ちた太陽に代わって月が輝きを増してきます。
これは…まるで…!


もうじき残照も消える。
この時期は日が落ちるのが本当に早い。
山間部ならなおさらそれを強く感じます。


国道166号線と合流する地点で近畿自然歩道の三峰山ルート起点に行きつきます。
ゴールはもう少し南です。


ゴールの富永バス停です。
到着時刻は17:14。最終バスは17:29ですがこれを逃すと和歌山街道の山の中に
一人取り残されて身動きとれなくなるという別の意味で恐ろしい難関なコース
です。おそらく近畿自然歩道一の難しいコースかと。


バスが松阪駅について特急乗る時もドタバタでしたが…、
そして電車が走り出したとたんに緊張の糸が切れて眠りこんでしまい、
危うく上本町まで行ってしまいそうになったり最後まで気が抜けません
でしたがなんとか攻略できました。


そんなわけで2014年の初走りに負けないくらい過酷なコースで今年も〆ましたが
このぶろぐ記事書いてる今ようやく筋肉痛が解けたので、綺麗な体(?)で新年を
迎えられそうです。近畿自然歩道は東海自然歩道ほど一度の距離は少ないですが
道標がない、整備がない、そのそも道がないと意外と難しい印象です。
この一年和泉山系を中心にかなり攻めたつもりですがまだ全体10分の1も攻略
していないのでほんとにライフワークになりそうです。
来年も果敢に挑んでいきたいと思います。


近畿自然歩道(高見山+三峰山) GPSログ



今年のぶろぐこれで終わりじゃないですからもう少し耐えてください!!!

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