XMEGAを使ってみる5 -FatFsのDMA化-

AVRマイコンの進化形であるXMEGA。ねむいさんの偏見ですがこれを触った
人たちの殆どが以下の運命を辿ってる気がしなくもなくもなくもないです…。

1.XMEGAが手に入りました(^^)DMAやDACが使えるので楽しみです。

2.ChaNさんのFatFsが動きました(>▽<)次はDMA化してみます(^^)

3.XMEGAではSPIはスレーブしかDMAをサポートしてないみたいですね〜
 UARTのMSPIモードでしかマスタでDMAができないようです(@o@)
 いやはやデータシートはしっかり見なくては(^^;
 (↑流し読みしないで初めからちゃんと見ろ!)

4.(XMEGA関連の更新が途絶え、関係ない記事ばっかりになる)

5.(息してない)

6.おや?スライムたちが集まって…?

7.
 
 こちらのサイトでこの文字を作らせていただきました!


…なんでねむいさんのほうを見る!?



といつもの戯言はこの辺にして以前挫折して放り投げていたXMEGAにおける
FatFsのDMA化、ねむいさんもついに成功しましたのでご報告します。

ain氏のXMEGAのDMA転送に関する記事が大きなヒントになったわけですが、
SPIは送信と受信が対になっていて「(SPIマスタで)データを得たければ先ずは送信せよ
というのが頭で固まってしまっていてずっとTxからDMAの初段をキックしていました。

まさかRxからキックを開始しなければ転送が成立しないなんて思いもしなかったので
目からうろこでした…。ホントにあとちょっとのところだったのに投げ出して
しまったのか私orz
…と後からいくらでもなんとでも言えるのでまぁ無事動いたから良しとしましょう!


ファイルの読み出し速度の比較を行ってみました。

↑DMAを使用しないベタな転送の時

↑DMA転送時
実験に使用したSDカードはSTM32の時に使っている物と同一です。

STM32F1でSPIのクロックが18MHz時のDMA転送では2100kByte/Sec程出ていました
が、XMEGAにおいて許容されるSPIクロックは16MHzまでとなります。そこから単純に
逆算すると、1800kByte/Sec近く出ることになります。DMA転送前の前処理等での
時間ロスを考慮すれば1500kByte/Secという値はある納得できるものだと思います。

これ以上転送速度を上げようと思ったらオーバークロックをするか、ダブルバッファ
リングで効率化を図る等が必要になるでしょう。同氏の記事にはそれらに加えて
ペリフェラルも合わせてDMAで動かすときの考察もされており非常に参考になります。



というわけで私のおきにあるXMEGAのプロジェクトも今回のDMA転送のサポートを
加えて更新しておきました。なんとうかずっと残っていた胸の突っかかりが取れたような
気分でほっとしております♥

また、トップにもたびたび告知していますが、今回の更新から私が使用させてもらって
いる他の方のライブラリやソフトのライセンスの表記について、ソースが入っている
Zipファイルに各コピーライト、ライセンスを記したテキストファイルを同梱し明確化
していくようにしました(ホント今更ですが…)。

もちろん私のSTM32等のプロジェクトも同様の整備を広げていくしていく方針です。

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