トラ技ARMライタをARMライタとして使わない

今回はトラ技ライタをCMSIS-DAPデバッグアダプタとして使用せず一般的なARM基板と
して使用してみました。


トラ技ライタに乗っかっているLPC11U35/501はお尻の"501"の部分がミソでRAMが2kb
増量しています。残念ながら元からあるRAM0とはアドレスが繋がっていないので用途
は限られてしまいます。使い道としてはSTM32F4みたいにスタック領域として使うの
が良いと思います。
あとねむいさんがNxP系のマイコン扱う際に開口一番に言うことはもうわかっている
かとは思いますが何度も何度も何度も何度もn…もういいや(諦観)

ちなみにRAM1はPOR直後は寝ているのでクロックを供給して起こしてやらないといけ
ません。少電力をうたうマイコンではこういったがよくあるのでマニュアルは目を
皿にしてじっくり読みましょう。さもなければ貴重な時間を無駄にしちゃいます!

そういうことも頭に入れつつGCCのプロジェクトを作成してみました。内容はLEDを交互に
点滅させてなおかつUARTから文字列を垂れ流すといったごくごく基本的な代物です。
ベースプログラムは自分のLPC11U14の物で、UARTドライバはChaN氏のLPC2388
のFatFs移植サンプルにあったFifoバッファを使ったものをさらに移植しております。


めんどくさいので私が使用してるパソコンオシロPicoScope3206Aのロジックデコード機能
を用いて230400bpsで文字列が吐かれてるのを確認しました(やっけつ
このパソコンオシロなPicoScope、ソフトウエアのバージョンアップでロジック解析機能も
付いたのはいいのですがXPで起動不可能というかなりF**Kな不具合があったのですが、
Version6.8.6でようやく直ってくれたようです#波形保存とかもできるのですがスクショ機能は
ちょっと貧弱なのでWinShot等のキャプチャツールも使いこなしています。


今回のプログラムの書き込み/デバッグに関しては私の定番のOpenOCDからとなります。
OpenOCDのコンフィグファイルはLCP11U14の物をそのまま使用出来ます。makefile中の
デフォルトデバッグアダプタはCMSIS-DAPからとしていますが、Versaloon,STLink/V2等
の一般的なSWDで繋がるデバッグアダプタももちろん使用可能です。

ちなみにこのLPC11U35、データシート上ではJTAGインターフェースもサポートしてる
ように見えるのですが、LPC800シリーズと同じくバウンダリスキャン用に特化されて
いるのでJTAG経由では書き込みやデバッグは一切できません。
SWDの方が信号の数も少なく使い勝手もいいのでこれからの小規模なARMマイコン
ではSWJ-DPではなくSW-DPが完全に主流となるでしょう。

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